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不妊治療の保険適用―具体的な費用は?

2023/12/13

2024/02/13

2月9日、明示されていなかった不妊治療に対する保険適用の診療報酬が発表されました。

不妊症看護認定看護師 西岡有可

赤ちゃんはコウノトリが運んでくるわけではなく、妊娠は簡単なことではありません。 タイムリミットのあることだから、最善を尽くしたい。「今どうしたらいい?」「これからどうしたらいい?」を共に考え、お伝えします。

人工授精の費用について

 まずはじめに、人工授精についてご紹介します。
人工授精の費用は、3割負担で5460円となります。


 ただし、実際には薬の処方や注射などに必要な処置に関連する追加料金や再診料が発生し、総額としては8000円前後になることがあります。
 1周期あたりの人工授精の平均費用は3〜5万円でした。
 

体外受精の価格帯について

 次に、体外受精に移ります。今回の保険適用における、それぞれの処置・技術に対する料金設定は、以下の通りです。

 以下の処置・技術にかかる料金は、それぞれ卵子の個数によって異なります。

 

 具体的なケースを挙げて考察してみましょう。
<採卵周期>
 8個の卵を採卵し、そのうち6個を顕微授精にかけ、4個の受精卵を胚盤胞まで培養。最終的に3個の胚盤胞を凍結させました。


<移植周期>
 凍結保存していた胚盤胞のうち1個を融解し、胚の移植を行いました。この際、アシステッドハッチングも実施しました。

 この一例を挙げることで、一連の流れをイメージしやすくなるでしょう。

 これまでの採卵から移植までの平均費用は50〜60万円でした。特定不妊治療に対する助成金は30万円。したがって20万〜30万円の自己負担となります。

 今回の保険が適用される場合、自己負担は約15万円となります。


 今回の例では、採卵数や培養数、凍結数などの要因から保険の適用が負担を軽減するように感じられます。
 ただし、例えば今回のようなケースよりも採卵数が多かったり、保険の適用がない先進医療を同時に受ける場合には、保険が適用されてもこれまでと同様か、それ以上の自己負担が発生する可能性があります。


 ただし、採卵から移植までの薬剤や診察料に対しても保険が適用されるため、保険の適用により負担が軽減されるケースも予想されます。
 

不妊治療における保険適用の変化と治療の現状

 以上のことから、体外受精において保険適用のハードルが低くなることは理解できました。とはいえ、治療の内容や年齢によって保険が適用されたとしても、これまで以上に負担が軽減されるとは限らない状況も浮かび上がっています。


 保険適用による治療・費用の一覧 ダウンロード無料
2022年2月9日に開催された第516回 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会総会)の資料を元に、弊社ファミワンが不妊治療の保険適用による治療・費用の一覧を作成しました。
ぜひダウンロードください。

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