キーワード一覧
閉じる

精液検査って?|禁欲期間、検査方法、検査結果、費用について

   

c2207037a011e694663395652d71b653_s

精子の運動率を調べるために精液検査を受ける男性が増えているといいます。妊娠するためには男性の精子の状態が正常であることが大切です。今回は精液検査の方法や禁欲期間、検査結果、費用などについてまとめています。

精液検査とは①|精液検査の禁欲期間って?検査結果は?

検査ビーカー

■精液検査とは

精液検査とは男性の精子の状態を調べるため検査のことを言います。妊娠をするには精子の状態が良いことが大切なので、妊娠を望む際には精液検査を受けるのが良いかもしれません。精液検査によって男性不妊の原因が見つかることもあります。ただ、男性の中には不妊検査を受けるのを躊躇してしまう方も多いといいます。

男性不妊改善ブログまとめ|男性不妊の体験談
無精子症(むせいししょう)実体験ブログまとめ

■精液検査の禁欲期間

精液検査の前に、正確な精子状態の確認のため、禁欲期間を設けるように指示されることになります。その禁欲期間を含むと、検査結果を聞くまでに1週間程度の時間を要することになります。大体2~7日間禁欲するように指示があるので、病院・クリニックから支給されたプラスティック容器に、禁欲した日数を記載しておくと検査結果を聞くまでの流れがスムーズになります。精液検査の方法は、どの病院も基本的には変わりませんが、禁欲期間は病院・クリニックごとに異なるようです。男性の精液は、基本的に精管内の精子が射精されてから4日ほどで十分な分泌液で満たされると言われています。男性が禁欲期間を守らないと、精液量が少なくなったり、精子の運動率が下がったり、精子の濃度が低くなったりするので注意が必要です。

■精液検査を行うのに最適なタイミング

男性の精液は毎日、精巣内で作られていて、日常のストレスや生活習慣の影響を受けやすく、状態が変わりやすいと言われています。そのため、直近の精液検査日から数日おいて検査することが望ましいそうです。理想の精液検査回数は1ヶ月の間に2回以上とされています。また、精子を作る造精機能は、精子の形成から移送が完了するまで約3ヶ月の期間を要するそうで、同じ期間内に何度も精液検査をすることが大切なようです。

精液検査とは②|精液の採取方法って?

■精液採取の方法とは?

精液検査は、射精した精子を様々な検査項目で調べることから始まります。その採取方法は基本的にマスターベーションでの射精による採取が望ましいようですが、マスターベーションによる採取が難しい場合は、コンドームでの採取も例外としてあるようです。ただし持ち運び方法や使用するコンドームなど、注意が必要なようです。

・自宅で精液を採取する方法

ハンカチ精液検査では、まず男性が専用のプラスティック容器に精液を出し、病院・クリニックに提出します。精子の状態は時間とともに変化していくので、自宅で精液を採取した場合は採取後1時間以内に病院・クリニックに提出するようにしましょう。
また、自宅で採取した精液を病院・クリニックに持ち込む際には運搬方法に注意しなければなりません。精子は体温よりも少し低い31℃~33℃位が運動率が良くなると言われています。そのため、精子の温度が下がりすぎないようにハンカチにくるんだり、懐に入れたりするなどして温度を保つようにするのが良いでしょう。
・病院・クリニックで精液を採取する方法

待合室病院・クリニックによっては採精室を設けていて、当日に精液検査を受けるよう指示される場合もあります。自宅から病院・クリニックまでの距離が1時間以上ある場合は採精室で精子を採取する方が良いかもしれません。精子の採取の際にコンドームを使用してしまうと内側の薬剤が混入して、精子に悪影響を及ぼすことがあるため、コンドームを使用するのは避けるのが良いでしょう。
上記の方法で採取した精液は、目視で精液の状態を確認したり、顕微鏡や精子の染色を行って精液検査を進めていきます。

精液検査とは③|精液検査の検査方法って?

顕微鏡

■精液検査の種類について

精液検査には、「一般精液検査」と呼ばれる検査と、一般検査で問題があった場合に行う「特殊精液検査」があります。それぞれの検査方法と基準についてご説明します。
①一般精液検査とは
精子の濃度や精子の運動率、精子の奇形率(頭の割れている精子のような正常な形でない精子の確率)、白血球数を調べることが可能だといいます。採取した精液を下表の基準値と照らし合わせて、精子の状態を評価していきます。
・検査の項目と検査基準
(1) 肉眼的所見
正常は不透明で、乳白色と言われています。褐色が混じっている場合「血精液症」とされ、
ビタミン剤や薬を服用している場合黄色っぽく見えることもあるとされています。
(2) 精液量
一般的に重量法により測定されます。精液量の基準値は1.5ml以上とされています。
(3) pH値
一般的に、射精後1時間以内に、pH試験紙に均一に少量の精液を広げて測定されるようです。
Phの基準値は、7,2以上とされています。
(4) 精子運動率
一般的には精液を200倍または400倍の顕微鏡下に観察し、前進運動精子、非前進運動精子、不動精子の割合を算出するようです。クリニックによっては、前進運動精子のみを測定するところと、前進運動静止と非前進運動精子の合計で測定して運動率を測定するところがあるようです。
(5) 精子濃度
一般的に計算板を用いて精子数が算出されます。精子濃度の基準値は1ml中1,500万個以上とされています。
(6) 精子生存率
動かない精子は生存がはっきりしないため、精子を染色して生存を確認するようです。精子が死んでいる場合、頭の部分が赤色に染まるため、生存している精子を測定するそうです。精子生存率の基準値は生きている精子が58%以上とされています。

―検査の基準数値―

精液量 1.5ml以上
pH 7.2以上
精子濃度 1ml中に1,500万個以上
総精子数 3,900万個以上
精子前進運動率 32%以上
精子総運動率 40%以上
精子正常形態率 4%以上
精子生存率 58%以上
白血球数 100万個以下/1mL

(「ヒト精液検査と手技」WHO・ラボマニュアル5版 翻訳参照)

 

②特殊精液検査とは
特殊精液検査は、一般精液検査で異常が見られた場合に行う検査です。検査の内容により、体外受精や顕微授精の適用になるケースがあります。検査内容には以下のようなものがあります。

●アクロビーズテスト・・・自分の精子であっても、男性の体のなかで作られている精子に対して抗体を作ってしまう方が不妊男性のうち3%に見られると言われています。アクロビーズテストはその抗精子抗体の有無を確認するための検査です。抗体を作っている(陽性)場合、自然妊娠が難しいと言われており、体外受精が適用されると言われています。
●ハムスターテスト・・・ハムスターの卵子にヒトの精子が通過できるかを調べ、精子の受精能力について検査する、というテストです。
●精子膨化試験・・・低濃度の液(低浸透圧溶液)に精子を入れ、精子の尾部が膨れるかどうかを検査します。尾部が膨れる精子が多いほど、細胞膜の機能が高いとされ、人工授精や体外受精の結果が良好とされています。また、顕微授精(ICSI)の際に動いている精子が見当たらない場合、この試験で顕微授精に適する精子を決定することもあるようです。

男性不妊のサプリおすすめ4選

精液検査とは④精液検査の費用はいくら?

お財布

精液検査の費用は、検査内容により保険適用かそうでないかで異なり、精子の数や運動率が検査項目であれば、保険適用が可能だと言われています。保険適用の検査の場合、自己負担の金額は1回につき、300円~1000円位と幅はありますが、比較的安価なのが特徴です。また、保険適用外の検査項目を受けた場合、約5000円~30000円となり、事前に病院・クリニックに確認しておくのが良いかもしれません。
不妊検査の平均費用|女性、男性によって違う?保険適用は?