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妊娠しやすくなる秘訣教えます②|身体を温める服装とは?

2017/11/01

2017/11/01

前回、松が丘助産院の院長である宗さんより、妊娠しやすい体づくりで大切なポイントを「妊娠しやすくなる秘訣教えます。|助産師からのアドバイス」で教えて頂きました。今回は妊娠のためにおすすめな服装についてお伝えします。

不妊症ではないのに妊娠しない。なぜ?

妊娠したいと願っていて、なかなか赤ちゃんができない方々の中に、実は医学的には何の問題もないと言われている方が統計的に3割から4割いるといわれています。今回はその方々に、妊娠しやすくなる秘訣の1つをお届けします。医学的には何も問題ないと言われたのに、妊娠できないのはなぜでしょうか?その原因の一つに、受精することが出来るのに子宮内でちゃんと受精卵をはぐくむことが出来ないという理由も含まれます。その理由の1つに、子宮内の環境が悪い、身体全体が冷えていることが挙げられます。逆に言うと、身体を温かく保つことで不妊治療中であっても、より妊娠しやすくなるのです。

夜早く寝ると身体が温まる??

間接照明 前回の【妊娠しやすくなる秘訣教えます。|助産師からのアドバイス】では早寝早起きをして生活リズムを整えることの大切さをお話ししました。実は夜早く寝ることで、身体を温かく保つことが出来るのです。もし本当に?と思われる方がいらっしゃるならば、残業で遅くなり、寝る時間が夜中の1時を回ってしまたった場合の朝の体温と、夜10時頃に寝ることが出来た場合の朝の体温を是非比較してみてください。もちろん女性は排卵後に高温期を迎えますので、比較するときはこの時期による体温の違いも考慮してください。

生理前のイライラ、生理痛。PMSは身体を温めると改善?!

PMSまた身体が温かい方は、基本的に生理周期が順調です。PMS(生理痛や生理前緊張症)もあまりありません。なかなか妊娠しにくい方で、以下のようなPMSの症状が強く出る方がいらっしゃいます。 ・生理痛が激しい ・生理前緊張症がひどい ・生理前になると落ち込んだりいらいらする ・腹部が張ってくる ・むくみが出る ・めまいが出る これらの症状が出る方々の中にはかなり身体が冷えており、特に腹部、胃の周り、腰のあたりが冷たい方がたくさんいらっしゃいます。PMSの症状は身体を温かく保つことで非常に軽減するのです。身体を温かく保つために最も大切なのが睡眠の時間と質ですが、実はこの他にも毎日の服装や、食事(特に糖分を減らすこと)等も大いに関係しています。妊娠するには子宮が整っている状態が大事です。子宮が整っているかどうかは、生理痛が激しいかどうか、PMSがないか?で推測することが可能です。生理中でも、特に大きく体調が変化しなければ、子宮の状態はよく、受精したときに受精卵を子宮内でしっかり育てることが出来ると言えます。

身体を温める服装①|自分の身体のどこが冷えているのかを知る。

身体を温める方法はいくつかありますが、今回は、「何を着ればよいのか」についてお話しします。何を着るか、どんな服装が健康的で身体を温かく保てるのかを知ることで妊娠しやすい身体に近づいて欲しいと思います。まず自分の身体の快、不快をきちんと感じる、自分の身体が温かいか、冷たいかを確かめ、自分の身体の状態を意識してください。自分の身体が冷えていても全く意識していない方もいます。これをお読みの方は、是非、ご自分の身体を触って感じてほしいのです。 手に触れる 自分の手がとても冷たい場合は、自分の身体の冷たさを感じることは難しいので、ご主人やパートナーと手を合わせてみてください。通常、男性の手の方が温かいことが多いです。ご自分の手のほうが温かい場合は、自分で胃、お腹、お尻、太ももを触ってみてください。パートナーの手の方が温かい場合は、胃、お腹、お尻、太ももを触ってもらってください。お腹が温かくても、太ももは冷たい、あるいはお尻は冷たい方もいらっしゃいます。そのうえで、何をどう着るかをお話しします。もちろん、手・お腹・太もも全てが冷たい方もいらっしゃいます。特に手がとても冷たい方は、目を非常に酷使している方がいらっしゃいますので、心当たりがある方は、目を十分に休めてみましょう。 目を休めると手が温かくなるのでしょうか。

身体を温める服装②|身体のどこを温めれば良いのか

足首 身体を温かく保つためにはどこを温めるのが必要でしょうか。身体には、首と名の付く場所が3か所、首、手首、足首があります。そこは必ず温めましょう。それに加えて、大きなくびれである腰、そして肩関節、ひじ、ひざの関節を冷やさないような服装を心掛けてほしいのです。特に足首周りには子宮につながるツボがいくつも存在します。そのために足首を温めておくことは子宮を温かく保つために大切です。

夏でも汗を吸収する下着で冷え防止を

冬になると温めることは、あまり抵抗がありませんが、夏の間はなかなか難しいものです。なぜなら夏の間は、外気温と室内の気温差が激しく、外の暑い場所から、電車に乗ったり、銀行やコンビニに入るとかなりクーラーが効いていて外気との温度差が10度ぐらいある場合もあります。特に夏は汗をかきますので、冷えた室内に入ると、その汗が急激に冷えて身体を冷やします。そのため、汗を吸い取る服装をお勧めしています。秋から冬にかけても、汗ばむことは度々あります。そんな時下着をしっかりと着て、もし汗ばんでも、その汗を吸い取ってくれる天然素材、木綿100%の下着を着てほしいのです。

薄手で身体の冷え、自覚症状なし?

最近は、ブラジャーの上に、セーターやトレーナーだけという服装の方もいらっしゃいます。そのような服装の場合、お腹が冷えていて、腰も冷たいのですが、自分の体が冷えていると自覚していません。そのような服装では、子宮を温かく保つことはできません。また、足元もちょっと短めのズボンを履き、足元を出すファッションが流行ですが、この足首を出すファッションは、冷えを防ぐ観点からは是非避けてほしいスタイルです。 薄着の女性

身体を温める服装③|どのような服を着れば良いのか?

重ね履き 例えば、この冬に向かっていく季節を想定します。まず木綿の下着をキチンと身につけましょう。そのうえで、気温が変化したら調整できる重ね着をお勧めします。 (1)上半身 長袖のTシャツかシャツ、あるいは薄手のセーターを着て、カーディガンも着ましょう。おしゃれなストールも温度差があるときは重宝します。また首を冷やさないためにも大切です。 衣服例 衣服例 (2)下半身 下半身は腹巻をしてみましょう。夏の腹巻きは綿や絹でできたものがおすすめですが、寒い季節になると、ウールや毛糸でできた温かいものも良いでしょう。そして必ずスパッツをはいてください。これも木綿のものが肌触りが良いです。スパッツの上にズボンか長い丈のスカートを履いてください。 足元は、できれば靴下を2枚かそれ以上。薄手の5本指の靴下、に加えてもう1枚履いてみてください。更にレッグウォーマーも履くと良いでしょう。 足元 足元 そんなに着るの?と驚かれるかもしれませんが、日本人で生理痛がひどい方、生理不順がある方はほとんどの方が身体が冷えています。しっかり体を覆う服装を続けると、自分の身体の冷えに敏感になり、いつもきちんと身体を温めることの心地よさがわかってきます。着ぶくれしてしまうとお考えの方でも、厚着をぜひ試してみてください。しっかり洋服を着ることで体調が変わるのを感じることができるでしょう。更に身体を温かく保つには、運動や食生活も、もちろん大切です。身体を温かく保ち、良好なパートナーシップを持つことが出来れば赤ちゃんがやってくるでしょう。次回以降は、食生活や、運動についても触れていきたいと思います。お読みになっていらっしゃる方の体調が、どんどん良くなり、赤ちゃんが近い将来にやってくることを願っています。 ▶松が丘助産院はこちら 参考文献 拙書 安産力を高めるナチュラルなお産  P.88からP.95

松が丘助産院のご紹介

宗祥子 院長

松が丘助産院 院長 宗 祥子

  • (社)ドゥーラ協会 代表理事
  • (社)ジェスペール 理事長
  • 東京里帰りプロジェクト 代表
  • (社)東京都助産師会 理事
  • (財)東京都助産師会館 元副理事長

昭和27年 愛媛県に誕生。高校まで愛媛県宇和島市で過ごし、昭和50年中央大学法学部を卒業。卒業後中野区役所勤務。福祉部に所属し老人福祉の仕事に携わる。その後、第1子を31歳で出産。出産のダイナミックさに圧倒され、その時の助産婦のケアに感動したのをきっかけに、36歳で助産師を目指し東京医科歯科大学医学部保健衛生学科に入学。在学中に第2子をファン助産院で、第3子を自宅で水中で出産する。医科歯科大学卒業後母子保健研修センター助産に学校にて助産師資格を取得。矢島助産院、育良クリニックで研修し、平成10年3月松が丘助産院を開院。現在に至る。 ▶松が丘助産院はこちら

  • 2011年4月…東日本大震災後被災妊産婦支援の為、東京里帰りプロジェクトを立ち上げ代表を務める。
  • 2012年3月…出産直後のお世話を自宅で見守れる職業産後ドゥーラを養成するために、一般社団法人ドゥーラ協会を設立。代表を務める。
  • 2012年7月…一般社団法人ジェスペールを設立し、「東北こそだてプロジェクト」を立ち上げる。