キーワード一覧
閉じる

二人目不妊の原因とは?

      2016/05/15

im7451

二人目不妊を克服するためには原因を知り、その原因に対する適切な不妊治療を進めていく必要があります。二人目不妊の原因には主に加齢、性病、ホルモンバランスの3つがあると言われています。

二人目不妊の原因①:加齢による生殖機能の低下

二人目不妊の原因として加齢による生殖機能の低下が挙げられることがあります。当然二人目の妊娠を試みるときは一人目の妊娠時よりも年齢が上がっていることになります。女性は年を重ねると排卵機能が正常に働かなくなるとされていて、卵子の質が低下してしまうそうです。

また、女性の卵管には、「輸送」の働きと、卵子を卵管内に入れる「ピックアップ機能」があるようです。卵管の末端の卵管采は、この「ピックアップ機能」を果たしているのですが、卵管采は加齢と共に機能が低下すると言われています。その結果、ピックアップ機能が正常に行われなくなり、二人目不妊につながるそうです。

女性だけではなく、男性も加齢の影響をうけるといいます。男性の場合は精子の質が加齢とともに低下するようです。30代と50代の男性を比較したときに精液の量は5%~20%減少し、精子の運動量は5%~35%低下すると言われています。精子の質は妊娠に影響を与えるので、二人目不妊の原因が男性にあるという可能性もあるということです。加齢による二人目不妊の克服方法は男女ともに早めの不妊治療をうけることです。

自然妊娠の確率は年を重ねるごとに下がるとされていて、25歳~30歳の女性では25%~30%の妊娠率だったのが35歳になると18%、40歳になると5%、45歳になると1%まで低下するというデータもあります。つまり、時間との戦いという部分があるので、二人目不妊の治療は早めにするのが良いかもしれません。

二人目不妊の原因②:一人目妊娠中の性病感染

二人目不妊は、一人目の妊娠中にかかった性病が原因になることもあるようです。妊娠中は免疫力が低下したり、ホルモンバランスが変化することで性病にかかりやすくなると言われています。この性病は母子の健康を害するだけでなく、後遺症として女性を妊娠しにくい体にしてしまうそうです。代表的な性病は以下のようなものがあります。

・性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症は日本で最も多い性病で、特に10代後半から20代前半の女性を中心に感染者が増えていると言われています。 厚生労働省の性感染症報告によると性器クラミジア感染症の感染者は男女合わせて2万4千人を超えるそうです。(平成26年現在)

性器クラミジア感染症はクラミジアトラコマチスという細菌によって感染し、主な特徴としては自覚症状がほとんどないことです。女性の性病感染者のうち75%は自覚症状がないと言います。女性に起きる症状としてはおりものが増えたり、おりものの臭いが強くなったりするくらいで意識して生活をしなければ発見が難しいようです。このように自覚症状がほとんどないことで性器クラミジア感染症を放置してしまう方が多いと言われています。妊娠中の感染は流産や早産につながってしまう可能性があり、それを放置すると二人目不妊を招く原因となるそうです。現在では不妊症患者の約20%が性器クラミジア感染症であるようで、二人目不妊の原因となることが多い性病だと言います。

二人目不妊を引き起こすメカニズムとしては、性器クラミジア感染症に感染すると卵管に細菌が入り込みます。菌が入り込むと卵管の炎症がおこり、癒着(本来離れている組織や臓器がくっつくこと)を引き起こします。その結果、卵管が変形し閉塞してしまったり、卵管采が正常に機能しなくなることで二人目不妊の原因になってしまうと言われています。

感染の有無は、男性の場合は尿検査、女性の場合は子宮頸管の分泌液検査によってすぐに調べることができ、治療も性器クラミジア感染症への抗生物質を数日服用するだけだと言います。つまり、早期発見ができれば大きな問題はないということです。

ただ、先述の通り、性器クラミジア感染症は自覚症状がでにくいので気づかないうちに症状が悪化している可能性があります。一番の治療は早めにクラミジア検査を受けることだと言えるかもしれません。また、男性が性器クラミジア感染症に感染していたとしても不妊症の原因にはならないようですが、パートナーにうつしてしまうと妊娠しにくい体をつくる原因になってしまうので、検査を受けるときは二人で受けるのが良いでしょう。

・淋病(淋菌感染症)

淋病(淋菌感染症)は、淋菌の感染で起こる性病です。症状としては男性の場合、尿道炎、女性の場合は子宮頸管炎を引き起こすようです。厚生労働省の性感染症報告によると、淋病の感染者は平成14年以降、減少傾向にありますが、平成26年の時点で約1万人の感染者がいるということなので注意をする必要だということです。

淋病の原因は通常の性行為やオーラルセックスによる淋菌の感染だといいます。感染経路は他の性感染症と大して変わらないのですが、淋病の特徴はその感染力の高さにあります。性行為1回で感染する確率は30%前後と言われ、性器クラミジア感染症と同時に感染するケースもあるようです。また、この淋病も自覚症状がでにくく、検査で初めて発見されることが多いと言われています。

淋病と二人目不妊の関係ですが、妊娠中に淋病に感染すると流産や早産、破水の原因になってしまうそうです。さらに淋菌に感染したまま、放置すると膣から感染が始まり次に子宮頸管、子宮内膜、卵管、卵巣へと症状が進んでいきます。卵管が淋病に感染し、炎症を起こしてしまうと卵管が閉塞します。卵管が閉塞すると精子が卵子まで到達することができないので、それが二人目不妊の原因になると言われています。また、精子が卵管を通過して、受精卵をつくることできたとしても、子宮が淋病に感染していると受精卵が子宮に到達できない可能性があります。

このように淋病は二人目不妊と密接に関係しているので、二人目の妊娠を克服するには淋病を治療する必要があるそうです。しかし、自覚症状がほとんど出ないので、定期的に淋病検査をうけるのが良いといいます。淋病は初期段階なら完治が難しくないそうなので、できるだけ早く検査を受けにいくことが大切だと言われています。

二人目不妊の原因③:ホルモンバランスの乱れ

二人目不妊を招く原因にホルモンバランスの乱れもあると言われています。そのため、ホルモンバランスを整えることも二人目不妊の克服のためには効果があるといいます。ホルモンバランスの乱れが二人目不妊の原因になっている例は以下の通りです。

・一人目の授乳期間中のホルモンバランスの乱れ

一人目を出産した後の授乳期間中は、排卵を抑制するホルモンである「プロラクチン」の分泌量が増加するそうです。プロラクチンは排卵を抑制するので、その間女性は妊娠しにくくなります。通常、授乳期間が終わればプロラクチンの分泌量が減少するそうようです。しかし、ピルを服用していたり、ストレスを抱えていたりすると、プロラクチンの分泌量が減少しないままなので、それが二人目不妊の原因になってしまうといいます。

・ホルモンバランスの乱れによる生理不順

女性の場合、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの増減バランスによって生理が起こると言われています。この2種類のホルモンバランスが乱れると生理不順になってしまいます。生理不順は妊娠しやすい時期の見極めを難しくしたり、卵子の質を落とすことになるので、二人目不妊につながってしまうといいます。

男性の場合、「テストステロン」というホルモンが精子をつくりだすのに大切な役割をになっています。このテストステロンは精神的ストレスによって分泌量が減ってしまうそうで、精子の質や精子の運動量を低下されると言われています。さらに、テストステロンの減少は性欲の減退にもつながるそうで、妊娠に対して消極的になっていくことも二人目不妊の原因になるといいます。

・肥満によるホルモンバランスの乱れ

二人目不妊は肥満によるホルモンバランスの乱れからもおこると言われています。女性は一人の出産後も肥満体型が続くとホルモンバランスが乱れてしまうそうです。肥満は卵子を成熟させるホルモンの分泌量を減少させ、排卵障害を引き起こすといいます。この排卵障害によって正常な排卵が行われなくなり、二人目不妊につながるようです。