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体外受精の流れ|採卵から妊娠判定までの詳しいスケジュール、通院・治療の進め方など

2018/05/01

2020/10/30

体外受精・顕微授精などの高度不妊治療を考えてはいるけれど、そもそもどのように行われるのかよくわからない。また、仕事やプライベートとの両立が可能なのかと、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、体外受精がどのような流れで、どれくらいの期間・頻度での通院が要されるのかをまとめています。

体外受精の流れ

体外受精の流れ ※日本産婦人科学会資料参考 体外受精の流れ※日本産婦人科学会資料参考

体外受精の流れは、排卵誘発、採卵・採精、受精、胚培養、胚移植といった流れになります。これらの一連の流れは、月経3日目からスタートし、およそ1ヶ月〜1ヶ月半ほどの期間を要します。個人差はありますが、治療期間中には約10~15回ほどの通院が必要となります。仕事と両立するためにも、周期に合わせたスケジュールを組むことが大切といえます。次に、さらに詳しいスケジュールを見ていきます。 ▶9割が悩む仕事と不妊治療の両立。今から出来る両立のコツは?

体外受精のスケジュールと流れ①|排卵誘発(要通院)

排卵誘発

最初のステップは、排卵誘発となりますが、通院が必要となります。質の良い卵子を育てるために、排卵誘発剤(飲み薬や注射)を使用し、卵巣刺激をします。個人差はありますが、月経開始後2~3日目あたりからの開始となるようです。 排卵誘発には、「高刺激法」と「低刺激法」の2種類があると言われています。 「高刺激法」ではhMG注射を続けて毎日行うことで排卵誘発を行うため、妊娠率が高いと言われていますが、多少の副作用の可能性があるようです。 一方、「低刺激法」は内服薬で排卵誘発を行うため、通院回数や薬剤使用が少なくその分費用が抑えられるメリットがありますが、採卵個数が少ないため妊娠率が下がる傾向があります。 仕事との両立を考えている方には、通院回数・薬剤使用・費用の低さという面において、低刺激法を選ぶのが良いかもしれません。

体外受精のスケジュールと流れ②|採卵・採精(要通院)

採卵採精

採卵について

採卵・採精の場合は、通院が必要となります。採卵では、成熟した卵子を排卵日の直前に体外に取り出します。卵子の成長を確認しながら排卵日の予測を立てるために、採卵日の最終決定は約2日前になるため、都合にそぐわない日程に重なることもあるかもしれません。 採卵当日は、朝8~10時頃に行われ、所要時間は数分~数十分程度。休息時間などを含めて、1~2時間程度かかるとみておきましょう。入院は必要なく、午後には帰宅できるようです。ですが、採卵時の痛み軽減のために鎮痛剤・鎮静剤・麻酔薬が使用されることもあり、処置後の自己運転は控え、当日は安静に過ごしたほうがよさそうです

採精について

採卵日と同日の朝には、精子の提出も求められます。そのため、採精日がわかるのは、採卵日がわかるのと同様に2日前となります。採卵日に自宅あるいはクリニック・病院で精液を採取します。基本的に採取後は体温に近い温度で保った状態で2~3時間以内に提出する必要があるため、クリニック・病院での採取が推奨されています。しかし、旦那さんが仕事の都合等により病院に行けない場合は、自宅で採取した精子を、奥様に病院まで持ってきてもらうことも可能なようです。あるいは、事前に精子を凍結して採卵当日に融解して使用するという方法もあります。

体外受精のスケジュールと流れ③|受精、培養、分割(通院必要なし)

受精

この期間は、卵子と精子、そしてそれらが受精した場合の受精卵は、病院の培養士の人たちの手にゆだねられるため、通院する必要はないようです。

受精、分裂(採卵日~5日後)

培養容器内で卵子と精子をあわせ、受精させます。受精には、二種類あり、卵子の上に精子を振りかけ、精子が自ら卵子に侵入することで受精を行う「体外受精」と、顕微鏡下で細いガラス管を用いて精子を卵子に注入し、受精させる「顕微授精」があります。 受精後に分割がはじまり、5~6日経つと「胚盤胞」と呼ばれる着床直前の状態になり、この状態の胚を移植します。

■余剰胚が出来た場合は? 再度治療を行う際、余剰胚がある場合には、凍結胚の移植から治療を進めることができるため、保存しておきます。そうすることで、通院する手間を省くことができるという利点があります。

体外受精のスケジュールと流れ④|胚移植(要通院)

胚移植

胚移植を行う日は、半休などを取る必要がありそうです。受精後2~3日目の分割をはじめた受精卵(胚)を子宮内に戻す分割胚移植(新鮮胚移植)、または5~6日間培養し、胚盤胞の状態で移植をする胚盤胞移植などの方法があります。胚盤胞移植は妊娠率は高いと言われていますが、胚盤胞まで培養できなかった場合、移植そのものができなくなる可能性も高くなるようです。また、良質な胚を凍結保存して、子宮内に移植した胚が着床しやすい状態になるまで時期を待ってから胚移植をすることで、妊娠率を高めるやり方もあるようです。

いずれの方法でも、胚移植にかかる処置は約2時間程度のようです。

▶体外受精の着床時期|過ごし方のポイントは?新鮮胚と胚盤胞で着床時期は違う?

体外受精のスケジュールと流れ⑤|妊娠判定(開始から約1ヶ月後・要通院)

妊娠判定

胚移植後の約2週間後に、血液検査あるいは尿検査のどちらかで妊娠判定を行います。結果判定の日も通院が必要となります。休日に予約が取れなかった場合は半休などを利用する必要があります。陽性反応が出た場合にも、週に1回は通院し、妊娠の経過を確認する必要があります。最終的な不妊治療の卒業は、妊娠9週目で問題がないことを確認できてからになることが多く、産婦人科に通うことになるのは10週目以降となるようです。また、妊娠判定後の流産の可能性も否定はできないため、日常生活では無理をしないことが大切です。

 

いかがでしたでしょうか。上記のようなスケジュールで体外受精は進められていきますが、要する期間や体外受精の成功状況には個人差があるといえます。時間的な制約がある部分もありますが、医師とスケジュールを相談しつつ、治療を進めていくことは可能です。また、体外受精には男性の協力も必要となるため、ご家族で相談しながら治療を行うことが大切であるといえます。

仕事と両立しやすい病院・クリニック

銀座こうのとりレディースクリニック(銀座駅・有楽町駅|総合評価5.0|口コミ1件)

体外受精を行っている病院・クリニック

  1. 加藤レディスクリニック(西新宿駅|総合評価3.8|口コミ102件)
  2. 神奈川レディースクリニック(白楽駅|総合評価3.7|口コミ40件)