妊娠しやすい体づくりの体質改善のポイント#2
2017/12/17
2017/12/17
前回、横浜のサロン「プチ・ソム・ド・アンジュ」のオーナー、小池真由美氏より妊娠しやすい体づくりの体質改善のポイント#1で体質改善のポイントをお話頂きました。今回も引き続きお届けします。
体質改善のポイント①骨盤、子宮の歪みを整える
前回は、妊娠しやすい体のための体質改善において大切な体温を上げる、デトックスといったお話をさせて頂きました。今回は、骨盤・子宮の歪みを整える、生理を見直すといった点についてお話します。
骨盤の歪みを整えることは、骨盤内全体の血流を促し、骨盤内臓器のかたさや冷えの解消にも繋がり、妊娠しやすくなります。さらに子宮の歪みを整えれば、より子宮への血流が増して、柔らかくてあたたかい子宮とともに、子宮内膜もふかふかになって、妊娠しやすい環境が可能になります。
骨盤の歪みとは
ここで言う「骨盤の歪み」とは、骨盤のアンバランスな状態を指します。骨盤のまわりにある筋肉などに引っ張られて、左右や上下に骨盤がズレた状態のことです。
そして、「子宮の歪み」というのは、やはり子宮が右や左に寄っていたり、前屈(正常な位置よりやや下がっている状態)や後屈(子宮が後ろにひっくり返っている状態)のことを指します。子宮の歪みのうち、左に寄っていることは女性によくあることです。これは大腸が肛門に近くなるにつれ、水分が少なくなり、かたくなることで、その大腸のかたさに引っ張られて、子宮が大腸に癒着することで起こります。そのため、便秘が慢性化している方ほど、大腸との癒着が強固になりやすくなります。
また、帝王切開など何らかの外科手術によって、お腹の左側を開腹手術している場合でも、子宮が左側の手術部位と癒着しやすくなりますね。反対に、盲腸などお腹の右側を開腹手術している場合は、子宮が右側の手術部位と癒着しやすくなり、右に寄っていることが多いです。さらに、小腸が硬くなるとやはり子宮との癒着が起こります。このように子宮が右や左に寄っていたり、腸との癒着だけでも、妊娠に影響を及ぼします。
姿勢の悪さ、背筋・腹筋のバランスの悪さが不妊原因に?
また、姿勢が悪かったり、背筋と腹筋のバランスが悪かったり、子宮内膜症があったりすると、子宮後屈になりやすくなります。子宮後屈とは、子宮が後ろにひっくり返った状態のことをいいます。子宮後屈は不妊の要因の1つとも言われているため、妊娠を考えるにあたっては、早めに改善された方が良いかと思われます。
歪みを調整することで、血流改善に。
子宮後屈でなくても、妊娠のためには、子宮の歪みを調整したり、腸と子宮の癒着を緩めたりしておくと良いのではないかと考えます。というのも、先述しましたように、子宮が歪んだり、腸との癒着を起こすというのは、そこに冷えやかたさがあって、血流障害が起きているということになります。妊娠しやすい体のためには、やはり子宮への血流が十分であることはとても大事な要素です。
子宮のゆがみは骨盤の歪みも引き起こす?
そして、このような子宮の歪みや癒着というのは、間接的に骨盤の歪みも引き起こします。骨盤の歪みというのは、骨盤単体で起こることはなく、それを取り巻く筋肉などによって起こります。つまり、骨盤のまわりにある様々な筋肉が、部分的にかたかったり、弱かったりすれば、それにつられて骨盤が歪むということになります。
骨盤の歪みは、骨盤まわりの筋肉によるだけでなく、子宮のゆがみなどによる骨盤内部からの原因で生じます。どちらが原因であっても、骨盤の歪みは骨盤内の血流障害を引き起こしますし、妊娠の維持や出産のために必要な筋肉の働きも十分でなくなるため、整体などで妊娠のために早い段階で骨盤の歪みを調整しておくと良いでしょう。実際に、私自身も施術を通して、骨盤の歪みがあると、お腹もかたくなっているケースがほとんどであることを実感しています。骨盤調整の際は、腸のかたさや子宮との癒着も見て貰い、必要であればケアをして貰うと、なお良いでしょう。
(参考)低体重の赤ちゃんが多いのは、腸の機能が落ちているから?
なお、子宮の癒着が起こるというのは、腸に「かたさ」が生じているからで、血流不足があるというサインです。当然、腸も子宮も冷えていることは言うまでもありません。現代の日本人女性は腸の機能が落ちている傾向にあり、妊娠しても十分な栄養素を胎児に送ることができず、低体重の赤ちゃんが増えていると聞きます。この腸の機能が落ちているという状態は、腸がかたくなっているからということも含まれます。腸がかたいと、どうしてもそのすぐ近くにある子宮と癒着しやすくなります。そのような状態で妊娠すると、子宮が十分に広がらないために、子宮が下がりやすくなり、切迫流産や切迫早産になりやすくなります。
子宮の歪みを解消すれば生理も楽に?
これまでに帝王切開や子宮筋腫などで開腹手術をされた方も、手術による癒着が起きていることが多いので、二人目以降の妊娠を考えている場合は、子宮が癒着でかたくなっていないかどうか、みてもらうと良いと思います。子宮の歪みを解消すると生理が楽になったり、排血もスムーズになったりするので、骨盤内環境を整えるためにはお勧めです。実際に、妊娠前の体づくりとして、骨盤の歪みをはじめ、全身の調整を続けた結果、思ったより早く妊娠できた方もいらっしゃいます。
体質改善のポイント②生理のあり方を見直す、整える
妊娠のための体質改善において、生理のあり方を見直すことは外せません。なぜなら、生理の経血は、赤ちゃんのベッドになるかもしれなかった「子宮内膜」だからです。特に、経血の質=赤ちゃんのベッドの質ですから、食生活はもちろんのこと、要らないものをきちんと排泄できているかどうかも大事なポイントです。
経血のチェック項目
- 経血は鮮血ではないか
- 黒っぽくないか
- 茶色っぽいものか
- 色が茶色っぽくダラダラ始まったり、ダラダラ終わっていないか
- 経血がさらさらかどうか
- 粘度の高い経血になっていないか
- 塊が出てくることはないか
もし、1つでも当てはまる場合は、いずれも東洋医学でいうところの「瘀血(おけつ)」というもので、血液の巡りが滞っている状態を意味しています。当然、子宮に限らず、カラダ中の血液の質も少し心配です。
生理はプチ出産?生理痛がない方が◯。
生理が整っているということは、出産にもいい影響を及ぼすことができます。それは、生理=プチ出産だからです。生理痛のある方の場合、やっぱりお産が重いというか大変というか、そういう傾向がありますね。生理痛があるということは、子宮が冷えているということですから、妊娠のためには、生理痛がない方が理想です。子宮が冷えていないということは、逆子や切迫流産などのトラブルも防ぐことができるということです。
生理は朝始まる?夕方や夜から始まる人は要注意!
生理は一般的に朝始まりますが、朝から始まる理由は、子宮が交感神経優位の臓器だからです。つまり、生理の排血(子宮の収縮)は交感神経優位のときに起きるのです。そして、夕方以降、徐々に副交感神経優位に切り替わるので、だんだん排血量が少なくなります。子宮もお休みタイムに入るためです。そして眠っている間は、完全に副交感神経優位になっているので、本来、出血は1滴もないのです。出たとしてもほんの少量で朝まで漏れを気にせず熟睡できるのです。
もし、あなたの生理が夕方や夜にスタートしたり、寝ている間も出血するなどの場合は、かなり交感神経優位の状態を夜にまで引きずっているサインですので、まずは生活習慣を見直しましょう。夜の出血が多ければ多いほど、子宮の冷えに繋がりますので、妊娠したい方にとっては要注意です。また、薬局で売られている化学物質であるポリマー使用のケミカルナプキンは子宮を冷やさないためにも、使用を控えましょう。最近は布ナプキンも増えているので、布ナプキンを使うと良いでしょう。
ちなみに、甘いもの(砂糖)や小麦粉、カフェイン、乳製品の摂取は控えめにすることをお勧めします。なお、チョコレートは経血の質にかなり影響しますので排卵後は控えましょう。また、生理痛の原因や、整理を整えるために必要な自律神経のケア方法については、1回目のコラム「」を御覧ください。自律神経が整ってくると、生理は朝スタートして、3日目の夕方にはスッキリと終わるようになります。
体質改善のポイント③あたたかくて柔らかい子宮を手にいれる
子宮は赤ちゃんが10ヶ月間過ごすお部屋になるわけですから、赤ちゃんのことを考えると、妊娠において、あたたかくて柔らかい子宮を手に入れることはとても大切です。柔らかくてあたたかい子宮を手にいれる方法は、これまでお伝えしてきたことすべてが大事になってきます。
まとめると以下の通りです。
☑︎自律神経のケア(早く寝る、夕方以降はブルーライトOFF、ストレスケアなど)
☑︎冷えの改善(胃腸を冷やさない、体温を上げる、甘いものを摂りすぎない)
☑︎食生活の見直し(カラダにとって不自然なものを摂らない)
☑︎運動する(インナーマッスルの強化と骨盤の柔軟性アップ)
☑︎腹式呼吸で深呼吸をする
☑︎骨盤や子宮の歪みを整える
☑︎ケミカルナプキンを使わない
☑︎愛情溢れる気持ちいいセックスをする(頭で考えてセックスしない)
以上のことが、あたたかくて柔らかい子宮を手に入れるための早道です。これらのことに気をつけて、赤ちゃんを授かるための体づくりを行い、妊活に励むと良いでしょう。
私のサロンでは、妊娠前にカラダを整えたいという方に向けて、以下のようなメニューをご提供しております。
■妊娠前のデトックスリフレクソロジー
■骨盤や子宮の歪みの調整
■フェイシャルリフレクソロジーによる自律神経調整やホルモン調整
■よもぎ蒸し(冷えが気になる方、デトックスしたい方に)
気になるお悩み等がございましたら、ぜひお気軽にご利用ください。
どんな施術が自分に必要なのか相談したい、施術が自分に合うのか少し試してみたい、という方は「初回カウンセリング」にて承ります。
<お問い合わせはこちら>
オフィシャルブログ▶https://ameblo.jp/ange-age-ange/
プチ・ソム・ド・アンジュのご紹介
プチ・ソムド・アンジュ
サロンオーナー 小池真由美
AEAJ認定アロマテラピーインストラクターをはじめとし、NPO法人日本妊産婦整体協会 妊産婦整体セミナーテーマ2終了、産前産後のアドバイザーなど数々の資格を保有。「女性にとってのカラダの自然」を大切に、できるだけ薬に頼らずカラダのお悩みを解決したいという女性のためのサロン「プチ・ソム・ド・アンジュ」を2009年より運営。2017年現在、のべ1000人以上のクライアントへ施術を行う。自身が卵巣嚢腫による不妊で悩んでいた経験から、世の中の女性に自分と同じ経験をして欲しくない!という思いが強くなり、より一層「女性のためのからだづくり」について、必要な知識やケアの方法などをサロンワークを通じて伝えていこうと決意、現在に至る。
プチ・ソム・ド・アンジュ
【所在地】横浜市西区平沼1丁目7-2 くすだビル101
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