様々な治療が試せる。転院不要の東京AMHクリニック銀座
2019/10/18
2019/10/18
新橋駅から徒歩1分の立地に構える「東京AMHクリニック銀座」。今回は大学病院、クリニックと、様座な病院でのご経験を経て院長に就任された二村院長に、治療方針や患者様に対する思いをお伺いしています。
新たな生命の誕生にやりがいを。不妊治療領域に邁進
ー 二村先生の大学をご卒業されてからの経緯についてお聞かせ下さい。
二村院長:三重大学の大学院では子宮内膜に関する基礎研究を4年間行っていました。
卒業後も、そのまま産婦人科に入局をし、三重大学の体外受精確立に関わりました。その後、関連病院を経て大学に戻ってきた際に、顕微授精を始める、と言う形で関わってきました。
ー 体外受精や顕微授精といった生殖補助医療に邁進されるきっかけは何かあったのでしょうか。
二村院長:産婦人科全般的な中でお産なども行ってきましたが、流れ的に不妊治療の研究チームに入り、大学で体外受精や顕微授精に関わってきました。
お産はいざとなったら帝王切開で助けるという部分はやりがいありますが、不妊治療では新たな命が誕生する、という点が一番やりがいを感じるところであることと、自分自身が没頭できる分野だったという点が大きいですね。
どうしたらこの方は妊娠出来るのかと考えたり、色々と考えるということが一番充実できるということで、だんだん不妊治療に邁進することになっていた、という感じでしょうか。
1つの方法にこだわらず、様々な方法を試せる治療方針
ー 二村先生は沢山の病院でご経験されていますが、病院によって治療方針、治療方法は異なるのでしょうか。
二村院長:そうですね。体外受精の時の卵胞刺激については、強刺激から低刺激まで全部行ってきました。
どんな刺激法もできますね。様々な刺激方法を行ってきたので、細かい方法を合わせれば何十通りの刺激方法の中から「この患者様にはこれをやってみよう、これが駄目だったらこれをやってみよう」という事を考えて治療を行うんですね。
だから刺激周期しかしません、強い刺激しかしません、ということはしません。
ー 貴院の治療方針についてお聞かせください。
二村院長:クリニックによっては「こういう考え方です。こういうやり方です」という決まった方法で行っている施設もあると思うのですが、当院は、むしろ毎回同じやり方ではなくて、駄目な結果であればやり方を変えるという、色んなやり方をやってみる、というのが基本的な考えですね。
ー 様々な方法で治療に取り組める、ということは1院で転院をしたかのような方法で行えるということですよね?
二村院長:あるやり方で駄目だったら、別の方法を試すという、やり方を変えるということですね。
病院が決めた固定された方法でしか医療が提供できない場合は、結果が駄目だった時に、同じ治療方法を繰り返していくことになりますよね。
それでまた結果が出なければ他の病院に転院をするということになると思いますが、当院では結果が出ない場合は、別のやり方を考えて治療していくということになります。
不妊治療を行っている患者様のほとんどがご存知の情報の1つに、人工授精が挙げられます。人工授精は、ある程度回数を重ねていくとなかなか妊娠しない、という、ある程度妊娠率がピークに達していく方法です。
同じ事をやって同じ結果が続いてしまう、ということがあるということです。これは、他の出来事でも多いのではないかと考えています。
何の工夫もなく、同じ事を繰り返して、同じ結果であった場合には、やはり何か方法を変えないと結果がなかなか変わらないのではないか、という確率的な部分で、変えた方が良いと考えています。
ー 例えば人工授精の場合、だいたいどのくらいで別の治療法を試すべきでしょうか。
二村院長:本来でしたら、5、6回で妊娠率のピークですが、急がなければいけない人、年齢が高い人は2、3回で切り替える、長くやってみたいという方の場合は、半年で6回くらいということを1つの目処としては考えていますね。
患者の迷いに応えるために。お試しプランで体外受精を。
ー 貴院では体外受精にお試しプランを設けていますが、それはなぜでしょうか。
二村院長:本来は、体外受精にステップアップするどうかを迷っている方や、お試しで1回やってみたいという方に用意したプランです。本格的に体外受精を行う前に、行うプランですね。
ー やはりステップアップする際に迷われる患者様が多いのでしょうか。
二村院長:そうですね。体外受精という部分でハードルが高く感じる部分があるので。患者様が迷う際には、様々な理由で迷われています。
価格的なところ、方法的なところで迷うとか、本当にしなければいけないという点で迷うなど、お一人お一人によって迷っている理由は違うかと思います。
そのような際に、「こういうものです」という体験をしてみて、それで分かる部分もあると思うので、価格も比較的安く抑えたお試しプランをご用意をしています。
体外受精は治療でもありますが「卵を見る検査である」という側面もあるので、検査にもなっているからやってみる、という意味で、お勧めしていることもありますね。
ー 貴院のトライアルプランは、自然周期ですが刺激は一切しないのでしょうか。
二村院長:当院は厳密に言えば、準刺激自然周期です。多少のサポートは行います。一般的に、自然周期の「自然」といっても何を定義するかによりますが、ご自身のホルモンを用いて、卵が出来た場合を「自然」と見る場合には、ごく軽いサポート(薬なども含む)はご自身の力で出来たものだという解釈をして「自然周期」といっているのでしょう。
注射などの外からの刺激で卵が複数できた場合を自然ではないとすれば、それは自然周期でないという定義になると思います。となると、注射を使わない場合は、ほぼ自然といえるかもしれませんね。
現在の感触だと、確かにむやみに強い刺激をする必要がない人にはする必要は無いと考えていますし、一方で完全自然周期に拘る必要も無いと考えています。
中間的な刺激をごく軽く被せる形でいいのではないかと、個人的には考えています。
完全に強刺激が良いともいえないけれども、否定する必要もない。 強い刺激でなければうまく卵が育たない患者様もいらっしゃいますし、反対に自然周期でなければうまく卵が育たない患者様もいるから個人差はあるので、工夫の中には、高刺激を選択をするということもある、ということですね。
ーご年齢が高い場合やAMHが低いといった患者様に関しては、受精卵が出来る確率も低くなってくるかと思いますが、体外受精における特別な配慮などはされていらっしゃるのでしょうか。
二村院長:もちろん、その方のホルモン状態とか、自然の状態で1周期どんな状態かを見て刺激を決めるのですが、その方の状態によって、この方にはホルモンをプラスして行うとか、単純ではなく、個別に考えて行うケースがありますね。
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しっかりとしたカウンセリングで、患者の不安を払拭
ー 貴院ではカウンセリングをかなりしっかりされているようですが、いかがでしょうか。
二村院長:当院では、原則的に治療の前後に看護師と話をする機会を設けています。
当院には、不妊カウンセリング学会や、看護師の不妊カウンセリングの資格など、各学会の講習を受けて、認定されているカウンセラー資格を持つ看護師がおります。
そこで治療前に何か相談したいことがある方は、看護師にご相談頂きます。 不妊治療というのは先が見えない治療でもあります。
いつになったら結果が出るとか、この日にこうすれば良い、という治療ではないので、不安に感じる方が多いと思っています。 そもそも当院にいらっしゃっている時点で、ストレスを抱えてる場合が多いと思うんですね。
そのため、患者様ご自身が納得して頂いていないと、なかなか治療もスムーズにすすみません。そういう意味で、患者様の話をお伺いするということは大事にしています。
診察の中で、お話をお伺いしたり、カウンセリングをするということはなかなか現実的には難しいので、そういった看護師達とお話をされて、納得して通院して頂きたいと考えております。
ー 貴院で女性の婦人科疾患などが見つかった場合はこちらで治療もおこなえるのでしょうか。
二村院長:当院で治療できるものはしますが、手術等が必要な場合には、紹介状を書きますし、この近くでということでしたら、慈恵医大で受け入れてくれます。
基本的には何かある方は手術を中心として、必要な場合は慈恵医大で受け入れて頂けます。 当院は働いている方が多いので、会社帰りなどにお越し頂く方が多いです。是非、お気軽にご相談頂きたいですね。
二村院長のご紹介
院長:二村 典孝
資格
日本産科婦人科学会認定専門医 日本生殖医学会認定生殖医療専門医
経歴
1987年 三重大学医学部卒業
1991年 三重大学大学院卒業
1991年 三重大学附属病院病院
1992年 山田赤十字病院
1996年 鈴鹿回生病院
1999年 紀南病院
2001年 みたき総合病院
2002年 真野産婦人科
2007年 真心会野村病院
2009年 真心会草津レディースクリニック 院長
2014年 葵鐘会 フラワーベルクリニック 院長
2018年 奨寿会 アクトタワークリニック
2019年 東京AMHクリニック銀座開院 院長就任
クリニックの詳細について
住所:東京都 港区新橋 1丁目9-5新橋 M-SQUAREBright2F
電話:03-3573-4124
公式サイト:東京AMHクリニック
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