自然妊娠のための不妊漢方「温経湯(ウンケイトウ)」とは?
2016/01/20
2016/01/20
不妊治療をしている多くの方が、出来れば少しでも自然に近い状態で妊娠したいと思っているかもしれません。実は自然妊娠しやすい体質になるためには漢方薬が良いと言われています。今回は、不妊漢方薬として知られる温経湯(ウンケイトウ)についてまとめています。
不妊漢方「温経湯(ウンケイトウ)」の効用
温経湯は不正出血や下腹部の冷えが招く生理痛への処置として用いられることが多いようです。具体的には、体の潤いが不足して手足が乾燥したり、ほてったり、生理時にレバーのような血の塊が出るような場合に服用すると良いといいます。
不妊治療における「温経湯(ウンケイトウ)」の効用
不妊治療の場合、排卵誘発剤クロミッドの代替として温経湯が処方されることがあるそうです。その目的はクロミッドの副作用を緩和することだと言われています。
排卵誘発剤クロミッドを服用していると、副作用として子宮内膜が薄くなる症状がでるといいます。子宮内膜が薄くなると、着床しにくくなってしまうため、子宮の状態を正常にしてくれる温経湯を用いて対処することになるようです。そして子宮内の状態が改善し、子宮内膜が厚くなってきたら、再度排卵誘発剤を服用するといったように繰り返し治療が進められるといいます。
また、温経湯を服用することで、無排卵や血液不足など不妊の原因になる症状を改善する効果が見込めるとも言われています。
不妊漢方「温経湯(ウンケイトウ)」服用時の注意点とは
子宮の状態を改善する効果があると言われる温経湯ですが、服用する際には注意点があるようです。それは食欲不振や吐き気、おう吐、下痢など胃腸が弱っている時の服用です。胃腸の不調時に温経湯を服用すると、不調をさらに悪化させる危険があると言われています。
また、気をつけたほうがよい飲み合わせは、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)のような甘草を含む他の漢方薬と一緒に飲む時だといいます。理由としては甘草と飲み合わせてしまうと、体のだるさやむくみ、手足のしびれなどを引き起こす偽アルドステロン症になってしまう可能性があるからだそうです。
漢方薬を飲む際には、担当医師との相談の上、服用するのが良いでしょう。
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