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高齢出産は何歳から?|高齢出産の定義とリスクとは

      2016/09/11

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高齢出産は非常にリスクが大きいと言われています。そもそも何歳から高齢出産と呼ぶのでしょうか。今回は高齢出産/超高齢出産や高齢妊活/超高齢妊活の定義とリスクについてまとめています。また、『高齢出産まとめ|何歳から?定義やリスク、ダウン症、出産後について』では高齢出産の出産後やリスクについてまとめています。

高齢出産は何歳から?①:高齢出産について

近年、女性の社会進出が進むとともに30代・40代の結婚が増えているようです。それと同時に初出産の年齢も高齢化してきていると言われています。2012年6月に厚生労働省が発表した人口動態系統によると、日本人の第1子出産時の母親の平均年齢は30.1歳となり、初めて30歳をこえました。身近なところでも30歳を過ぎての結婚・妊娠が増えているように感じられる方も多いかもしれません。日本産婦人科学会では、35歳以上の初産婦を「高齢出産(初産)」と定義しています。以前は30歳以上だったようですが、平成3年頃から35歳に引き上げられたそうです。その理由は、30歳以上の初産婦が増えたこと、そしてWHOをはじめとする諸外国でも同様の定義がなされていることからだといいます。世界的に女性が社会進出していることの表れとも言えるかもしれません。

また、最近では初産婦・経産婦を区別せずに年齢で分類する見方が強まっているようです。経産婦は初産婦よりも母体に対するリスクは低いものの、生まれてくる赤ちゃんに対するリスク(染色体異常が発生しやすくなるなど)は同様だと考えられていることが年齢で分類する理由だそうです。

高齢出産は何歳から?②:高齢出産のリスクについて

35歳以上の初産婦を高齢出産と呼ぶものの、高齢出産のリスクは35歳から急に高まるのではないようです。実は30歳を超えたころから徐々に高齢出産のリスクは高まっていくと言われています。ちなみに高齢出産では大半が正常な妊娠・分娩が行われるそうです。なので、35歳以上で妊娠したからといって必ずしも高いリスクを伴うわけではないようです。つまり、「若いうちの妊娠・出産と比べて相対的にリスクが高くなる」と言われています。妊娠・出産は年齢関係なくトラブルが起こる可能性があり、リスクがない人はいないという専門家もいます。20代でもリスクある出産となる人はいますし、40代だとしても順調に初産を済ませる人もいます。最近は何かと高齢出産が話題になり、実際に妊娠・出産する方は不安を覚えることがあるかもしれません。しかし、氾濫する情報に振り回されることなくしっかりと担当医師に相談をして、治療を進めていくのが良いでしょう。

高齢出産は何歳から?③:「超高齢出産」と「超高齢妊活」

高齢出産をさらに細かく分けると、「超高齢出産」という分類もあるようです。これは数年前につくられた専門用語で、50代以上の閉経後の女性が妊娠・出産することを指しています。大体45歳以降になると女性の身体は閉経に向かうため、自然な妊娠・出産は難しくなると言われています。しかし現代では、医学の進歩によって若い時の精子や卵子を凍結できるようになりました。卵子が若ければ、妊娠・出産出来る確率は高くなるといいます。最近は不妊治療の一貫として、若い時の卵子や精子を凍結保存しながら治療を行う方も増えているようです。ホルモン剤を注射し続けることで閉経後の女性でも閉経前と同じホルモンバランスを保てるようになり、妊娠・出産することが可能となってきたことも大きな要因の1つです。何らかの事情があって妊娠・出産のタイミングを逃してしまった場合でも、出産が望める時代になったと言えそうです。2013年に日本で45歳を超えた女性の出産は年1100件を超えたそうです。もちろん、必ず妊娠・出産出来るわけではありませんが、これは高齢出産を望む方にとって大きな希望になっているといいます。ちなみに、日本での最高齢出産の記録は60歳で、これは20代の女性から卵子提供を受け、アメリカで体外受精を行った結果だそうです。現在、日本では卵子提供が行われていません。卵子提供を受けていない場合の最高出産年齢記録は49歳で、これは体外受精により妊娠・出産に至ったようです。世界をみてみると、自然妊娠の世界最高齢記録は57歳で1656年にアメリカ人女性が女児を出産したといいます。

超高齢出産には、「人の手を介して生命が誕生する」という観点から生命倫理や哲学的な問題があると言われています。しかし「50代の女性も妊娠・出産する可能性がある」という意味では、希望に感じられる40代の方も多くいるかもしれません。何かとネガティブな面が取り上げられがちな高齢出産ですが、メリットもあるようです。経済的・精神的に20代よりも安定している場合が多いため余裕をもって子育てが出来る、まだ理由は解明されていないようですが出産年齢が高齢であるほど子宮がんのリスクが減る、という研究結果がアメリカで出ているといいます。これからますます女性の社会進出によって結婚・出産年齢が上がることが予想されているようですが、適切な治療を前向きに進めていくことが大切かもしれません。