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精液検査って?|検査方法・採取方法・禁欲期間・費用について

      2018/06/08

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実は不妊の原因のうち、約半数の場合は男性にも原因がある不妊であると言われています。そこで最近では、精子の運動率などに関して調べる男性が増えています。とはいえ、検査方法や病室で1人精液を採取することの実態が分からない、禁欲期間など男性ならではの悩みがつきものです。そこで今回は精液検査の方法、精子の採取方法、禁欲期間、費用に関してまとめました。

精液検査はなぜ必要?精液検査、実際は何をする?

検査ビーカー

■男性が原因の不妊は不妊の原因の約半数を占める

「不妊治療といえば女性がやるもの」と思っている方は少なくないでしょう。
しかし世界保健機関(WHO)やアメリカ疾病管理予防センター(CDC)の調査によると、実は不妊の原因の約50%程度は男性に原因があることがわかっており、場合によっては男性も不妊治療を行うことが求められています。
そこでまず男性も「自分の精子で妊娠できるのか」ということを精液検査で確かめることをおすすめします。

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■男性の不妊検査|精液検査で何を調べる?何が分かる?

精液検査とは男性の精子の状態を調べるための検査のことを言います。
男性不妊と一口に言っても不妊を引き起こしている原因は様々で、精子を作り出す機能に問題がある造精機能障害や、精子を運ぶ精管に問題があり精液中に精子が含まれない精路通過障害、勃起不全(ED)などがありますが、中でも造精機能障害が男性不妊の約90%を占めると言われています。精液検査はこれら男性不妊の原因を把握するための一般的な検査方法となっています。

精液検査でのチェック項目は主に以下の4点です。
①精液の量
②精子の数、濃度
③精子の運動量
④精子の形状

精液検査のやり方は実際に射精を行い、上記の項目を専門機器と専門家の目視にて測定し、結果を出します。
精液の量は、たまたま顕微鏡にいい状態の精子が映らないということも考えられるので、射精した全量を検査するそうです。

▽検査の基準数値

精液量 1.5ml以上
pH 7.2以上
精子濃度 1ml中に1,500万個以上
総精子数 3,900万個以上
精子前進運動率 32%以上
精子総運動率 40%以上
精子正常形態率 4%以上
精子生存率 58%以上
白血球数 100万個以下/1mL

(「ヒト精液検査と手技」WHO・ラボマニュアル5版 翻訳参照)

また、上記の一般精液検査で異常が見られた場合には特殊精液検査と呼ばれる検査を行う場合もあります。

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「精子の採取は恥ずかしいから自宅で」は正しいのか?

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■精液検査で困惑?病院の精液検査室の事前チェックを

精液検査を実施するにあたり、肝心の精液はどうやって採取するのでか気になるところだと思います。採取方法はシンプルに射精するに尽きます。女性の検査がホルモンや血液、子宮粘膜などで行うことが多いのに対して男性の不妊検査において特殊な点は射精を行うという自分からのアクションが求められることになります。

多くの病院では、精液の採取は「精液採取部屋」と呼ばれる部屋で行われるそうです。小さな小部屋にAVや成人向け雑誌が置いてあり、自分でマスターペーションを行い、プラスチック容器に射精を行います。
人によっては、用意された環境で時間を気にしながら射精することに抵抗感を感じる方も少なくないようです。

ベッド病院によっては精液採取部屋がなく、プラスチック容器だけを渡されて「トイレで射精をしてきてください」と言われるケースもあるようで、病院に事前にどのように精子を採取するのかを病院に確認しておくのが無難かもしれません。

■病院採取は恥ずかしい方へ|自宅採取は本当に簡単なのか

ここまで見たように、精液の採取のやり方には抵抗感を持ってしまうこともあるかと思います。そこで多くの病院で導入されているのが自宅採取です。自宅採取は以下のような流れで進むことが多いようです。

▽自宅採取の流れ
①病院で検査予約を入れ、精子採取用のプラスチック容器を受け取る
②検査予約日の当日に射精を行い、病院まで持っていく
③検査の結果を待つ

ここでは病院によって異なりますが、以下のような注意点がある病院が多いようです。
・精子はマスターペーションで全量採取
・精子を採取したら採取時間をメモして1時間以内に病院まで運ぶ
・精子を持ち運ぶ際には容器を人肌程度に保つ

採取の際にコンドームを用いる方もいるようですが、ほとんどのコンドームは殺精子剤が入っていたり、運動率の良い精子は射精して初めに出てくる割合が高かったりとリスクが大きいため基本的には使用を禁止されます。
また、精子も生き物なので、射精から長時間が経過したり温度管理ができていないとその多くが死滅し、検査ができなくなったりします。

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自宅検査は自分のペースで射精でき、恥ずかしさを感じにくいなどのメリットもありますが、医師によって管理されている病院での採取と比較すれば面倒なことも多いようです。
不安な場合は、自分が受診を考えている病院に相談するなどして自分に合った適切な方法を選択することが重要です。

精子は溜めた方がいい?精液検査の禁欲期間

思いやり

■精液検査で設定される禁欲期間と検査期間

精液検査の前に、正確な精子状態の確認のため、禁欲期間を設けるように指示されることになります。その禁欲期間を含むと、検査結果を聞くまでに1週間程度の時間を要することになります。大体2~7日間禁欲するように指示があるので、病院・クリニックから支給されたプラスチック容器に、禁欲した日数を記載しておくと検査結果を聞くまでの流れがスムーズになります。精液検査の方法は、どの病院も基本的には変わりませんが、禁欲期間は病院・クリニックごとに異なるようです。
男性の精液は、基本的に精管内の精子が射精されてから4日ほどで十分な分泌液で満たされると言われています。男性が禁欲期間を守らないと、精液量が少なくなったり、精子の運動率が下がったり、精子の濃度が低くなったりすると言われているので注意が必要です。

■禁欲期間は短いほうがいい?|精子も量だけでなく質が大事

検査で必要な禁欲期間は2〜7日程度とのことですが、妊娠一般を考えた時の禁欲期間はどのくらいが妥当なのでしょうか。実は、妊娠を考えた時にはほとんど禁欲しない方がよく、周期中毎日の性行為を行うことがもっとも妊娠の確率を高めると言われています。
これは、精子が毎日作られており、新しい精子の方が古い精子から産生される活性酸素によるダメージを受けておらず、妊娠能力が高いことが影響していると言われています。

精液検査の際も同様で、禁欲期間を長くして精子量を増やすことが必ずしも高い妊娠能力を示すわけではないようですので注意してください。

精液検査にはいくらかかる?

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精液検査の費用は、検査内容により保険適用かそうでないかで異なり、精子の数や運動率が検査項目であれば、保険適用が可能だと言われています。保険適用の検査の場合、自己負担の金額は1回につき、300円~1000円位と幅はありますが、比較的安価なのが特徴です。また、保険適用外の検査項目を受けた場合、約5000円~30000円となり、事前に病院・クリニックに確認しておくのが良いかもしれません。
不妊検査の平均費用|女性、男性によって違う?保険適用は?

病院での精液検査にどうしても抵抗がある、そんな人は?

精液検査を行うことが治療の第一歩であることは分かっている、ただ、どうしても抵抗がある、という方は、まず、自分で気軽に行える検査キットを用いると良いでしょう。
男性の精液検査を行う検査キットの1つに、インターネットなどで手軽に入手出来る上、自分の精子を自分で採取し、スマホなどを用いて自分で結果を知ることができる「Seem」というものがあります。このようなキットであれば、病院に足を運ぶよりも遥かに精神的負荷が少ないため、最初の一歩を踏み出すという点では、手軽に行えるでしょう。このような簡易キットで検査を行い、それでも検査結果が良くない場合は、早期に病院で検査を行う事をおすすめします。まずは自分の精子の状態を知る、ということから始めてみると良いかもしれません。

(出典)
参考1)アメリカ疾病管理予防センター(CDC)ホームページ
参考2)「ヒト精液検査と手技」WHO・ラボマニュアル5版 翻訳参照
参考3)浅田レディースクリニックホームページ
参考4)佐久平エンゼルクリニックホームページ