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不妊検査で助成金?東京都はじめ、各自治体でも助成

      2019/04/08

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不妊治療で助成制度があることは知っていても、「不妊検査」でも助成金がもらえることを知っている方は少ないのではないでしょうか。東京都では2017年度から、子どもを望む夫婦が早期に検査を受けて、必要な場合は適切な治療を開始できるように、「不妊検査」の助成もしています。東京都の不妊検査の助成内容と、不妊検査で助成をしいる各自治体をまとめました。

東京都の不妊検査等助成事業とは?

東京都では、早い段階で不妊検査を受け、必要に応じて速やかに適切な治療を受けられるように、検査や不妊治療にかかる費用の一部を負担しています。助成金は上限5万円となり、夫婦1組につき1回給付されます。

助成の対象となる不妊検査

不妊検査等助成事業の対象となる不妊検査は、男女で異なります。それぞれ詳しくみていきましょう。
男女写真

(1)男性の不妊検査

・精液検査
採取した精液中の精子の量や形状、運動率などを調べ、受精の基準を満たしているか確認します。

・内分泌検査
精子の生産に関わる男性ホルモンや性腺刺激ホルモンなどを調べます。

「出典:http: http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa07.html一般社団法人日本生殖医学会 最終閲覧日2019年3月20日」

・画像検査
MRIなどで、射精に関わる器官を調べます。

・精子受精能検査
精子が持つ受精する能力が基準を満たしているか調べます。

・染色体・遺伝子検査など
不妊に関わる遺伝子や染色体の異常がないか調べます。

(2)女性の不妊検査

・超音波検査
子宮や卵巣に異常がないか調べます。

・内分泌検査
卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンなど、妊娠に関わるホルモンを調べます。

・感染症検査
卵管に異常を引き起こすクラミジア感染症を調べます。

・卵管疎通性検査
炭酸ガスや生理食塩水などを子宮口から注入し、卵管の通過性を調べます。

・フーナーテスト
膣内射精された精子が子宮頸管粘液の中で活動できているか調べます。

・子宮鏡検査
小型カメラで子宮の内膜を観察し、受精卵の着床を妨げるものがないか調べます。

各検査について詳しくは、こちらをご覧ください。
不妊症の検査項目と流れとは?初診のタイミングと生理中の受診も解説

不妊検査|いくらかかる?

不妊検査の各項目で異なりますが、ホルモン検査や精液検査は保険適用外の場合、約1,000~7,000円とクリニックによっても金額はさまざまです。複数の検査を受けるにしても、約1万~2万円程度となります。ただし、より詳しい検査を受ける場合には、夫婦で10万円近い金額になる可能性があります。

不妊検査にかかる費用は、保険適用になるかどうかで大きく異なるため、まずはクリニックを受診のうえ、大体の費用を確認することが大切です。

不妊検査の費用について詳しくは、こちらをご覧ください。
不妊検査の平均費用|女性、男性によって違う?保険適用は?

不妊検査|助成の対象者・条件は?

助成を受ける条件は、法律婚と事実婚で異なります。法律婚の場合は、不妊検査の開始日から助成申請日までに、夫婦のいずれかが継続して東京都民であることが前提条件です。

事実婚の場合は、法律婚の場合の前提条件の他、住民票の続柄に未届である旨が記載されており、他に法律上の配偶者が存在しないことが条件となります。

さらに、次の2つの条件は法律婚・事実婚を問わず満たす必要があります。

(1)不妊検査を開始した日の妻の年齢が35歳未満(夫婦で別の日に検査を受けた場合は早い方が基準)

(2)助成対象期間内に保険医療機関で夫婦どちらも助成対象の不妊検査を受けている

不妊検査|助成の対象期間は?

助成の対象期間は、不妊検査の開始日から1年間です。夫婦で別の日に検査を受けた場合は、早い方の日から1年間となります。

東京都内で不妊検査を実施している医療機関

医療機関によって費用や医師の質が異なります。そのため、予算や不妊検査に対する考え方などを元に、自分に合った医療機関を受診することが大切です。詳しいことは、対象の医療機関に確認しましょう。
都内で不妊検査と一般不妊治療を実施している医療機関(東京都福祉保健局のページ内の医療機関一覧リンク)

不妊検査で助成金をもらえる自治体一覧(東京・神奈川・埼玉・千葉)

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不妊検査の助成は、都道府県だけではなく、市区町村でも行われている場合があります。都道府県からの助成金に上乗せして助成金が給付されます。東京・神奈川・埼玉・千葉で、助成金を給付している自治体は次のとおりです。

*東京都
千代田区、文京区、奥多摩町

*神奈川県
なし

*埼玉県
さいたま市、川越市、熊谷市、川口市、行田市、秩父市、所沢市、加須市、東松山市、狭山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、上尾市、草加市、越谷市、 蕨市、入間市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、 桶川市、久喜市、北本市、八潮市、三郷市、蓮田市、鶴ヶ島市、吉川市、ふじみ野市、伊奈町 、毛呂山町、越生町、滑川町、小川町、川島町、吉見町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、美里町、神川町、上里町、 寄居町、 宮代町、松伏町

*千葉県
船橋市、茂原市*、君津市*、浦安市*、袖ケ浦市*、香取市、長生村*、大多喜町

*は男性不妊検査のみに助成金が出る自治体

執筆者

加藤良大
医療ライター。医療機関のHP・ブログ・情報サイトの記事執筆経験10,000本以上。不妊治療・婦人科・美容医療・歯科など様々なジャンルの記事を執筆中。