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煎じ薬の誠心堂取材#1|漢方×不妊治療について

2018/08/31

2022/02/02

「不妊治療」といえば、人工授精や体外受精のようないわゆる「西洋医学」を想像される方が多いかもしれません。ところが近年、「漢方」で不妊治療をするのが注目されてきています。漢方は「体質改善」のイメージが一般的のようですが、不妊治療にどれほどの効果があるのか、誠心堂薬局代表の西野先生にお聞きしました。

漢方と不妊治療はどう関係があるのですか?

漢方は、その人の持っている能力を引き出すものです。

体外受精などの高度不妊治療をしても妊娠できなかった方が漢方を始められるケースもありますが、漢方だけで妊娠する例も(誠心堂薬局へ相談に来られる患者様の中で)半分ぐらいあります。高度不妊治療をやっていて妊娠しなかった人でも、30代だと半分ぐらいの人が自然妊娠します。検査をしても原因がわからなかった人が妊娠する、ということも多いですよ。

漢方がすごいというわけではなくて、本当はその人に自然妊娠する能力があったということなんです。でもその人が高度不妊治療でないと妊娠できないと思ってしまっているんですよね。「(タイミング法で)ダメだったらステップアップしなければいけない」と思って不妊治療を受けていますが、高度不妊治療はそれなりの負担をかけていくわけなんです。そういう部分では、もう少し自分の能力を信じてみてはどうだろうか、と私自身は考えています。それは、高度不妊治療をやる上でもプラスになると思いますし。

関連リンク ▶煎じ薬の誠心堂取材#4|漢方について

誠心堂薬局, 西野先生,1

不妊治療で漢方を使って、どうなったら効果が出たと体感できますか?

まず基礎体温が変わります。低温期が長く、排卵までが長い人は、2週間ぐらいで排卵できるようになってきます。あるいは、採卵を続けているような方は低温期が高い状態の人が多いのですが、だんだんそれ(低温期)が下がってきます。あとは、高温期が伸びますね。 それと排卵期のおりものが非常によく分かるようになります。不正出血も減りますし、生理痛が弱くなったり、塊がなくなったり色がきれいになったり。色々な変化があります。

どれぐらい漢方を飲み続ければ、効果が出てきますか?

1回ではわかりにくく、2~3ヵ月程度から変化がわかるようになってきます。 PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のような場合は、ホルモンの問題も絡んでいるので、すぐには変化しない場合も多いですし、変化がわかりにくいこともありますが。 

漢方を飲むと流産しにくくなるんでしょうか?

漢方と流産には強い関係があります。流産というのは染色体のダメージによるものです。原始卵胞から成熟卵胞になるまで150日くらいかかりますが、その中で、ホルモンによって成熟化する段階と、血流によって大きくなる段階があります。この血流が影響する段階で不安定になるとダメージが大きくなるのでその期間が非常に大事になります。 高度不妊治療はだいたい30代だと37%、40代だと18%くらい妊娠します。一方流産率は、40代だと45%ぐらいになります。(誠心堂薬局では)年間1600人程度の不妊相談を受けていて毎年400人の以上の方が出産しますが、(誠心堂薬局の患者様は)漢方を使うので、妊娠率が上がり流産率は半減しています。

誠心堂薬局, 漢方薬

何歳ぐらいから漢方を使うといいのでしょうか?

早いほどいいですが、(不妊治療なら)30代の早いうちに漢方を使っていくのがいいですね。30代になると血流が低下していきますが、血流が低下すると、(卵巣の)萎縮が早まる可能性があります。生殖年齢を過ぎると男性の精巣・女性の卵巣は徐々に小さくなっていきます。機能が低下しているから血流も低下するということもあれば、血流が低下しているから機能も低下する、両方のことがあります。

漢方を使ったことがない方へメッセージをお願いします

30代後半でも、自然妊娠できる方が多数います。まずは半年ぐらい漢方と鍼灸の併用治療法をやってみて、もし妊娠しなかったら高度不妊治療も併用してみては、というのが我々の考えです。自分のカラダをしっかりさせれば、自ずと結果は出ると我々は信じています。 というのも、自然に妊娠できるぐらいの体の状態の方が、妊娠中・出産後などの後々がいいと思っているからです。妊娠は命を授かるものだから、妊娠するだけでなく40週間お腹の中で育てるわけですし、産んだ後も母乳を上げ、育児をします。妊娠だけではなく、そういった一連のことをやっていくだけのパワーが必要になります。だからギリギリ妊娠するのではなく、余裕で妊娠するのがよいと思います。 誠心堂では、どういう状態で妊娠したほうがいいのかを、産前産後セミナーや妊活セミナーで説明しています。

煎じ薬と鍼灸を併用された方へのインタビュー

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今まで体外受精を5回ほどしたのですが、体外受精は上手くいかず、「もう一度採卵から」といった風になっていました。それで同じような生活などで行なっていても「結局また上手くいかないんじゃないか」と、「新しいことをしたい」と思ったのがきっかけです。

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“前も漢方を飲んでいた時期があったのですが、自分で煮出したりして大変でしたが今回はそういうことはなく、温めるだけで飲めたのでそこはすごく楽でした。

*全インタビュー内容は動画でご覧いただけます。

西野先生と誠心堂薬局について

誠心堂薬局, 西野先生,2

漢方専門家 西野 裕一(にしの ゆういち)先生

株式会社誠心堂薬局の代表取締役。薬剤師、鍼灸師、国際中医師。 北京で婦人科の先生との出会いをきっかけに不妊治療に興味を持ち、中医学の両輪である漢方と鍼灸双方の力を最大限に活かした治療が受けられる場として鍼灸治療院併設型の店舗漢方館を開設。現在は多数のメディアから取材依頼を受け、漢方の啓蒙活動にも積極的に取り組まれている。

株式会社 誠心堂薬局

昭和62年に千葉県市川市に開局し、漢方・鍼灸・養生学の3本柱で中医学を行っている。 現在は関東に21店の漢方薬局+鍼灸院の拠点をもち、随時妊活セミナーも開催。21名もの中医師が在籍している。 11年間で3080名の方を妊娠に導いた実績もある、人気の漢方薬局である。 HP:https://www.seishin-do.co.jp/  ◆セミナー日程一覧はこちら https://seishin-do.co.jp/seminar/ninkatuichiran.html