妊活の具体的な方法とは?|これから妊活を始める方へ
2017/07/11
2017/07/11
妊活を考えている方が取り組む「妊活」ですが、その方法は様々です。妊活しようと思っても、何から始めればいいのか分からない、といった方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、妊活の具体的な方法をご紹介していきます。
妊活の壁。日本の夫婦はセックスレス?
妊活において、子作り=セックスというイメージですが、実は日本は世界的にもセックスの頻度が低い、と言われています。ある調査では世界平均が年間103回であるのに対し、日本では年間46回で最下位という結果が出ています。また、国内の調査では既婚者のうち約47%が過去1か月セックスをしていないというセックスレスに陥っていることが分かっています。夫婦間のセックスレスは10年前と比較すると約1.3倍と増加傾向にあるのです。そのため妊活のためには、まずセックスの頻度を上げることが方法の1つとして挙げられそうです。
妊活におけるセックスのベストなタイミングとは。
「セックスの頻度を上げる」という方法があるとはいえ、パートナーとセックスをすれば簡単に妊娠する、というものではありません。妊娠しやすいベストなタイミングがあります。それが排卵日です。実際には排卵日の前後にセックスをすると良いとされています。排卵日は、毎日の基礎体温の変動により予測をすることが出来ます。より詳しく予測するには、排卵検査薬を使うと良いでしょう。排卵検査薬とは、自分の尿を毎朝排卵検査薬に浸し、尿内に含まれる黄体形成ホルモン検知により、排卵日を予測することができる、というものです。調剤薬局などで購入をすることが可能です。
より正確な排卵日を知りたい場合は…
より正確な排卵日を知りたい、という場合は、婦人科で行う不妊治療の1つ「タイミング法」という方法があります。具体的にはエコーなどで卵胞の成熟度を確認したり、血液検査でホルモン値を計測した上で、より正確な排卵日を予測する、というものです。セックスの頻度を上げるのが難しい、という場合は「タイミング法」を行いながらセックスを行うと良いでしょう。
▶タイミング法まとめ|最も妊娠率が高い?成功率、費用、流れは?
妊活、何から始めればいい?|おすすめの妊活方法5選。
妊活では、妊娠しやすい体づくりも同時に行うとよいとされています。妊娠には、排卵、受精、着床といった一連の流れがあります。この排卵から着床までの過程でスムーズに妊娠に至るためには、子宮や卵巣の状態はもちろん、身体全体を良好に整えておく必要があると言われています。そこで妊娠を考える多くの方が行うのが、食事、ヨガ、漢方など妊孕(にんよう)性(妊娠する力)を底上げする取り組みです。妊娠しやすい体づくりを行うことで、体本来がもつ力を高めたり、血流を良くしたり、ホルモンバランスを整えるなどの効果が期待できると言われています。ここではいくつか、妊娠しやすい体づくりのための具体的な方法についてご紹介します。
おすすめ妊活方法①食事の見直しとサプリメントの摂取
<食事>
食べたものはダイレクトに身体の栄養素となるため、食事は妊活においてとても大切だと言われています。身体に取り入れられた栄養素は卵子にも影響を与えます。
過度な飲酒、糖分の摂りすぎなどは健康上普段から気を付ける必要がありますが妊活の場合はビタミン、ミネラル、葉酸などバランスの良い素材を取り入れた食事を心がけると良いでしょう。
▶葉酸たっぷり食材の簡単レシピ|葉酸摂取に効果的な料理をご紹介
<サプリメント>
サプリメントは食事で摂り切れない栄養素を補充することができます。
とくに葉酸は、子宮内膜を厚くしたり、受精率アップや健康な卵子の生成に欠かせないと言われており、積極的に摂りたい成分です。葉酸は調理の熱に弱く壊れてしまうため、食事からの吸収率が悪いと言われています。そのため、葉酸はサプリメントで摂取する方が良い、と厚生労働省でも推奨しています。
▶「葉酸」とは?|妊娠しやすい体づくり・妊活のための栄養素
おすすめ妊活方法②漢方・鍼灸を取り入れる
<漢方・鍼灸>
妊活には、中医学からなる漢方を用いると良いとされています。中医学とは数千年の長い歴史に裏付けられた、中国の伝統医学のことを指します。中学医では病気の人の身局所的な症状を見るのではなく、体と心の状態を診て個々に合わせた薬(漢方薬)を処方していきます。妊活における漢方は、女性の持つホルモンリズムと、力を取り戻して妊娠する力を高める、という考えで行う「周期調整法」という方法があります。女性本来が持つリズム(月経期・卵胞期・排卵期・黄体期)といった時期に合わせて異なる漢方を服用するという方法です。
また、同時に鍼灸を行うことで血流を整えることができるため、漢方と併用されることでリズムが整うなど、妊孕力の向上が期待できると言われています。そのため、生理不順、月経異常などがある方にとくにおすすめです。
▶煎じ薬の誠心堂取材#1|漢方×不妊治療
▶煎じ薬の誠心堂取材#5|一人ひとりに合わせた「中医学妊活」
おすすめ妊活方法③温活グッズを活用する
<温活>
妊活で最も手軽に始められるのが温活です。一般的に身体が冷えていると妊娠しにくい、と言われています。身体が冷えることで血流が滞り、卵巣まで血液が送られないことがあることから、妊活にとって血流を整えることは大切だとされています。身体を温めることで、血流が促され、冷えを予防し、子宮や卵巣に血液がいきわたるようになると言われています。入浴剤、湯たんぽ、厚めのソックス、腹巻きなど、日常的に使えるものから始めると良いでしょう。
▶妊活中の人は使ってる?妊活におすすめグッズ5選
おすすめ妊活方法④ヨガを取り入れる
<ヨガ>
ヨガにはゆったりとした運動と、呼吸法によってリラックスする作用があると言われています。
リラックスすることにより自律神経が整い、ホルモン分泌を促します。排卵はホルモンバランスが大切であるとされているため、生理不順などの場合に効果が期待できると言われています。
▶東京の妊活ヨガ3選|ヨガ教室・ヨガスタジオの口コミまとめ
おすすめ妊活方法⑤整体を取り入れる
<整体>
整体は身体の歪みを取り除き、正しい位置に整えることで、血流が促進され、自律神経が整うなどの効果が期待できると言われています。妊娠すると骨盤の歪みによる腰痛を引き起こす場合もあるため、妊活中に身の歪みを整えておくことで、後々のトラブルも未然に防ぐことができるでしょう。
このように妊活はセックスの頻度やタイミングも大切なようですが、妊娠しやすい体づくりも妊娠のためのベースとして大切だと言えます。妊娠しやすい体づくりは自分一人で行えることも多いため、サプリメントや温活グッズなど手軽に取り入れられるものから、漢方・鍼灸などのように体本来の力を高める方法、自分で出来る自律神経を整えるヨガなど、組み合わせて行うと良いでしょう。
普段から妊娠しやすい体づくりをしておくことで、不妊治療を行う場合でも、これらの妊活を行うことで相乗効果が期待できると言われています。無理なく、パートナーに相談しながら出来ることから始めることが良さそうです。
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