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妊娠するには“体づくり” が大切?|専門家からのアドバイス

2017/08/25

2017/08/25

妊娠しやすくなるためには、体質改善に取り組むことが大切と言われています。今回は、2009年よりのべ1000人以上の女性の体を施術してきた横浜のサロン「プチ・ソム・ド・アンジュ」のオーナー、小池真由美氏から3回に渡って「妊娠のための体づくり」についてお教え頂きます。

女性の体にありがちなトラブルと不妊症の関係性

小池真由美氏:妊娠しやすくなるには、まず自分の体の状態と向き合い、トラブルがあればそれを改善するための取り組みを行ったり、生活を見直したりする必要があります。そこで、今回は女性の体にありがちなトラブルと、その原因について触れていきたいと思います。


  • 自律神経の乱れ
    ストレスやオーバーワーク、目や頭の使いすぎにより、交感神経優位(緊張モード)の状態に偏りすぎると、新しい生命を育むための血液を子宮や卵巣に十分に送ることができず、不妊になりやすくなります。

  • 冷え性
    体の隅々に血液が十分に行き渡らず、子宮や卵巣への血行が滞るため、不妊に繋がりやすくなります。

  • 生理痛
    生理痛は、子宮が冷えてかたくなることや、子宮の筋肉に十分に血液が足りないことで起こります。子宮への血流不足により、不妊に繋がりやすくなると考えられています。中でも自律神経の乱れは、冷え性や生理痛にも大きな影響を与えます。そこで、まずは自律神経の乱れの原因について説明します。

女性の体のトラブル|冷え性の原因

冷え性な女性

自律神経は、女性のトラブルの多くと深く関わっています。自律神経とは、交感神経と副交感神経の相反する2つの神経から成り立っています。この神経は私たちの意思でコントロールすることができません。交感神経とは、活動モード(緊張モード)のときにスイッチが入る神経のことで、一方で副交感神経とはリラックスモード時にスイッチが入る神経のことを指します。正常なバランスが保てている場合は、朝の目覚めとともに交感神経(活動モード)にスイッチが入り、夕方以降、副交感神経(リラックスモード)にスイッチが入るようにできています。
そして、夜の睡眠中に副交感神経は最も優位になります。ここでいう自律神経が乱れる、ということは、どちらかというと、交感神経優位になりすぎてしまっているということです。現代は多くの人が夕方以降も交感神経優位の状態が続いており、様々なトラブルを引き起こす要因となっています。

交感神経優位の状態が続く原因には、主に以下の4つが挙げられます。


  • 多忙、オーバーワーク

  • スマホ、パソコンの使い過ぎによる目や頭の酷使

  • 夜更かし

  • 深夜の飲食


■妊娠のためにはリラックスモードがいい?


不妊の人に多いのがこれらのライフスタイルを長時間続けてしまったケースです。女性の体というのは男性に比べて、副交感神経優位にできています。副交感神経優位のときは、血液がカラダの隅々まで送られるため、新しい細胞が作られやすくなり、日々の代謝がスムーズになります。妊娠しやすいカラダになるためには、副交感神経優位の状態を作ることで、子宮や卵巣に十分な血液を集めることが大切です。しかし、体が副交感神経優位になるべき時間帯に、交感神経優位の状態が長期間続いてしまうと、副交感神経のスイッチを入れようとしても入りづらくなり、自律神経が乱れます。その結果、体の隅々に血液が送られず、慢性的な冷えが生じるとともに、子宮や卵巣にも十分な血液が送られず、新しい生命を生み出すために必要な血液が足りずに不妊になりやすくなります。そのため、交感神経優位の状態に繋がるような過度なストレスはもちろんのこと、オーバーワーク、目や頭の使いすぎは妊活中の方には望ましくありません。

■妊娠のために。食事は19時までがベスト?


19時の時計

また、深夜の飲食は不妊に悩まれている女性にとても多いようです。人間の体は、睡眠中に成長ホルモンや代謝酵素(疲労した筋肉を回復させたり、細胞の生まれ変わりを助けたりする酵素)を分泌させます。特に22時から2時までの間は、これらの分泌がピークを迎える時間帯です。この時間帯に胃の中に食べ物があって、消化酵素が分泌されていると、代謝酵素が分泌されません。妊娠したい女性にとって、代謝酵素の分泌は、新しい生命を生み出すためにはなくてはならないものです。そのため妊娠を望む場合、19時までに夕飯を済ませ、22時には胃の中に食べ物が入っていない状態で就寝するのがよいでしょう。

女性の体のトラブル|冷え性の原因

現代の日本人女性の7~8割が冷え性の自覚があると聞きます。ということは、自覚がない人を含めると9割を占めるほどではないかと思うくらい、冷え性の人が多いということになります。

冷え性の原因は、主に5つ挙げられます。


  • 目や頭の使いすぎ

  • 夜更かし

  • 運動不足による血流不足

  • 筋肉不足による熱産生ができない

  • 陰性の食品の摂りすぎ(甘いもの、カフェイン、アルコール、香辛料など)


■運動不足で冷え性に?長時間のパソコン作業に要注意


パソコンを使う女性の画像

長時間、パソコンを使用していると、足先が冷えたりしませんか?これは先に述べたように体が交感神経優位になっているサインです。そして、パソコン作業はどうしても座っている時間が長くなりますので、そけい部(太ももの付け根)を圧迫し、血流が妨げられることで、冷える要因をつくります。座りっぱなしによる運動不足も招きますね。

■理想の基礎体温37度?


体温計画像

また、現代の20〜30代の女性は50年前に比べて筋肉量が半分かそれ以下と言われています。熱を産生するのは筋肉なので、筋肉量が少なかったり、筋肉を動かす頻度が少なかったりすれば、それだけ熱を生み出すことができません。
熱生産ができない体は基礎体温も低くなりがちです。基礎体温の理想の体温は平均37度です。なぜなら、赤ちゃんの体温が37.3〜37.5度だからです。高温期にこのくらいの体温があれば、子宮にたっぷりと血液が集まり、子宮内膜も十分な厚さになるため、受精卵も着床しやすくなります。

■冷え性の大敵?甘いもの、カフェイン、アルコール


スイーツ画像

また、陰性の食品(甘いもの、カフェイン、アルコール、香辛料など)も体を冷やすと言われています。特に、白砂糖、カフェイン、アルコールは肝臓への負担を増やし、解毒のために血液をたくさん必要とするため、子宮や卵巣への血液量を減らしてしまいます。
温かい子宮を手にいれるためには、陰性の食品(冷たい飲み物や食べ物、甘いもの、カフェイン、アルコールなど)を控え、日中は体をしっかり動かした上で、夕方以降は副交感神経優位の時間帯をゆっくり過ごすことが大切です。

女性の体のトラブル|生理痛の原因

近年、生理痛がある方が多いですね。生理痛の根本的な原因は、子宮の冷えや子宮の筋肉の血流不足によるものです。

子宮が冷えたり、子宮の筋肉の血流が不足したりする原因は、主に6つ考えられます。


  • 交感神経への偏りすぎ

  • 運動不足による血流不足

  • 陰性の食品の摂りすぎ(甘いもの、カフェイン、アルコール、香辛料など)

  • 小麦粉の摂りすぎ(うどん、パン、パスタなど)

  • ポリマー使用のナプキンの使用

  • 疾患によるもの(子宮筋腫、宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣嚢腫など)


■血流不足に注意?


体が交感神経に偏りすぎると、血液が体の隅々にまで行き渡らなくなるため、子宮も虚血状態に陥り、生理痛に繋がります。また、運動不足による血行不足は骨盤内臓器の血流を悪くします。冷え性の原因でも述べたように陰性の食品(甘いもの、アルコール、カフェイン、香辛料など)は体を冷やすため、子宮の血流不足に繋がり、生理痛を悪化させやすくします。摂りすぎに気をつけましょう。

■うどん、パン等、小麦粉のとりすぎに要注意?


うどん

また、小麦粉の摂りすぎも同じ理由で症状を悪化させやすいと言われています。現在流通している小麦粉の多くには、グリアジンという成分が含まれています。このグリアジンが、炎症や痛み、アレルギーなどの症状をより強く(悪化)させる作用を持っているのです。一方、古代小麦という原種に近い小麦粉にはグリアジンが含まれていません。生理痛をお持ちの方は、古代小麦もしくはグルテンフリーの小麦粉を食べることをお勧めします。

■ポリマー使用のナプキンで子宮が冷える?


生理用品

また、ポリマー使用の生理用ナプキンも体を冷やす要因の1つと言われています。ポリマーとは、解熱シートや保冷剤などに使われているもので、水分を吸収するとジェル状に固まる性質があります。最近は、その冷却効果を生かして、水に濡らして首に巻く夏用のネッククーラーにも使われています。冷却効果があるだけに、経血を吸収した状態で肌に密着させておくことにより、子宮を冷やすことに繋がり、生理痛の要因にもなると考えられています。

■生理痛、子宮内の疾患による場合も


さらに、単なる子宮収縮による痛みだけでなく、子宮筋腫や子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣嚢腫などの疾患によっても生理痛が起こる場合もあります。これらの疾患について、先に述べたように夜更かし、陰性の食品の摂取、PCなどによる目の酷使など交感神経優位な生活を過度に続けてきたことが原因となる場合があります。このような疾患は不妊症の原因にもつながりますので、妊娠を望む方は生活習慣を見直すなどの工夫が必要です。

 

このように女性の体にありがちなトラブルと原因を認識しつつ、妊娠しやすい体づくりを意識し、まずは食生活や習慣などを一度振り返ってみると良いかもしれません。次回は小池氏より具体的な生活改善方法についてお届けします。

プチ・ソム・ド・アンジュのご紹介


プチ・ソムド・アンジュ
サロンオーナー 小池真由美


AEAJ認定アロマテラピーインストラクターをはじめとし、NPO法人日本妊産婦整体協会 妊産婦整体セミナーテーマ2終了、産前産後のアドバイザーなど数々の資格を保有。「女性にとってのカラダの自然」を大切に、できるだけ薬に頼らずカラダのお悩みを解決したいという女性のためのサロン「プチ・ソム・ド・アンジュ」を2009年より運営。2017年現在、のべ1000人以上のクライアントへ施術を行う。自身が卵巣嚢腫による不妊で悩んでいた経験から、世の中の女性に自分と同じ経験をして欲しくない!という思いが強くなり、より一層「女性のためのからだづくり」について、必要な知識やケアの方法などをサロンワークを通じて伝えていこうと決意、現在に至る。

プチ・ソム・ド・アンジュ

プチ・ソム・ド・アンジュ
【所在地】横浜市西区平沼1丁目7-2 くすだビル101
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