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働く女性に待ち受ける妊活のハードル

      2018/07/17

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「子供は欲しい。でも仕事が忙しい」「仕事が落ち着いてから妊活しようと思って」など、働く女性にとって仕事と妊活を両立するのは大変です。仕事をしながらの妊活は、夫婦そろって忙しかったり責任ある仕事をまかされてしまったりして、妊活どころでは無いという人も少なくありません。そんな中、仕事のスケジュールを調整して、夫婦でタイミングを合わせるのも非常に大変です。そこで今回は妊活にどのようなハードルがあるのか六本木レディースクリニック小山先生にお話をお伺いしました。

残業も当たり前?夫婦そろってクタクタに

今や、夫婦共働き世帯が当たり前の中、女性の場合、毎日フルタイムで働いて家に帰ってくると常に20時を超えていて、そこから晩御飯を作る。さらに他に家事をこなして、ホッとしたころには23時過ぎ、という方も少なくないのではないでしょうか。もしくは、旦那さんの残業が多く、夫婦揃ってご飯を食べるのは週に1,2回で、ほとんどバラバラに食事をとる、という人もいるでしょう。普段の生活がこういったパターンである場合、そこから妊活しようと思っても、二人揃ってクタクタ、というケースは決して珍しいことではありません。そのため、このような生活を送る夫婦が妊活をするには「妊活のハードル」を超える必要があると言えます。

妊活のハードル①仕事のせいで妊活のスタートは後回し

1つ目のハードルは、妊活が仕事のせいで後回しになる、ということです。子供を作ったら重責な仕事に穴を明ける事になるという方も少なくないでしょう。来院されている患者さんの中には、責任の大きい仕事をされている方も多いため、そのような話をお伺いすることがあります。例えば、「どうしても抜けられないプロジェクトのリーダーに抜擢され、半年続くことになったので、妊活はその後から、と考えていた」という方や「新人教育係りで、他に代わりの者がいないため、子供は新人がある程度慣れてから、と思っていた」という方など、様々なケースが存在します。仕事をしている女性は、積み上げてきたキャリアを大切にしつつ、妊活をしたい、と考えている方が多いようです。そのため、仕事のせいで妊活を後回しにしているという場合が多いのです。
オフィス

妊活のハードル②タイミングが合わないせいでセックスレス

2つ目に、タイミングが合わないということが挙げられます。
理由としては、お互いが多忙であるため、疲れていて性交する気になれないこと、夜勤や出張などで時間が取れないことなどが考えられます。

タイミングが合わない理由1:体力的に疲れている、乗り気でない

旦那さんに排卵日だと伝えても、相手が接待だったり、疲れているとそのような気力もないようです。もしくは、逆のケースもあります。女性があまりに疲れていて、性交をしたい、という気が起きない、というパターンもあります。さらには、仕事での疲れやストレスは、男女ともにホルモンバランスに異常をきたします。男性の場合は精神的な原因で起こりうるEDや、精子の運動率の低下を引き起こす可能性があります。女性の場合は、ホルモンバランスが崩れると、排卵に影響が出ることがあります。ホルモン検査を行っても異常は出ないのですが、基礎体温表や超音波検査で排卵の確認を行うと、排卵をしていないことがありますので、ストレスが妊娠に影響を与えることはありえると言えます。

タイミングが合わない理由2:夜勤、単身赴任、出張など時間が取れない

やる気が無いわけではないのに、夜勤などの仕事のシフトや出張で時間が取れないこともあるのではないでしょうか。転勤による単身赴任の場合は、自分が相手の住む場所に足を運ぶか、向こうから帰って来てもらってタイミングをとるしかありません。排卵日あたりが一番妊娠しやすいといわれているものの、そのタイミングをとるのはこのような理由から難しいのではないでしょうか。
タイミング法を勧める場合は排卵日当日の夫婦生活を勧めていますが、排卵日の2日前からでも妊娠は可能です。また、排卵日翌日の朝や排卵の直後に夫婦生活を行っても妊娠できる可能性はあります。この日にしなければならない、という精神的な負担を軽減するためにも、排卵日前後も妊娠可能であるということを認識してタイミング法を実践してもらえたらと思います。
男女

妊活のハードル③妊娠しにくい体になっている

最後に、妊娠しにくい体になっていることが挙げられます。仕事が忙しいことなどを理由に、妊活が後回しになればなるほど、その分年齢も重ねることになります。年齢が高くなれば、医学的に妊娠する力(にんよう性)は低下します。更には、仕事が忙しく心身のストレスがたまると、生理不順や卵子の質の低下の原因にもなることもあります。
一般的に妊娠しにくい体になる原因には、栄養バランスの悪い食生活や運動不足、睡眠不足が挙げられています。遅くまでの残業や早朝出社によって睡眠時間を確保できなかったり、仕事のストレスなどが原因で眠りが浅くなりがちな方もいらっしゃると感じています。
働く女性の場合、このような課題をクリアしながら、妊娠しやすい体に整えておくことも必要になるということです。

働きながらの妊活、どうしたらうまくいくのか?

このように、働く女性にとっての妊活は、多くのハードルが存在します。一つ一つを1人で見直していくことはとても大変でしょう。妊活は一人で取り組めるものではありません。まずは、これらのハードルを自分一人でなく、ご夫婦できちんと理解して頂きたいと思います。その上で、夫婦で話し合い、週に1回でも二人の時間を取れるようにしたり、体作りのために食生活を見直してみるなど、手軽に見直せるところから改善をしていくと良いのではないかと思います。その妊活のハードルを踏まえた改善策について、次回のコラムでお伝えしたいと思います。
次のコラム仕事も妊活も大切にするための3つのコツ
六本木レディースクリニック

六本木レディースクリニック小山院長のご紹介

小山 寿美江(こやま すみえ)院長

小山院長

小山院長

日本産科婦人科学会 専門医/日本生殖医学会 生殖医療専門医
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務

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