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葉酸とはどんな栄養素?妊活中から葉酸を摂取する理由とは

2017/01/06

2017/01/06

葉酸とは、一言でいうと細胞生成や修復に必要不可欠な水溶性ビタミンです。葉酸は人が ”健康的に” 生きていくために重要な栄養素のひとつです。特に通常の摂取量より多く摂取をしなければならない妊活中・妊娠中は意識的に摂取しなければ葉酸不足になりがちです。厚生労働省も葉酸サプリの摂取を推奨するなど、特に近年注目を集めている葉酸ですが、身体の中でどのようにはたらく栄養素であるのかをご紹介します。

葉酸とはどんな栄養素?①|葉酸の歴史

■猿の貧血予防から発見?


葉酸の発見は歴史的には新しく、1928年にイギリスの研究者ルーシー・ウィルスが「妊娠した女性が何故貧血を起こすか」という研究を行うことから始まりました。その後、まず猿の貧血予防に有効な物質が発見され、ビタミンM(モンキーの「M」)と名づけられます。そして1941年にホウレン草からも同じ物質が発見され、ラテン語で葉やホウレン草を意味する言葉に近いところから葉酸と名付けられました。

■葉酸に関する研究・発見が続々と


葉酸はその名の通り葉物野菜に多く含まれ、水溶性のビタミンB群の一種になります。葉酸の発見後、現在に至っても様々な研究が進められています。その研究結果から「人間にとって葉酸がどれほど大事な栄養素であるか」というものが次々と報告されます。特に、胎児がお腹に誕生したその瞬間から、身体が葉酸を必要とする量は倍量となることがわかってきました。厚生労働省は2000年、葉酸の効果に期待できるとし、妊娠を希望したとき、つまり妊活中から葉酸摂取を推奨すると発表しています。

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葉酸とはどんな栄養素?②|葉酸の働き

体内での葉酸の働きは、大きく2つあると言われています。

■葉酸の働き(1)細胞の生成と修復


まず一つ目は細胞の生成や修復です。人が生きている、生命維持活動をしているということは常に細胞が生成され、そしてエラーがあれば修復をしています。そして、すべての細胞ひとつひとつに遺伝情報がコピーされます。核酸という物質が遺伝情報を担いますが、この核酸の合成に葉酸の栄養素が必要不可欠だと言われています。つまり、”正常な” 細胞の生成には葉酸が必要であり、そしてエラーの検知や修復にも葉酸が必要だということです。葉酸が不足すると、正常な細胞の生成ができず、口内炎や下痢など細胞分裂が活発な粘膜の異常が初期症状として現れるようです。

染色体

■葉酸の働き(2)貧血を防ぐ


葉酸の働き二つ目は、正常な赤血球を生成し貧血を防ぐことです。葉酸は赤血球の正常な合成を促すためにも必要不可欠な栄養素であるようです。葉酸が不足することによる貧血を巨赤芽性貧血といい、赤血球が巨大化してしまうことが原因だと言われています。赤血球が巨大化し、数が少なくなってしまうことで酸素をしっかりと運ぶことができなくなります。そのため葉酸を摂ることで、貧血を防ぐ効果に期待ができます。

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葉酸とはどんな栄養素?③|葉酸摂取が胎児の先天性異常を防ぐ?

前述のとおり、厚生労働省も、妊活中から特に重要な栄養素のひとつとして葉酸を位置付けています。

■超妊娠初期にはとくに葉酸を摂るべき


受精卵は受精した瞬間から急速に細胞分裂をおこないながら成長をしていきます。この時いわゆる超妊娠初期ともいわれ、母体はまだ妊娠に気が付かない期間です。実はこの時期に脳や脊髄になっていく重要な器官である、神経管が生成されるのですが、この段階で摂っておきたい栄養素の1つが葉酸といわれています。神経管も細胞分裂が行われながら生成されますが、細胞分裂が行われる際、遺伝子情報のコピーも行われます。この時期に葉酸が不足していると、正常な細胞の生成ができず神経管閉鎖障害とされる胎児の先天性異常をもたらすのではないかと様々な研究結果で報告されています。つまり、ダウン症のように原因が解明されていない染色体異常についても、葉酸をしっかり摂取することが予防に関与するとも言われているのです。

葉酸とダウン症の関係とは|高齢妊娠時のリスクを葉酸が軽減?

厚生労働省の通知によると、1日あたりの葉酸摂取推奨量は成人女性が240μgに対し、妊娠時480μgと、妊娠時(妊活中含む)は通常時の2倍ともなっています。妊活時からしっかりと葉酸摂取を意識しておくことが大事と言えるでしょう。

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