不妊治療ローン特集|どこで借りるべき?不妊治療ローン銀行9選
2018/10/09
2021/12/21
不妊治療のお金を用意する際に、検討しても良い方法の1つに「不妊治療ローン」が挙げられます。不妊治療ローンといっても、治療費を金融機関で借りる事に抵抗がある人も多いのでは?そこで今回は、不妊治療ローンの説明と、不妊治療ローンを取り扱っている銀行を一挙にご紹介致します。
不妊治療のお金を借りる?不妊治療ローンって何?
体外受精や顕微授精など、不妊治療の中でも高度医療を受ける場合には、保険適用外となるため、治療費が高額になると言われています。そこで、治療費を用意するために、貯金を用いたり、親族から借りたりしながら、お金を工面するのが一般的である一方、不妊治療ローンという比較的新しい方法でお金を用意する人もいます。不妊治療ローンとは不妊治療にかかる費用のためにお金を借りることができるサービスです。
そこで気になるのが不妊治療ローンのメリット・デメリットです。不妊治療ローンはあるていどまとまったお金を借りることになるため、メリットとデメリットを把握した上で、検討することをおすすめします。
不妊治療ローンのメリット
不妊治療ローンのメリットは以下のような3点が挙げられます。
- 年齢制限の幅が広い 助成金の場合、初回の治療が43歳未満の場合は通算3回まで受けられます、という条件がありますが、多くの不妊治療ローンの場合は年齢の幅が広くなっています。
- 早くまとまったお金が用意できる 助成金より早くまとまったお金を用意することができるというメリットがあります。通常、助成金がおりるまでどの自治体であっても1~3ヶ月程度かかってしまうところ、1ヶ月程度で借りることができます。そのため、時間を空けずに治療に取り組むことができるというメリットが挙げられます。
- 計画的に返済できる 銀行などで借りる場合、返済計画についても相談することができます。そのため無理のない返済プランを組んで、助成金と合わせて返済計画をたてることで、その後のライフプランを考えながら無理のない返済が可能となります。
続いてデメリットについても見ていきます。
不妊治療ローンのデメリット
不妊治療ローンのデメリットは以下3点が挙げられます。
- >借りることのできるエリアが限定される事がある 不妊治療ローンを組む銀行によりますが、エリアが限定されている場合があります。とくに地方銀行などになると、住んでいる地区によってはローンを組むことができない、といったケースがあるようです。
- 銀行口座を作る必要がある場合がある 不妊治療ローンを組む銀行によっては、返済用のため、銀行口座を作る必要があることもあります。そのため、やや煩雑な申込が必要となることも。中には返済用の口座をつくる必要がない銀行もあるため、きちんとチェックする必要がありそうです。
- 金利がかかる 銀行にお金を借りるため、金利手数料がかかってきます。借りる銀行によっても金利は変動・固定などで大きく変わってくるので、どこで選ぶのが自分にとって一番オトクなのか、という点も検討するべき大きなポイントです。
不妊治療ローンが組める銀行9選
それではここで不妊治療ローンを取り扱っている銀行を見ていきます。それぞれの銀行で特徴が異なっていたり、手続きの際に必要なもの、年齢制限や借り入れ金額など少しづつ異なってくるため、よく検討して選んでみてください。
1:スルガ銀行「24時間、Web手続き可能。」
名称:不妊治療サポートローン
特徴:ローンの申し込みから契約までWebで手続き可能。
年齢制限:借入時年齢が20歳以上65歳未満(ローン完済時のご年齢が76歳未満)の方
所得制限:安定した収入
金利:年4.0%~7.0%(変動金利)
利用枠:10万円以上1,000万円以内(1万円単位)
返済期間:最長10年間
デメリット:新規口座の開設が必須であり、他行の口座を引落口座に設定することはできない。
2:大垣銀行「条件次第では子育て応援金も。」
名称:「フタリ・デ」
特徴:不妊治療に特化している。条件次第では、子育て応援金として20,000円がもらえる。
年齢制限:年齢が満20歳以上満66歳未満
所得制限:安定した収入
金利:4.475%(変動/2021年6月時点)
利用枠:30~200万円以内
返済回数:期間が1年以上5年
デメリット:支店への来店が必須で、エリアが限定的。岐阜県(岐阜県全域)、愛知県(愛知県全 域)、三重県(四日市市、桑名市、鈴鹿市、亀山市、いなべ市、桑名郡、員弁郡、三重郡)滋賀県(彦根市、長浜市、米原市、近江八幡市、東近江市、犬上郡、愛知郡)、静岡県(湖西市)、長野県(南木曽町)これらのエリア以外では、申込が出来ない。東京支店があるので、関東圏の場合は東京支店で手続きを踏むこともできる。(オペレーターに確認2018年9月時点)
3:東京スター銀行「アプリからでも申込みOK。本人確認書類も送付不要」
- 名称:スターワンバンクローン(不妊治療サポートタイプ)
- 特徴:アプリから申込みが簡単にでき、最短5営業日で口座開設が可能。運転免許書などもアプリから読み取る事ができ、本人確認書類の送付が不要で手続きが簡単。
- 年齢制限:申込時、満20歳以上65歳未満
- 所得制限:正規雇用者 年収300万円以上の方
- 金利:7.8%(2020年1月時点)
- 利用枠:一律100万円(ただし繰り返し借りることができる)
- 返済方法:10年以内に借入金額を定額返済する。
- デメリット:一度に借りることのできる金額の上限が100万円までとなっている。また、返済時は返済用に口座開設が必要。
- ▶問い合わせ:東京スター銀行公式サイト
4:池田泉州銀行「男性でも申し込める。」
- 名称:妊活・育活応援ローン
- 特徴:男性の申込みも可能 育休中は元金返済据置が可能 借入金額が50万円までは原則所得証明書は不要
- 年齢制限:申込み時満20歳以上満65歳未満で、最終ご返済時の年齢が満70歳以下
- 所得制限:安定、継続した収入。(年収と比較して無理のない返済プランかどうかは10秒診断でチェックが可能)
- 融資金額:10万円以上300万円以内(1万円単位)
- 融資期間:6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)
- 金利:変動金利型 3.975%
- デメリット:営業エリア内にお住まいの方(東京支店、インターネット支店、ダイレクト支店での取り扱いはない)
- ▶問い合わせ:池田泉州銀行公式サイト
5:大光銀行「借入金額300万円まで、所得証明書は不要」
- 名称:コフレディア(Couple プラン)
- 特徴:Web上で24時間365日申し込みが可能 借入金額300万円までは所得証明書は原則不要 3つのコース、9つのプランから選択可能(不妊治療の場合は、「夫婦のためのCoupleコース」)
- 年齢制限:申込み時満20歳以上完済時76歳未満
- 所得制限:安定した収入
- 融資金額:10万円以上500万円以内(1万円単位)
- 融資期間:6ヶ月以上10年以内
- 金利:固定金利5.5%
- 返済方法:口座振込
- デメリット:申込みは自宅(勤務先)が営業エリア内にある人に限定。新たに大光銀行での普通口座の開設が必要。
- ▶問い合わせ:大光銀行公式サイト
6:つくば銀行
- 名称:つくばメディアカルローン 一般医療ローンプラン
- 特徴:融資金額100万円以下の場合、所得確認書は原則不要。
- 年齢制限:申込み時満20歳以上65歳以下、完済時年齢満70歳以下
- 所得制限:安定・継続した収入
- 融資金額:10万円以上300万円以内(1万円単位)
- 融資期間:6ヶ月以上7年以内(1ヶ月単位)
- 金利:変動金利型 3.50%
- 返済方法:口座振込
- デメリット:茨城県(水戸市、日立市、土浦市、古河市、石岡市、結城市、龍ケ崎市、下妻市、常総市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、笠間市、取手市、牛久市、つくば市、ひたちなか市、鹿嶋市、潮来市、守谷市、常陸大宮市、那珂市、筑西市、坂東市、稲敷市、かすみがうら市、行方市、桜川市、鉾田市、つくばみらい市、小美玉市、神栖市、茨城町、大洗町、城里町、東海村、大子町、美浦村、阿見町、河内町、八千代町、五霞町、境町、利根町)、栃木県(宇都宮市、鹿沼市、日光市、小山市、真岡市)、埼玉県(春日部市)、千葉県(銚子市、松戸市、旭市、柏市)、東京都(足立区)に在住者限定→周辺地域でも利用できる場合もあるので、要相談。
- ▶問い合わせ:つくば銀行公式サイト
7:南都銀行「全ての手続きがインターネットで可能」
- 名称:〈ナント〉女性専用ローン
- 特徴:全ての手続きがインターネット上で可能 領収書がある場合、1ヶ月以内に支払った資金の融資も可能
- 年齢制限:申込時の年齢が満20歳以上で、完済時の年齢が満70歳以下
- 所得制限:安定・継続した収入
- 融資金額:10万円以上500万円以内(1万円単位)
- 融資期間:6ヵ月以上8年以内(6ヵ月単位)(元金返済を据置く場合、据置期間を含め最長10年まで期日延長可能)
- 金利:変動金利型 3.875% (2021年6月時点)コトカカードの契約、ポイントサークルに加入などで−2.3%から最大-2.575%の割引を受けることができる。
- 返済方法:口座振込
- デメリット:〈ナント〉ポイントサール(年会費無料)に加入している/新規加入する必要がある。南都銀行の営業エリア内に在住または勤務している人に限定(東京支店を除く)されている。新規口座の開設が必須で、その口座から返済する必要がある。
- ▶問い合わせ:南都銀行公式サイト
8:七十七銀行「担保・保証人・保証料は不要で申込める」
- 名称:77女性応援ローン
- 特徴:担保・保証人・保証料等は不要で申込みが可能
- 年齢制限:年齢20歳以上65歳未満、完済時年齢70歳未満
- 所得制限:安定した収入 (保証会社の判断)
- 融資金額:10万円以上500万円以内(1万円単位)
- 融資期間:6ヵ月以上10年以内(6ヵ月単位)
- 金利:変動金利型5.475%(2121年6月時点)か固定金利型7%のいずれかを選択
- デメリット:営業エリアである宮城県を中心とした東北エリアに申込みを限定(東京支店での申込みはできない)している。基本的には七十七銀行の口座を開設し、給料の振込などその口座を使用している状態からのみ、申込みが可能(七十七銀行の利用者がサービスの対象)。
- ▶問い合わせ:七十七銀行公式サイト
9:中京銀行「インターネットから簡単に申し込める」
- 名称:女性のためのフリーローン
- 特徴:インターネットからの申し込みが可能。担保・保証人不要で申込みができる。
- 年齢制限:申込み時20歳以上で返済終了時75歳以下
- 所得制限:安定継続した収入(保証会社の判断)
- 融資金額:融資は10万年から500万円の中で1万円単位で可能
- 融資期間:6ヶ月から10年の間で半年単位
- 金利:変動金利型を採用しており、年4.2~5.2%、年6.2~7.2%、年8.2~9.2%のいずれかに審査によって判断される(2021年6月時点)。
- デメリット:申込み可能なエリアが中京銀行の営業エリア内である東海エリアに限定されている。中京銀行の普通口座を開設し、そこから毎月引き落としという方法で返済しなければならない。
- ▶問い合わせ:中京銀行公式サイト
【不妊治療ローン まとめ】
以下に、融資金額、融資の期間や必要な書類などについて、一覧でまとめています。 是非、参考にしてください。
不妊治療、貯蓄で取り組むのか、銀行に借りるのか。
不妊治療ローンと一言でいっても、取り扱っている銀行によって条件は様々です。金額の上限が100万円までと小さいところもあれば、800万までと大きいところもあります。体外受精や顕微授精は保険適用外ということもあり、1周期あたりの治療費が高額になります。 不妊治療ローンを借りる前に、まずは貯蓄から自己資金で賄うのか、それとも治療費は別物と考えて借りるのかという2つの選択があります。その上で、自己資金の場合は、体外受精や顕微授精を受ける際に、助成金の対象になるのかを把握し、賄えるようであれば借りる必要はないでしょう。ただ、助成金が下りるまで時間が1~3ヶ月程度はかかることを踏まえて、予めまとまったお金を用意しておく必要があります。一方、銀行に不妊治療のお金を借りる場合は、自分の状況に応じて銀行を選び、銀行に相談するところから始めると良さそうです。 銀行によっては、出産や育児といったライフプランを含めて相談に乗りながら返済プランを考えてくれるところもあります。まずは、パートナーと話し合い、どのような不妊治療をしていくのか決めてから、始めてみてください。
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