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妊活と不妊治療をサポート!口コミから探せる

不妊治療のパイオニア。治療の見える化で患者に寄り添う治療を

品川駅から徒歩3分のオフィスビル3階にある浅田レディース品川クリニック。院長の浅田先生といえば、日本で初めてTESE(精巣内精子回収術:男性不妊患者の精巣から直接精子を回収する手術方法)からの顕微授精による妊娠を成功させた名医です。不妊治療専門医として屈指の浅田先生に、不妊治療専門医を目指されたきっかけや、浅田レディースクリニックの開院の経緯、浅田レディース品川クリニックのこだわりなどについてお話をお伺いしました。

人生を変えた、患者様の「幸せ配達人」という一言

ー 浅田先生が不妊治療専門医を目指すきっかけは何かあったのでしょうか。 浅田先生:名古屋大学の産婦人科に勤務していたのですが、ある時、卵の中に抗体を入れ、受精現象を研究するという論文を目にし、マイクロマニュピュレーション(顕微鏡下において、遺伝子、核、細胞、受精胚などに物理的な操作を行う方法)を使った研究をしたい、と思っていました。 それでアメリカに留学しました。当時はちょうど顕微授精が現れた頃でしたが、ハムスターの卵を使いながら、顕微授精の安全性や、受精現象がどうしたらうまくいくのかということを調べていました。 結構大変な研究で、卵を採って、何時間も顕微鏡を覗きながら顕微授精を行い、受精反応が起きたかどうかを検証する、ということを毎日行っていました。最初の半年くらいはこの作業を繰り返しながら、同時に、良いピペット(顕微授精用のガラス針)を作る工夫も行っていました。

アメリカ留学から戻ると患者様が自分の顕微授精を待っていた

39歳か40歳の時にアメリカに留学しました。なかなか辛い研究生活でしたが、論文もまとめ、日本に帰ってからも研究が続けられたら良いなと思っていました。 そう思って帰国したら、私の顕微授精の技術を待っていた患者様がいたんです。 当時、日本での体外受精の技術としては、PZD(卵の透明体に切れ目を入れて精子が入りやすくする技術)とSUZI(透明体の下の所まで、卵の細胞膜を破らずに精子を入れるという技術)があったのですが、その患者様はそれを行なっても上手くいかないので、私の顕微授精を待っていた、というわけなんです。 「先生にICSI(顕微授精)をやってもらえなければ、今私が打っている高額な注射が無駄になってしまったとしても治療を止めます。」とその患者様に言われ、びっくりしました。慌てて、当時大学で使っていなかった機械をメンテナンスして使えるようにし、留学先から粘土で固めて持って帰ってきたピペットで顕微授精を行ったんです。

自分が一生懸命取り組んだ研究で、赤ちゃんが生まれた驚き

その患者様は今まで1度も受精卵ができなかった方だったのですが、ICSIで受精卵が出来ました。しかし、妊娠には至りませんでした。その方は「これで十分です。出来ることは全部やったから」とおっしゃったのですが、私から「もう一度やらせてください」とお願いし、再度ICSIを行ないました。 そして、3つ胚を移植した結果、双子の女の子が生まれました。その患者様に言われたのが、「先生は幸せ配達人です」という一言でした。その20年後、お子さん達が成人式の晴れ着を着て映っているはがきを頂いた時は感慨無量でした。 私が一生懸命やってきた研究が、本当に患者様の役に立つんだと驚きました。実は、私の研究が人の役に立つとは思っていなかったんです。 治療に応用され始めているというのは分かっていましたが、技術はあくまでも技術ですし、純粋に研究のために行ったということもあり、留学当時の私には実感としてはなかったのです。とにかく辛かったので。(笑) 浅田先生

300人待ちの患者様を抱え、産婦人科の一角で治療を実施

その後、名古屋大学で、急に自分の体外受精のチームが解散することとなり、顕微授精が行えない状況になってしまいました。 当時、300人の患者様が治療を待っている状況でした。そこで、顕微授精をお待ち頂いている患者様だけは診て差し上げたいということで、義父が開いていた産婦人科の一角を急遽借りて治療を行うことになりました。その患者様の責任は私が取ります、ということで。 小さな規模でしたが、当時、98年頃は中部地方でまともに顕微授精を行う施設がありませんでしたので、更に患者様が増えてきました。そこで、義父の産婦人科から一番近くで開業ができる場所を探し、愛知県春日井市の勝川という場所に「浅田レディース勝川クリニック」を開院したのです。

優秀な人材確保・生殖医療の医師教育のために、品川にて開院

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ー その後、名古屋駅前にも開院された貴院ですが、東京の品川に開院された経緯は? 浅田先生:東京の患者様が名古屋まで通われているケースもありましたし、逆に、名古屋で治療されていた方がご主人の転勤で東京に引っ越され、その後の治療に困っているということもありました。その方たちのために、東京で浅田の医療を提供したいと思いました。もう一つの理由としては、人材集めです。 例えば胚培養士というのは養成機関がありません。そのため当院では、胚培養士は、生物系学部や獣医学部の大学卒・大学院卒を新卒で雇い、3~5年かけて一人前に育てるわけです。最初が大事なので、浅田式の培養業務を徹底的に教えていきます。いい加減な手技を覚えた胚培養士では、いい治療成績は出せません。 ところが、名古屋には、生物系の学部や獣医学部のある大学が少ないんです。やはり、そういった大学は東京や大阪に多いんですね。

生殖医療のドクター育成も難しい時代に

また、現在生殖医療の教育がどういった状況にあるかというと、大学病院や総合病院では、生殖医療をきちんと勉強できないんです。私達の時代は体外受精が始まった頃だったので、各大学が競い合って、熱かったんですけどね。 今はもう生殖医療を専門とする教授もどんどん減っていますし、大学が生殖医療のドクターを育ててくれません。 生殖医療をやりたい、という人をきちんと教えられるドクターもあまりいないし、施設もない。そこで自分の手でドクターを育てたいと思っても、名古屋だけではドクターを集めることも難しいんです。 そうなると、やはり東京だよな、と思いました。関東圏に拠点があった方が生殖医療を勉強したいドクターを集められるということがあって、品川に開院したんです。

治療を見える化し、安心して欲しい。患者目線で寄り添う施設。

ー 浅田レディース品川クリニックを「見えるラボ®」(培養室)にしたのはどうしてでしょうか。

浅田先生:アンケートを患者様にとってみたところ、治療結果が悪かった際に、ご自身の結果だけを見てもあまり納得できない、という反応がありました。 患者様は「受精率が良い、悪いといっているけれど、私達の精子と卵子を使って、どんな人がどんなところで培養を行っているのだろう。」という疑問を持っているんです。それがそのまま、患者様の体外受精に対する不安に繋がりますし、不妊治療への不安にも繋がっている。結果が悪いと、不信に繋がるんです。「いい加減なことやって、卵子が悪いといっているんじゃないだろうか」と。 いい加減なことをやっていないことを証明するのは難しいので、少なくとも見える化すれば、少し安心してもらえるだろうと思い「見えるラボ®」を作りました。

温かみあるラボで、卵子を育てて、見えることで安心して頂きたい

浅田レディースクリニックラボ以前は、「ラボは、薄暗くして、光も少なくした方が卵にいい。温度も上げて体温に近いほうがいい」という間違った認識があり、ラボというと無機質で冷たいイメージがありました。しかし、スウェーデンのラボを見学したところ、明るく、ガラスにシールが貼ってあったりして、楽しい感じだったんですね。 そこで、窓を作って、ラボの中が見えるようにしました。見えるだけではなく、温かみを感じられる空間にしたいと思い、今のデザインにしました。 患者様にラボ内を見ていただく見学用のスペースは「木漏れ日テラス」と名付け、生命をはぐくむ森をイメージしました。温かみがある所で受精卵も育てていますよ、という感じにすることで、体外受精に対するイメージも変えていきたいですし、患者様に安心してほしいと思います。 見えるのと見えないのとでは、安心感が全く違うと思うんですよね。

ー 貴院では、AIを駆使した培養器を用いていらっしゃいますよね。

浅田先生: 受精現象は夜中に起きるので、朝一番に胚培養士が見ても受精現象を見逃している場合があるんです。そのため、本当は受精しているのに受精していないと判断されるケースが、9~10%あるということが当院のデータで分かりました。 受精現象の画像を撮り、しかもAIで自動判定できれば、その情報を胚培養士がチェックするだけで済み、貴重な受精卵の判断を誤ってしまうことが無くなります。 胚培養士も仕事が楽になるし、卵子の情報もしっかり得られます。

ー また、患者様がご自身の受精卵の分割をアプリで見ることが出来る、ということですよね。

浅田先生:今までも、実際に見えた方が良いと思い、胚の発育の様子をCDでお渡ししていました。それを患者様自身のスマートフォンでアプリを使って見られるようにしました。患者様は、結果が良かった場合も悪かった場合も、自分で確認でき、納得できるのではないかと考えています。見えることで非常に多くの情報量を得ることができるため、これからも見える化していくべきだと思っています。 診察室への呼び出しも、メールやアプリのプッシュ通知で呼び出すようにして、患者様のプライバシーを保つための工夫もしています。名前を呼ばれるのは嫌だという患者様や、もし同じ会社の人がいたら困るという患者様もいらっしゃるので。

浅田式の胚培養士は、3~5年かけて一人前に

ー 胚培養士は一から教えるということですが、浅田式の胚培養士の強みはどこにあるのでしょうか。

浅田先生:いい加減な手技でやっていると、成績が下がります。手を抜かずに、全ての行程をきちんと丁寧に行う。その結果が胚培養士の成績になり、クリニックの治療成績になります。よその施設はわかりませんが、当院は浅田式というやり方を採用しています。常にいい成績を求め、プロトコルもどんどん変えていきます。 実は、他院での培養業務経験がある中途採用の人でうまく行った人は、1人か2人しかいません。中途採用の場合、それまでのやり方を一旦リセットし、浅田式を一から習得しなければいけないのですが、過去の経験がなかなかリセットできません。 「当たり前を重ねると特別になる」。NHKの番組に出ていた、あるパティシエの言葉です。どこか一部、例えば温度管理で手を抜けば、やはり不味くなる。特別じゃない普通のレシピを、手を抜かずにきちんと守っているから美味しい物ができるんだ、ということです。

胚培養士も全て手を抜かずにやって、初めていい成績が出せる

例えば、37度に保つという場合に、36.8~37.2度までは37度とみなす所と、36.5~37.5度の幅でいいという所とでは結果が違ってくるのです。 どこまでの精度、クオリティを求めるのか。全ての行程でその差が重なり、同じことをしているようで最後の味が全く変わってくる、ということです。

ー 患者様の受精卵を取り扱うまでにやはり訓練を重ねていらっしゃる?

浅田先生:そうですね、当院は3~5年経たないと一人前の胚培養士とは認めません。 例えば、「マウスで顕微授精をやっていました」と自信をもって面接に来た方に、「申し訳ないが、うちでは3年は顕微授精はやらせません。人の卵子の扱いがきちんとできるようになるまで、顕微授精はさせません」と言ったことがあります。 人の卵子ですから。人の卵子をきちんと取り扱える、それで初めてプロの胚培養士なのです。 浅田レディースクリニックの培養室 当院の顕微鏡は、全ての操作が外部モニターで見られるようになっており、後ろでモニターを見ている胚培養士が、間違った操作をしていないかどうかすぐにチェックすることができます。 また、胚培養士の業務は、もし何かが起きてもすぐに集まり是正処置をとれるよう、すべて二人一組で行っています。 そのため多くの胚培養士が必要となり、当院には現在、40名以上の胚培養士が在籍しています。今まで教育を受けていた人が、次の人を教育するといった形で、順次手技が継承されていくわけです。

ー 最後に患者様にメッセージをお願いいたします

浅田先生:「自然」という意味でいえば、30代後半、40代はほとんど妊娠しないのが「自然」です。「妊娠する」ために治療しているのに、なぜ「自然」という言葉にこだわるのか、不思議です。「結婚したら、子供ができるのが自然だよね」とか「子供がいるのが自然でしょ」と言う方がいます。しかし、本来の自然妊娠というのはそんなに甘くはなくて、「年を重ねたら妊娠しないのが自然」なのです。 だからこそ、自分の状態を知るという意味で「卵巣予備能」、「AMH」はとても大事です。「自然」という言葉に惑わされずに、自分はどういう戦略を取ればいいのか考えることが大切です。

【浅田レディースクリニックの方針についてよく分かる記事はこちら】

いつまでに何人欲しいのか。不妊治療は戦略が大事。

浅田義正先生のご紹介

浅田義正
医学博士 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医 日本生殖医学会認定生殖医療専門医 1982年3月名古屋大学医学部卒業
1988年名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として「不妊外来」および、「健康外来(更年期障害・ホルモン補充療法)」の専門外来を担当
1993年~1994年米国最初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精(卵細胞質内精子注入法:ICSI)の基礎的研究に従事
The Jones Institute For Reproductive Medicine, Eastern Virginia Medical School, Norfolk, Virginia
1995年名古屋大学医学部附属病院分院にてICSIによる治療開始。以後、辞職まで名古屋大学の顕微授精症例の全症例を自ら担当同年5月、精巣精子を用いたICSIによる妊娠例の日本初の報告
1998年ナカジマクリニック不妊センター開設
2004年3月浅田レディースクリニック開院(現・浅田レディース勝川クリニック)
2010年3月医療法人浅田レディースクリニック開設
2010年8月浅田レディース名古屋駅前クリニック開院
2018年6月浅田レディース品川クリニック開院

浅田レディース品川クリニックの病院詳細
浅田レディース名古屋駅前クリニックの病院詳細
浅田レディース勝川クリニックの病院詳細

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