「なかなか二人目を授からないのはどうして。二人目不妊の原因とは。」
2018/04/12
2019/12/06
二人目不妊を克服するためには原因を知り、その原因に対する適切な不妊治療を進めていく必要があります。二人目不妊の原因には主に加齢、性病、ホルモンバランスの3つがあると言われています。
①一人目は妊娠できたのに、なぜ?二人目不妊の原因とは。
「一人目の赤ちゃんを授かることはできたのだから、自分の体には問題はないはず。」そう思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、一人目の妊娠・出産の時から比べると、自分の体も周りの環境も変わっているはずです。そこで二人目不妊の原因として、具体的にどのようなものが考えられるのかまとめています。 ▶“一人目”も”二人目”もみんないらっしゃい!|木場公園クリニック#1
二人目不妊の原因①|加齢による卵管・子宮環境の変化
二人目不妊で最も大きな原因の一つに「加齢」が挙げられます。一人目に妊娠・出産したときから年齢を重ねていることで、卵子の量・質の低下、卵管の機能が正常に機能しなくなるなど、妊娠しにくい体になっていることが考えられます。自然妊娠の確率は年を重ねるごとに下がるとされており、不妊の頻度は25~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%と報告されています。(※2)(一般社団法人日本生殖医学会の調査より)
二人目不妊の原因②|ホルモンバランスの変化
二つ目に、一人目の妊娠・出産を経て、ホルモンのバランスが変化し、生理が不順になったり、無排卵になったりすることで、子どもができにくくなることがあると言われています。また、授乳期間中は、プロラクチンという排卵を抑制するホルモンの分泌量が増加するため、女性は妊娠しにくい体になるようです。日々の子育てや仕事からのストレス、ピルの服用によってプロラクチンが減少しないことで、プロラクチンが減少しないことで、二人目以降の不妊にもつながりやすいと言われています。
二人目不妊の原因③|ストレスなどによる夫婦生活の減少
育児をしながらの家事や仕事など、多忙な日々の中で、なかなか性交渉を持つ気になれない女性は多いようです。夫婦生活の減少により、妊娠の機会自体が減っている可能性も考えられます。
二人目不妊の原因④|男性に原因があることも
不妊の原因は女性だけではなく、男性側にも十分考えられます。WHOの調査によると、男性の不妊の原因も約半数に上ると言われています。女性と同じように、男性側も年齢を重ねることで精子の数や質が低下します。30代と50代の男性を比較したときに精液量は3~22%、精子運動量は3~37%低下すると言われています。(※2)また、仕事によるストレスなども、不妊を招く原因として考えられます。
②一度妊娠できたから大丈夫なはず、という思い込みが思わぬ落とし穴に。
このように、一人目の妊娠時と比較すると男女の体も環境も変化しており、すべての男女に考えられる要因として「加齢」が挙げられることから、二人目不妊という問題は決して珍しいことではありません。 しかしながら、「一人目はできたんだから・・・」という思い込みにより、二人目不妊は不妊治療が遅れがちになる傾向があるようです。一人目から不妊治療に取り組まれている方は、積極的に二人目でも不妊治療に取り組まれる方は多いようです。そのため、一人目を自然妊娠されている方は、特に自覚を持ちつつ、早めに妊活に取り組むことが大切であると言えます。
③まずは原因を見つけることが大切。
先に述べたように、二人目不妊には様々な原因が考えられます。体調や日常生活のサイクルを見直すことで、自分の不妊の原因を見つけることができるかもしれません。積極的な夫婦生活を心がけたり、食生活改善や基礎体温を測ってみたりするなど、すぐにできることから始めてみてください。 (コラム:二人目妊娠・出産するために改善できることは?) 2人目を考えた際、既に年齢が35歳など高齢の場合には、病院へ検査に行くことも大切です。病院で検査を行うことで不妊の原因をいち早く把握することが出来れば、今後の妊活や不妊治療の計画を立てやすくなります。また、男性側にも不妊の原因がある場合もあるため、精子の検査を行ってもらうことも大事です。 子連れでも通院しやすい病院一覧まとめ 1:木場公園クリニック分院 2:あいウイメンズクリニック 3:ウィメンズ クリニック大泉学園 4:井上レディースクリニック 二人目不妊であっても、一般的な不妊治療を行うことになります。そのため、本格的に不妊治療を行う場合には、仕事や子育てと治療の両立を踏まえて治療に臨む必要があります。また、既に子供がいるため、家族の協力を得られる前提が望ましいでしょう。 二人目不妊の原因は人それぞれです。自分の体と心と向き合い、家族と話し合った上で、検査や不妊治療を行うことが大切です。 (※1)「二人目不妊」を主訴とする相談割合の推移(大阪府不妊専門相談センター電話相談より)を参照。 (※2)一般社団法人日本生殖医学会の調査より
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