高齢妊娠まとめ|リスクや回避法、葉酸サプリとの意外な関係とは
2016/10/27
2016/10/27
近年、女性の社会進出と晩婚化が進み、高齢妊娠・高齢出産という言葉を目にすることが増えました。今回は高齢妊娠にともなうリスクやその回避法、意外と関係が深い葉酸サプリについてご紹介します。
高齢妊娠とは|年齢と妊娠率の関係は?
一般的に、35歳以上での妊娠を高齢妊娠といいます。35歳未満の女性の妊娠率は20~30%程度ですが35歳以上だと5~15%にまで落ち込み、40代後半になると約1%になると言われています。また、個人差はあるものの35歳以上の妊娠になると、出産のリスクも大きくなるようです。そのため35歳以上であれば、自己流の妊活よりも早めにクリニックや病院で不妊治療を受け、無事出産するまで備えておくことが望ましいと考えられています。
参考:できるだけ早い方が良い?|30代の不妊治療とは
41歳の妊活と不妊治療|41歳の妊娠確率は?
高齢妊娠中のリスク
流産になる確率
高齢妊娠は流産のリスクが高くなるようです。日本生殖医学会によると、流産の確率は35歳未満だと約10%ですが、35歳以上の妊娠の場合になると流産の頻度は約倍の20%以上になるとされており、加齢とともに加速度的にリスクが高まっていくようです。高齢妊娠の場合、卵子が老化しているため染色体異常が起きやすく、妊娠が継続できず流産してしまうケースが多いと言われています。
参考:日本生殖医学会「女性の加齢は流産にどんな影響を与えるのですか?」
ダウン症児が生まれる確率
ダウン症の原因の95%は染色体異常によるとされています。女性の年齢が25歳での出産の場合は1200人に1人の確率でダウン症になるのに対し、35歳以上の場合は290人に1人の確率とも言われています。染色体異常が発生する場合、約20%は父親に原因があり、約80%は母親に原因とされているようです。
参考:高齢出産とダウン症の関係とは?|原因、確率について
高齢妊娠中のリスク回避①|葉酸サプリ
高齢妊娠の方に起こりやすい流産やダウン症の原因となる染色体異常の発生を防ぐには、葉酸が関係すると言われています。葉酸は卵子の細胞分裂に作用することで、染色体異常の防止につながるようです。厚生労働省は、妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、サプリなどの栄養補助食品も含めて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。葉酸は体内で生成されないため、葉酸を補給するには、基本的に医薬品かサプリのどちらかを用いることになります。下記のページでは、医薬品とサプリそれぞれの特徴や、葉酸を含む食品をご紹介しています。
参考:「葉酸」とは?|妊娠しやすい体づくり・妊活のための栄養素
妊活中の女性芸能人が愛用。人気の葉酸サプリ3選
高齢妊娠中のリスク回避②|日常生活のポイント
また、特に高齢妊娠の方が日常生活において気をつけておくとよいと言われるポイントを3つご紹介します。
・食生活
一般的に、年を重ねると高血圧になりやすいと言われています。規則正しく1日3食とり、塩分を控え鉄分を摂取することが、妊娠高血圧症候群のリスク回避につながるそうです。
・適度な運動
出産には相当の体力が必要ですが、35歳以上になると体力も落ちていることが多いです。そのため無理のない範囲でストレッチや散歩などの運動を行うことがすすめられています。
・体重管理
高齢妊娠の年齢では、若い頃に比べると基礎代謝も下がっている可能性が高いです。基礎代謝が下がると体重が増加しやすくなるため、高齢妊娠では一層体重管理に意識しておくとよいと言われています。妊娠中は赤ちゃんの成長とともに母親の体重も増えますが、1週間に500g以上体重が増加した場合は、医師に相談してみるのがよいかもしれません。
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