妊娠には漢方アロマ入浴が効果的?|東洋医学の体質別入浴法
2016/05/11
2016/05/11
東洋医学では体質は6つのタイプにわけて考えられています(参考:不妊治療と東洋医学|東洋医学における体質6タイプ)。今回は、それぞれの体質に合わせた漢方アロマ入浴について「漢方王子のアロマの美魔法」(発行:KADOKAWA)を参考に紹介していきます。
目次
妊娠のための漢方アロマ入浴①|気虚タイプ
気虚タイプの人は、からだの中のエネルギーが少なくなっています。そんな状態で熱いお風呂に長時間入るとからだに負担がかかり、かえって体調を崩してしまう可能性大。38~40℃のややぬるめのお湯に、肩までしっかりつかりましょう。時間は15分程度が目安です。
入浴前の準備と湯上がり後のケアも重要です。そもそも、気虚は免疫力が落ちて風邪をひきやすい状態にあるので湯冷めは厳禁。特に冬場は、あらかじめ脱衣所も浴室も暖めておくことが肝心です。湯上がり後の汗の処理も忘れずに。汗をかいたままでいると、からだは急速に冷えてしまいます。
なお、疲れているときや調子が悪いときは無理に入浴する必要はありません。手浴や足浴だけでも効果があります。一度試してみてください。
気虚タイプにはイランイラン、オレンジ、ラベンダーなどのアロマがおすすめのようです。
妊娠のための漢方アロマ入浴②|気滞タイプ
お風呂に長い間つかっていられない、いわゆる“からすの行水”なのが気滞タイプです。普通の人よりも熱が頭部にこもってイライラしやすい気滞タイプは、入浴するとそれがいっそう強まり、なかなかくつろげません。
そんな気滞タイプの人には、ややぬるめの温度での半身浴をおすすめします。時間は自分が「心地いい」と感じられる程度でOK。すると、頭部にこもった熱がからだ全体に分散され、心身ともにリラックスできるはずです。
最近は、極小の泡が出たり、水圧を変えられたりするシャワーヘッドが市販されているので、そういったアイテムを上手に活用してシャワータイムを充実させるのもいいでしょう。その場合は、床に精油を数滴垂らすと芳香浴と同じ効果を得られます。
気滞タイプにはベルガモット、ペパーミント、グレープフルーツなどのアロマがおすすめのようです。
妊娠のための漢方アロマ入浴③|血虚タイプ
入浴すると血のめぐりがよくなりますが、この入浴のメリットが逆効果になりやすいのが血虚タイプです。特に月経中は要注意。月経中にからだを温めすぎると血行が促進されすぎて経血の量が増え、もともと少ない血がさらに減少。貧血になってしまう恐れがあります。血虚タイプの人は、月経中はシャワーで軽くすませる程度にしておきましょう。
一方、月経前の高温期は入浴でからだを温めて、血をからだの隅々に行き渡らせることが大切です。とはいえ、長湯をする必要はありません。38~40℃のややぬるめのお湯に10分前後つかる軽めの入浴で十分です。
また、血虚タイプは疲れ目やドライアイといった症状が表れやすいので、入浴中にホットタオルで目を温めるのもおすすめです。
血虚タイプにはレモン、ローズ、ゼラニウムなどのアロマがおすすめのようです。
妊娠のための漢方アロマ入浴④|瘀血タイプ
「目の下にクマができやすい」「頭痛や肩こり、腰痛がつらい」といった瘀血のさまざまな悩みは血行不良が原因。それを最も手軽に、なおかつ効率よく解消できるのが入浴です。
入浴のポイントは2つ。温度を高めに設定することと、15分以上つかることです。15分以上入浴して初めてからだの芯まで温まるといわれているので、本を読んだり、音楽を聴いたりしながらゆっくり過ごしましょう。また、入浴中にからだを動かすのもおすすめです。手首や足首を動かしたり、ストレッチやマッサージをすれば血行がさらによくなって代謝もアップします。
ただし、長時間の入浴はのぼせやすいので注意が必要です。浴室に湯気がこもるとのぼせてしまうので、換気扇は常に回しておきましょう。
瘀血タイプにはローズマリー、ジンジャー、ジャスミンなどのアロマがおすすめのようです。
妊娠のための漢方アロマ入浴⑤|水虚タイプ
水虚タイプの人は、からだの中の水が圧倒的に不足しています。そんな状態で何の対策もせずにお風呂に入って汗をかいたら……? 水がますます少なくなり、乾燥が進んでしまうのは明らか。また、水が少ないとからだの熱を冷ますことができません。したがって、からだが温まるお風呂は水虚タイプにとって快適な環境とはいえないようです。
だからといって、入浴がもたらすリラックスや新陳代謝促進といった効果を得られないのはもったいない。そこで徹底したいのが、入浴前後はもちろん入浴中も水分補給をすることです。飲みものはミネラルウォーターやハーブティー、漢方薬など、糖分が少なく、カフェインレスのものを選ぶのが正解。一度に大量に飲むよりは、少量ずつこまめに飲むほうが効率よく水分を摂取できます。
水虚タイプにはオレンジ、カモミール、ペパーミントなどのアロマがおすすめのようです。
妊娠のための漢方アロマ入浴⑥|痰湿タイプ
体内にある余計な水分は通常、リンパ液や血液によって運ばれ、尿や汗、便とともに排出されます。しかし、このシステムが機能せず、水がドロドロした塊になっているのが痰湿です。
そんな痰湿の改善には、40~42℃の熱めのお湯を張り、お風呂のふたを閉めた状態で入浴するのがおすすめです。こうすると浴槽内がサウナ状態になって、汗をたっぷりかくことができます。
ただし、痰湿はかなり手強い相手。ただお湯につかるだけでなく、ツボ押しやマッサージをプラスしたほうがより早い効果が望めます。からだが温まり、リンパや血液の流れがよくなっている状態でツボ押しやマッサージをすれば、痰湿をきっと解消できるはず。さらに、水分補給もしっかり行えば完璧!むくみ知らずのからだを手に入れましょう。
痰湿タイプにはプチグレン、ユーカリ、マンダリンなどのアロマがおすすめのようです。
東京で人気の漢方薬局はこちらで紹介しています。
東京の不妊漢方10選|不妊漢方薬局口コミまとめ
引用元『漢方王子のアロマの美魔法』
著者:鈴木元(銀のすず総院長)
発行:KADOKAWA
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