【不妊治療ネット|不妊治療net】不妊治療口コミ&ランキング 妊活と不妊治療をサポート!口コミから探せる

妊活と不妊治療をサポート!口コミから探せる

子宮の老化防止にも?|不妊治療におけるトマトの効果とは

2016/02/12

2016/02/12

晩婚化や、食事の欧米化、生活習慣の乱れなどの影響から不妊に悩むご夫婦は近年増加傾向にあります。不妊症の原因は女性にあると思われがちですが、実は不妊の原因は約半分が男性にあると言われています。男性不妊の原因として、精巣上体が炎症を起こし精管が塞がれることや、精子の濃度や運動率の低下などが考えられます。



近年の研究で、精子が活性酸素に弱いこともわかっているそうです。活性酸素はストレスや喫煙などによって発生するもので、ビタミンCやビタミンEなど抗酸化作用のあるビタミン剤を投与して活性酸素の除去を試みる治療が有効だと言われています。



今回は不妊治療の際に摂ると良いとされている食材の中でも、「トマト」についてご紹介します。

男性不妊にも女性不妊にも効く「トマト」

食事指導の際に、妊娠につながる栄養素としてよくすすめられるのは「イソフラボン」「ビタミンE」「葉酸」だといいます。イソフラボンは体内でエストロゲン(女性ホルモン)に似た働きをすることから、妊娠しやすい体作りに必要な栄養素だと言われています。ビタミンEは、女性ホルモンの生成と分泌に必要な栄養素で妊娠しやすい体づくりにかかせません。ビタミンは体内で生成できないため食品から摂取する必要があるそうです。葉酸は、ビタミンB群の水溶性ビタミンで、鉄分吸収を高め、貧血に効果があると言われています。また、葉酸には赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを低下させる効果があるそうです。



なかでも、ビタミンEは、自律神経のバランスを調整したり、ホルモンを活性化させる働きがあると言われています。排卵を促進し、月経異常や子宮内膜環境の改善に直結するため、意識して食事に取り入れたい栄養素です。



そんなビタミンEを摂取できて、妊娠力を高めるために有効な食材は「トマト」です。



「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがありますが、不妊治療における食事指導の観点からみてもトマトは非常にすぐれた食材だと言われています。



妊娠に必要なビタミンEをはじめ、ビタミンA、 ビタミンC、リコピン、カリウム、食物繊維、鉄分、カルシウム、クエン酸などたくさんの栄養素がつまっているので、普段の食事に積極的に取り入れたい食材です。栄養価が高いリコピンを豊富に含んでいることからトマトは注目されています。



リコピンはカロテノイドという緑黄色野菜に含まれている色素の一種で、トマトの赤い色はリコピンの赤です。注目すべきは、リコピンの抗酸化作用で、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍と非常に強力で、がんや不妊のの原因となる活性酸素を除去する作用があるそうです。

子宮を若返らせ、卵子と精子を守る「リコピン」



不妊治療においては、精子や卵子を老化させる活性酸素を取り除くことが重要だと言われています。活性酸素が増えることで、細胞の老化が進み、精子や卵子だけでなく子宮や精巣にも影響を及ぼすため、排卵異常や卵子の発育不良、精子量の減少や精子の運動量の低下に繋がってしまうそうです。



ある実験で、1日1缶(約200nl程度)のトマトジュースを3か月間継続的に摂取したところ、精液の中に含まれている精漿(せいしょう)のリコピン濃度の上昇が認められ、精巣にもリコピンが蓄積されることが判明したといいます。また、精巣の炎症を抑える作用や、精子の運動率の上昇効果もあるそうです。



病院の食事指導でも精子無力症の方にはトマトやにんじんなどの摂取を勧められます。



またリコピンは、子宮筋腫の予防効果や乳ガン予防の効果もあるそうです。外で食事をすることが多い方やコンビニ食が多い場合でも、トマトを使ったメニューは豊富にあるので、手軽に摂取しやすい食材といえるかもしれません。冷えを感じる方は、トマトのおでんやプチトマトの焼き鳥、トマトソースのパスタやカップのトマトスープなど暖かいメニューを食べるのが良いでしょう。

妊活の助けになるトマトレシピの紹介

病院の食事指導では「冷え」がひどい場合、夏野菜を避けるよう指導されることがありますが、料理の仕方次第では体を冷やすことなく、トマトを食べることができます。



また、生のトマトよりもトマトジュースのほうが効率よく経済的にリコピンを摂ることができるそうです。トマトジュース200mlは生のトマト2個分と同量のリコピンを含んでいるといいます。



トマトは加熱調理することで、リコピンの体内への吸収・蓄積が増加すると言われています。ビタミンCは失われてしまいますが、体を冷やすことなくトマトを摂取することが可能だそうです。



以下はトマトを使った料理の例です。参考にしてみてください。



【トマトジュースミネストローネ】



◯作り方



①ベーコン、ウインナー、にんにく、たまねぎ、にんじん、ブロッコリー、きのこ類、キャベツ、パセリ、白菜など野菜を刻み、鍋にオリーブオイルを入れて炒めます。



②そこにトマトジュースを流し込み、コンソメ、塩、こしょう、ケチャップで味を調えます。



③最後にマカロニやパスタを入れたら、完成です。



【トマトスムージー】



◯作り方



①トマトジュース100ml、りんご半分、りんごジュース(果汁100%)100mlをミキサーに入れ撹拌します。



②味見をしてみて甘みが足りない場合は、はちみつやりんごを足してみてください。



※体を冷やす可能性がありますので、常温で飲むことをおすすめします。