41歳の妊活|まだ間に合う?妊娠率と今からやるべきことは?
2018/11/30
2020/10/02
女性の年齢と妊娠確率には密接な関係があると言われています。41歳だけど私は妊娠できる?と、疑問に思っている方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は41歳の妊娠確率、妊娠する方法などについてまとめています。
41歳の妊活|自然妊娠はできる?
自然妊娠できる確率は?
上記は年齢別の自然妊娠率を示すグラフ(*1)です。このグラフによると、41歳の女性が妊娠をするために排卵日に性交渉をした場合の妊娠率は「約4%」ということになります。これは1回の生理周期あたりの妊娠率で、1年にある生理周期を12回とすると妊娠することができる確率はより高くなります。ただし、グラフからもわかるように、35才を境に自然妊娠する確率は低下し、高齢になればなるほど妊娠する確率は低くなってきます。41歳でも自然妊娠ができないという訳ではないようですので、早めに不妊治療や妊活を開始するのが良さそうです。
体外受精をした場合の妊娠率は?
上記は年齢別の体外受精による妊娠率を示すグラフ(*3)です。このグラフによると34歳を境目にして妊娠率が徐々に低下し、39〜40歳で25%をきり、43歳では10%を下回っていることが分かります。 このグラフによると、41歳の女性が妊娠をするために体外受精を行った場合の妊娠率は「約21%」ということになります。一般的に30歳から35歳、35歳から40歳の間で体外受精の妊娠率は低くなると言われています。まずは不妊検査を受けることから始めてみるのが良いかもしれません。
41歳の妊活・不妊治療|妊娠してもリスクがある?
上記のグラフ(*3)では、緑色で流産率が示されています。35歳以上になると、徐々に流産率が高くなっています。年齢が高くなればなるほど、妊娠率が低下するだけでなく、流産の可能性も高まるということがこのグラフからうかがえます。また、40歳で35%の流産率が、41歳では約45%にまで上がるというデータも読み取ることができ、この世代では、約2人に1人の割合で流産の可能性があるということも把握できます。
染色体異常児の発生リスク
高齢出産になると、染色体異常(ダウン症など)児が生まれる確率も増加傾向にありますが、これは「卵子の老化」が原因とされています。そのため、自然妊娠か、不妊治療を行っての妊娠に関わらず、染色体異常児の生まれる確率は高齢であるほど高まると言われています。また、男性の年齢が高齢化するとその確率が増加することも研究によって明らかになっています。
合併症と婦人科疾患発症のリスク
妊娠中に起こる合併症の代表的なものとして、妊娠高血圧腎症、妊娠糖尿病、胎盤付着異常(前置胎盤や常位胎盤早期剥離)などが挙げられます。年齢が上がることで、こうした疾患の発症率も高まるということも明らかになっています。妊娠高血圧症候群の発症頻度を例に挙げると、母体年齢が40歳を超えている場合、発症頻度は約8%となり、35歳未満の妊婦のほぼ2倍(*2)になるそうです。
妊活・不妊治療以前の問題も・・・
また40歳を超えると、こうした妊娠中の合併症のリスクだけでなく、妊娠以前に婦人科疾患の発症が増えるという問題も出てきます。子宮体がんや卵巣がん、子宮筋腫、子宮筋腫は30代後半から40代で発症する人が増加傾向にあるとされています。 疾患や症状によっては治療して妊娠することもできるようですが、不妊治療も行う場合は、両方の治療費や、一方の治療に専念する期間も設ける必要が出てくるなど、負担が増え、妊娠・出産の実現までの時間を消耗してしまうということにもつながりかねません。
41歳の妊活は時間との勝負!|状況別、今からやるべきこと
時間との勝負ということを念頭に
年齢とともに卵子が老化することで、妊娠率も低下し、流産率や合併症、婦人科疾患の発症リスクが高まることはすでにお伝えしてきた通りです。そうしたことを踏まえると、41歳の方々が妊娠・出産に近づくには、いかに時間を無駄にせずに妊活・不妊治療に臨むかが重要となってくるのではないでしょうか。 時間を無駄にせずに妊娠に至るために、何をすべきか状況別に見ていきましょう。自分の状況に照らし合わせて出来ることを検討してみてください。
1:妊活をしているのに妊娠にいたらない場合
病院に行って今の自分の体の状態を知りましょう。現状を把握することで、今の自分が妊娠するために必要なことが見えてくるかもしれません。病院に行くことで、症状を自覚しづらい婦人科系疾患や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を早期に発見できたり、妊娠・出産にいたらない原因がわかることもあります。
2:既に病院で治療を開始している場合
●通院し始めたばかり 年齢とともに卵子の質も低下するとされています。その卵子の質を悪化させてないためにも、並行して妊娠しやすい体づくりに取り組むのがよいと言われています。運動や食事の改善など、妊娠しやすい体作りの方法はいくつかあります。妊娠しやすい体作りについてはこちらのコラムでまとめています。
●良い卵が採れなかったり、着床しない、流産を繰り返してしまう・・・ 体外受精の採卵を繰り返すことで卵巣に負担が溜まってしまうこともあるそうです。卵巣のダメージを減らすことによって良い卵子を育てることに繋がると言われています。この卵巣のダメージを減らすには、鍼灸が有効だとされています。 鍼灸によって卵子の質や子宮内膜の質を改善することで、着床しやすく、流産率も下がるため、妊娠率の向上に繋がるとされています。 実際に米国生殖医療学会のデータ(※4)によると、体外受精の前後に鍼治療を行うと、妊娠率が向上するという研究結果もあるようです。 不妊専門の鍼灸・漢方についてはこちらのコラムで説明しています。
▶煎じ薬の誠心堂取材#2|鍼×不妊治療について ▶漢方×鍼灸|妊活セミナーを行なう誠心堂薬局について ▶東京の不妊漢方10選|不妊漢方薬局口コミまとめ ▶千葉の不妊漢方6選|不妊漢方薬局口コミまとめ ▶東京の不妊鍼灸10選|鍼灸院の口コミまとめ ▶千葉の不妊鍼灸8選|鍼灸院の口コミまとめ
●治療が続き、精神的・肉体的ストレスで限界がきている・・・ ストレスが高まると、人間は緊張と興奮が起こり、脳や全身の筋肉に血液を集結させると言われています。本来なら休息すべき夜の時間帯にも脳に血流が集まってしまい、卵巣や子宮への血流が不足し、卵子や子宮の質が低下してしまうようです。 そのため、自分にあったストレス発散の方法を知っておくことも、妊娠への近道になるかもしれません。
今ある妊娠の可能性を失わないように、ご自身の状況を把握しながら、できることから始めてみてはいかがでしょうか。 (*1)スバリ分かる妊娠の確率 年齢別グラフを公開 (*2)厚生労働省 「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」ワーキンググループ 報告書を参照 (*3)Matsuda Y、Kawamichi Y, Hayashi K, Shiozaki A, Satoh S, Saito S. Impact of maternal age on the incidence of obstetrical complications in Japan. J Obstet Gynaecol Res. 2011 Oct;37(10):1409-14 (*4)Paulus.Acupuncture in ART. Fertil Steril 2002.
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