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顕微授精まとめ|費用やリスク、受精率、ブログとは?

      2016/11/09

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今回は顕微受精の費用やリスク、受精率、ブログについてまとめています。

顕微授精とは|定義と適用対象は?

顕微授精の定義とは?

顕微授精が開発されたのは20年以上も前で、精子と卵子を採取し、体外で受精させた後に子宮へ戻す不妊治療の方法です。体外で受精させるというのは体外受精と同じですが、顕微受精と体外受精では受精のさせ方に違いがあります。体外受精は卵子に精子を振りかけて自然に受精するのを待つのに対して、顕微授精は顕微鏡で見ながらピペットというスポイトのような器具を使って卵子の中に直接精子を注入します。
特徴としては男性の精子が少なかったり、運動率が低い場合や女性の卵子の質が悪い場合でも顕微授精は受精をさせる手助けができます。

顕微授精の適用対象とは?

顕微授精は、タイミング法や人工授精、体外受精といった治療法を試しても妊娠することが出来なかった場合に適用される不妊治療です。また、女性の年齢が高く、時間の余裕がない場合や受精障害がある場合にも適用されることがあるといいます。『顕微授精とは|妊娠率は20%以上?』では顕微受精の定義や適用対象など顕微受精の全般についてまとめています。顕微受精をより知るためにご確認してみてください。
顕微授精は男性不妊に対しても適用されることがあります。
無精子症への適用
無精子症とは、精液の中に精子がほぼない状態のことです。精液に精子がなければタイミング法などの不妊治療を行っても妊娠することは難しいのですが、顕微授精を適用することで妊娠の可能性を高めることができます。精子がほとんどない状態から精子を取り出し、卵子と受精させることで、妊娠確率を高めることになります。
乏精子症への適用
乏精子症とは、精液の中の精子の数が少ない状態のことです。また、精子の数はあっても、精液の中の精子の運動能力が低下している状態も乏精子症といいます。顕微授精は精子の状態に関係なく、精子と卵子を受精させることができるので、乏精子症への適用もされているようです。『無精子症の救いの手、顕微授精とは?|顕微授精の適応』では顕微授精が男性不妊だけでなく、受精障害の女性に対しても適用されるケースを紹介しています。顕微授精の適用について深く知ることで妊娠のための不妊治療の幅が広がるかもしれません。

顕微授精のスケジュールとは?|ロング法、ショート法

1.卵子の育成

顕微授精を行う際には、良質な卵子を見つけるために一回の採卵で多くの卵子を採取します。より多くの卵子を採取するために、卵巣への刺激を行うのですが、以下のような方法があります。
ロング法
採卵前周期の月経後21日目頃にあたる、黄体中期から「GnRHアゴニスト」という早期排卵を抑止する点鼻薬を開始し、月経3日目から排卵誘発剤(HMG/FSH)の注射を7~10日毎日行います。点鼻薬は、基本的に採卵日の2日前まで継続します。
ショート法
月経の初日から「GnRHアゴニスト」点鼻薬を開始し、月経3日目から排卵誘発剤(HMG/FSH)を7~10日間毎日注射します。点鼻薬は、基本的に採卵日の2日前まで継続して使用されます。
ウルトラショート法
月経3日目から点鼻薬を1日3回、両方の鼻に行い、月経3日目から排卵誘発剤(HMG/FSH)を7~10日間毎日注射します。点鼻薬は、基本的に採卵日の2日前まで継続して使用されます。

2.採卵と精子の採取

採卵は卵巣に直接細い針を指して卵子を採取するという方法で行われます。体への負担は少なく、約2時間ほどベッドで休み帰宅できるとのことです。
精子の採取は採卵の当日、3~5日間の禁欲の後、男性は精液を自宅または採精室で採取するという方法で行われます。採取した精液は、洗浄や濃縮処理をされ、精子の形態や運動能力を評価し、各病院の基準をもとに優良な精子の選別が行われます。

3.受精と受精卵の培養

女性から採卵した卵子にピペットを使って精子を直接注入し受精を待ちます。採卵の翌日、2つ並ぶ卵子由来の前核と精子由来の前核がそれぞれ確認できれば、受精をしたと判断されます。受精卵は採卵後2~3日目に4~8細胞の初期胚、採卵5日目に胚盤胞にまで分割します。この時点で胚の分割スピードと、状態から胚にグレードがつけられ、着床率が高いと思われる良好胚が選ばれます。

4.胚移植

胚移植の方法には2種類あります。
新鮮胚移植
初期胚または、胚盤胞を採卵周期に母体の子宮内に戻し、着床を促す移植方法です。
凍結融解胚移植
子宮環境を良好な状態に整えてから、凍結融解した胚を移植する方法です。

5.妊娠判定

胚の移植後に着床を促進し流産を予防するために黄体ホルモン剤を打つことになります。
顕微授精の妊娠判定は採卵から約一週間後と言われていて、月経予定日頃になると、胎盤となる組織からhCGが分泌され、妊娠判定をすることができるようになります。

最近では女性の社会進出により、働きながら不妊治療をする女性が多いといいます。仕事と不妊治療の兼ね合いを考える際に重要なのが、不妊治療のスケジュールです。『顕微授精のスケジュールとは?|採卵から妊娠判定まで』では顕微授精のスケジュールについてより詳しく紹介しているので、不妊治療計画の参考にしてみてください。

顕微授精のリスク|年齢との関係とは?

顕微授精顕微授精のリスクとしてよく挙げられるのが、女性から採取した卵子にガラス管を指す際に、卵子を傷つけてしまい、ダウン症や染色体異常を引き起こしてしまうというものです。ただ、顕微授精と自然妊娠を比べた時のダウン症や染色体異常の確率に大差はないらしく、顕微授精のリスクとは言えないのだそうです。

顕微授精のリスクと年齢の関係とは?

顕微授精を行うことでダウン症や染色体異常の赤ちゃんが生まれる可能性が高いと言われる理由は女性の年齢に関係しているようです。不妊治療のステップアップをし、顕微授精をする女性は30代から40代であることが大半です。タイミング療法や体外受精を経験してからの顕微授精の適用になるので、高齢になってしまう傾向があるそうです。女性は年をとると卵子が老化するので、ダウン症や染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率が高くなるといいます。顕微授精をすると、女性が20代である場合と比較して、30~34歳で約2倍、35~39歳は約7倍、40~44歳で約24倍、45歳以上になると約84倍ダウン症や染色体異常のリスクが高まると言われています。つまり、顕微授精をすることによって赤ちゃんへのリスクが高まるのではなく、顕微授精をする女性の年齢が高いので、相対的にダウン症、染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率が高くなるということです。

排卵誘発剤のリスクとは?

顕微授精のために排卵を誘発する際には排卵誘発剤が使われます。排卵誘発剤は「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」を発症させてしまう可能性があり、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは卵巣が腫れる病気で、人によっては腹痛や下腹部の不快感を引き起こすこともあります。重症化した場合に腹水や胸水が溜まり、腎不全や血栓症、呼吸不全になると言われています。
このような顕微授精のリスクを軽減するためには卵子の質を良くすることが重要です。卵子の質は普段の食事が影響していると言われています。ただ、食事だけでは卵子の質を上げるための栄養素を摂ることができないというのが現実だそうです。そこで、最近ではサプリで必要な栄養素を補う女性が増えているといいます。『顕微授精による赤ちゃん、母体へのリスクまとめ』では不妊治療netがお勧めする葉酸サプリをまとめているので、不妊の状態に合うサプリを使ってみるのも良いかもしれません。

顕微授精の受精率|受精率をあげる方法とは?

自然妊娠によって精子と卵子が出会い、受精卵が作られるまでに、下記のような経過をたどることになります。

  1. 精子が卵子を覆っている「透明帯」という膜を破る
  2. 精子が卵細胞を覆う「卵細胞質膜」と融合し、卵細胞膜内に入り込む
  3. 精子が分泌するカルシウムで卵子が活性化し、卵子の「前核」が形成される
  4. 精子の「前核」と卵子の「前核」が融合、受精卵が作られる

顕微授精を行うと、人工的に精子を卵子に挿入することになります。つまり、1と2の過程が省かれることになるので、受精率は高くなると言われています。

顕微授精での受精率を上げる方法とは?

顕微授精では精子と卵子を出会わせることができるので、妊娠できるかどうかは精子と卵子の質に関わってきます。つまり、顕微授精での受精率を上げるには、卵子と精子の質を良くすることが大切です。

禁煙をする

女性は妊活や不妊治療中は禁煙をするというのが常識になっているといいます。ただ、実は男性の喫煙も顕微授精をするのに悪影響を与えることになってしまうので、禁煙をするのが賢明かもしれません。

十分な睡眠をとる

睡眠を十分にとることで、体の疲れを癒したり、ストレスを解消することができます。卵子や精子の質を低下させる原因になる体の疲れをとり、ストレスを解消することで顕微授精の受精率を高めていくことができるでしょう。

規則正しい食生活を送る

食生活は顕微授精の受精率に大きく影響されると言われています。体を温めるしょうがや人参、ビタミンEを豊富に含むさんまやイクラを摂るのが良いでしょう。

受精をしたとしても妊娠するかどうかは別の問題になります。『顕微授精の受精率は高い?|精子、卵子の影響について』では顕微授精の受精率だけでなく、妊娠率についてもまとめています。

顕微授精の着床|出血はある?着床率は?

着床後の症状とは?

顕微授精で受精卵が着床した時の症状は個人差があるようで、主に下記のような症状が挙げられます。

  • 着床出血があった
  • 胸が張る、胸や下腹部がチクチク痛む
  • 倦怠感がある
  • 下腹部痛を感じる
  • 腰に痛みを感じる

不妊治療をしている女性は下腹部の痛みや腰痛を感じると不安に思ってしまうことが多いと言います。ただ、顕微授精によって着床した場合など、必ずしも悪い状況で痛みが生じる訳ではないので、着床後の症状は確認しておくのが良いかもしれません。

顕微授精の着床率とは?

着床とは受精卵が、子宮内膜に着地する状態で、妊娠するためには欠かせない過程になります。顕微授精では、卵子と精子の受精から胚分割を経て、子宮に到達するまでの工程が人工的なサポートによって進められることになります。顕微授精によって体外で育てた受精卵(胚)を子宮に移植し、着床が成功すれば妊娠ということになります。顕微授精では、卵子と精子の受精から胚分割、子宮に到達するまでの工程を人工的にサポートするので、着床率は高くなるといいます。自然妊娠による着床率は20〜30%であるに対して、顕微授精による着床率は約70%だと言われています。

また、顕微授精で移植する受精卵には初期胚と胚盤胞の2種類あるといいます。顕微授精では胚盤胞移植の方が着床率が高くなるそうです。初期胚と胚盤胞の移植については『顕微授精の着床とは?症状や胚盤胞移植について』で紹介しています。記事内では胚盤胞移植のメリットなどについても記載しています。

顕微授精の費用はいくら?|保険の適用は?

費用顕微授精は保険適用外であるため、費用はすべて自己負担となります。費用は採卵、卵子への精子注入、培養、受精卵(胚)移植、または凍結胚移植といった処置の費用を含め、40万〜60万円になると言われています。これは一回の顕微授精の費用で、病院によって異なるそうです。顕微授精は体外受精と同じような流れで進められていきますが、精子の注入の際に高度な技術を要するので体外受精に比べて費用が5~10万円上乗せされるといいます。また、受精卵になるまでに複数回行われる場合も多いので、費用が高くなってしまうこともあるそうです。費用については事前に病院で具体的な金額を確認しておくのが良いかもしれません。このように高額になってしまう顕微授精ですが、やはり妊娠を望む女性にとってはメリットがある不妊治療だと言います。『顕微授精の費用は?|保険適用はある?』では顕微授精をするメリットについてもまとめています。

顕微授精の費用を抑えるには?

顕微授精は健康保険の適用外なので、治療費用が高額になりがちです。経済的な負担を減らすために国からの助成金を有効に使う必要があります。顕微授精や体外受精などの高度不妊治療のことを特定不妊治療といいます。そんな特定不妊治療を対象とした助成金制度が特定不妊治療助成金制度です。特定不妊治療助成金制度は厚生労働省が実施している制度で、47都道府県どこでも助成を受けることができます。平成28年には制度が変更され、初回でもらうことのできる助成金が30万円に増額されました。また、男性の精液検査や精子の採取の際にも上限15万円の不妊治療助成金が設けられることになり、不妊症に悩む方の経済的負担を減らす施策として注目されています。

ただ、国の特定不妊治療助成金には年収制限や年齢制限などの条件があります。『国の特定不妊治療助成金について|2016年から30万円に?年齢制限、申請方法、条件は?』では特定不妊治療助成金の平成28年からの変更点や条件についてまとめています。また、助成金を申請する方法や準備物を記載しているので確認してみてください。

顕微授精の体験談ブログ|男性不妊にも有効?

顕微授精のブログまとめ|妊娠までの不妊治療体験談』では顕微授精を体験した方のブログをまとめています。その中の『顕微授精するしかない』というブログでは執筆当時28歳だった筆者が、不妊治療を行い、妊娠するまでの体験をまとめています。同じような境遇の方に少しでも役立つ情報を 届けることができたらという思いでブログを始められたといいます。不妊治療を開始するとブログ筆者の旦那さんは男性不妊だと発覚します。

最後のほうに「重症乏精子症と思われます」と記述があり、改めて文章で見ると・・・結構こたえました。わかってはいるけど再確認させられました。でも開けて見て良かった。相方さんが見たら落ち込むかしら・・・。

ブログ内には顕微授精を進めていく段階ごとの記載があるので、採卵や移植など自身が知りたい情報を見つけやすくなっています。また、診察の際のやりとりや心情などがまとめられているので、状況を想像しやすい文章になっています。

移植のほうはうまくいった様子です。培養士さん曰く、解凍したら一段階成長してくれました。良い状態です。とのことでした。おそるおそるグレードというものを聞くと「AA」とのことでした。

現在、周期24日目高温期です。私は普段は 13日目に排卵し 26~28日でリセットします。ズレる事はほとんどありませんでした。しかし今回は18日目に排卵でした。基礎体温のみならず排卵痛がバッチリあったので確実です。生理は31~33日になると予想。

ブログ筆者は顕微授精によって妊娠することができたそうです。出産時にはトラブルはなく、安全な出産をすることができたそうです。また、ブログには男性不妊で、顕微授精をするしかないような女性に向けたメッセージや交流に励まされたと書かれています。

出産は陣痛から始まり、特にトラブルはなく順調にお産が進み、子宮口全開になり人工破膜してもらい、3回目のいきみで生まれました。へその緒がついた赤ちゃんの姿を見た瞬間は「本当に出てきた!!目」と思いました。泣けました~。

このブログは「顕微授精するの?しないの?」というタイトルで始めました。タイトル通り、顕微授精しかないとわかってどうしようという状態でした。ブログを通して同じ男性不妊で同じ境遇の人がたくさん居るとわかりました。

このブログと、ブログで知り合った人たちとの出会いがなければ私は顕微授精を決断していなかったかもしれません。本当に本当にありがとうございました。

参照:顕微授精するしかない

顕微授精対応の病院ランキング(総合評価順)

関東地方

  1. 福地レディースクリニック(日立駅|総合評価4.8|口コミ6件)
  2. みむろウィメンズクリニック(町田駅|総合評価4.5|口コミ11件)
  3. ファティリティクリニック東京(恵比寿駅|総合評価4.3|口コミ13件)

関西地方

  1. 阪大病院(阪大病院前駅|総合評価5.0|口コミ3件)
  2. くぼたレディースクリニック(住吉駅|総合評価5.0|口コミ3件)
  3. 三橋仁美レディースクリニック(近鉄郡山駅|総合評価4.5|口コミ4件)