煎じ薬の誠心堂取材#4|漢方について
2017/03/29
2022/02/02
漢方薬誠心堂グループは、東洋医学と西洋医学を合わせた中医学の考えに基づき、漢方と鍼灸の力で身体の調子を整えることで妊娠しやすい身体づくりを目指しています。 今回は、誠心堂の西野先生に漢方について教えていただきました。
そもそも漢方とは?東洋医学とは?
漢方は、「五臓六腑」の状態を整えるために処方されます。 東洋医学では、人間の身体は気・血・津液・精の4つにより構成されると考えられています。気は生命活動に必要な「エネルギー」、血は「血液」、津液は「血以外のすべての水分」、精は「生命の源」を指します。これらを蓄えるのが五臓、そしてこれらが通過するのが六腑だとされています。 東洋医学には「内傷なくして外感なし」という言葉があるように、体内の問題があることで初めてホルモンの病気が発生すると考えられています。つまり、「五臓六腑の中で気・血・津液・精がきちんと機能していれば、病気にはならない」とも言えるでしょう。 五臓六腑をバランスよく整えるのが漢方の役割であり、気・血・津液・精から健康状態を診ていくのが中医学の考え方です。
漢方薬は不妊症に効果がある?
漢方には、人間に本来備わっている潜在能力を引き出すはたらきがあることから、卵子の状態を整えることに役立つとも考えられています。 「病は気から」ということわざがあるように、漢方薬を飲むときは身体に届くイメージを持つことが重要だと言われています。また、漢方薬の吸収を良くするためにも、まずは胃腸の環境を整えることが大事です。
漢方はいつ始める?服用する際に気を付けることは?
漢方を始める時期
中医学では、「腎」が生殖や成長、発育、ホルモンの分泌、自己免疫力といった機能を管理していると考えられています。 腎は女性の場合7の倍数の年齢、男性の場合8の倍数の年齢で変化していくと言われていることから、誠心堂では特に28歳以上の女性、32歳以上の男性に漢方薬で腎の状態を整えることをおすすめしています。 実際、誠心堂の過去1600人の患者様のうち1200人以上、つまり7割以上が36歳以上の方で、そのうち補腎薬を使っている方は7割以上を占めています。
漢方を服用する際の注意点
漢方薬を服用するには、専門家の正しい診断が重要です。 中国では西洋医学と東洋医学は明確に区別されていて、東洋医学専門の学問出身でなければ漢方薬を処方できないのですが、日本では医師・薬剤師の資格があれば西洋医学・東洋医学どちらの薬も処方できるため、東洋医学について専門的に学んでいなくても漢方薬を処方できるのです。 そのため漢方薬の効果を最大限活かすためには、漢方に精通した専門家(中医師)に診てもらうことをおすすめします。 関連リンク ▶煎じ薬の誠心堂取材#6|治療を受けた患者様の声
西野先生と漢方薬誠心堂グループについて
漢方専門家 西野 裕一(にしの ゆういち)先生
株式会社誠心堂薬局の代表取締役。薬剤師、鍼灸師、国際中医師。 北京で婦人科の先生との出会いをきっかけに不妊治療に興味を持ち、中医学の両輪である漢方と鍼灸双方の力を最大限に活かした治療が受けられる場として鍼灸治療院併設型の店舗漢方館を開設。現在は多数のメディアから取材依頼を受け、漢方の啓蒙活動にも積極的に取り組まれている。
漢方薬誠心堂グループ
昭和62年に千葉県市川市に開局し、漢方薬・鍼灸・養生学の3本柱で中医学を啓蒙している。 現在は関東に21店の漢方薬局+鍼灸院の拠点をもち、随時妊活セミナーも開催。 11年間で3080名の方を妊娠に導いた実績もある、人気の漢方薬局である。 HP:https://www.seishin-do.co.jp/index.html ◆セミナー日程一覧はこちら https://seishin-do.co.jp/seminar/ninkatuichiran.html
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