男性不妊のための筋トレ運動の効果とは
2016/02/15
2016/02/15
不妊症の半分の原因であるといわれている男性不妊の克服のためには、手術による治療や投薬、鍼灸などの方法があるそうですが、実は筋トレも男性不妊に効果があるといいます。今回は、男性不妊と運動(筋トレ)の関係についてまとめています。
男性不妊のための筋トレ運動①|男性不妊の原因
男性不妊の原因は、いくつか考えられるようです。
①精子の異常が関連する男性不妊
精子に何らかの異常があると、受精にいたることが難しいので不妊症になってしまうそうです。男性不妊の中の無精子症にも4種類あるといいます。精液1ml中に存在する精子数が2000万以下の場合は「乏精子症」、精子自体が全く形成されない「無精子症」、精子に受精能力が全くない、または死んでしまっている「精子死滅症」、精子の数が正常値の2倍以上でくっついたり固まってしまう「精子過剰症」の4つです。このように無精子症と一口に言っても精子の状態によって症状が違うようです。 また、精子の異常の原因には下記の5つが考えられます。
1.クラインフェルター症候群
先天的な性染色体異常によって生じる症状で、染色体異常によってホルモンバランスが崩れ、性機能は正常でも子供を授かるのに十分な数の精子を生成出来ず不妊の原因になることもあるといいます。
2.停留睾丸
睾丸が腹部やそけい部にあるままで、陰のうの中に降りていない状態で、片方だけの場合と両方の場合があるそうです。睾丸は熱に弱いので、お腹の中にあると熱くて睾丸に負担がかかり、精子を作る能力が下がってしまう事で不妊症になってしまうと言われています。
3.おたふく風邪
成人になってからおたふく風邪にかかると、14~35%の割合で睾丸炎にかかってしまうと言われています。精子の機能に問題が生じ不妊の原因になることがありますが、睾丸炎で妊娠能力が低下するのは男性不妊全体の10数%だといいます。
4.精索静脈瘤
精索は、睾丸の後ろにある副睾丸から伸びる精管と血管が一束になったものです。この細い静脈にこぶが出来た状態が精索静脈瘤で、コブによって静脈がうっ血すると陰のう内の温度が高くなり、精巣の発育不全や、精子の形成不全を引き起こし不妊に繋がることがあるといいます。
5.飲酒や喫煙
大量にお酒を飲むことが習慣になっていれば、アルコールが体から抜けず精子が正常に形成されにくくなってしまうといいます。奇形やアルコールに酔った状態の精子が出来てしまい、不妊の原因になることもあるそうです。喫煙は、精子の数を減少させ、こちらも奇形や運動能力が低下などの不妊になったり、受精しても胎児に異常をもたらす流産や、先天性奇形などの原因になることもあるといいます。
②精子の通路障害
結核菌や淋菌などによって、精子の通り道である精管や尿道が炎症を起こして詰まったり、狭くなったりしていることで精子を射出しにくく不妊症の原因になることがあるそうです。生まれつき尿道が細い場合も、ゼリー状の粘液である精子は通りにくいので、この場合も不妊の原因になることがあるといいます。
③性交障害
性交障害とは、早漏、遅漏、勃起障害などを指します。性器の奇形、発育不全、外傷が原因の場合もありますが、ストレスなどの精神的な原因も多いといいます。
男性不妊のための筋トレ運動②|効果的な筋トレ運動方法
男性不妊の改善のために自分自身でも体質改善などを試みようとする場合、筋トレをすることで子供を授かりやすくなると言われています。運動を取り入れる事は、実は男性ホルモンを増やす事になるそうです。例えば、運動をしてすぐに実感出来る体の変化は下記のようなものがあります。
①血流アップする
筋トレは、ポンプである筋肉を運動で動かして発熱させることになるようです。また、筋量が増えれば血流が良くなる効果があるといいます。血流が良くなると、新陳代謝も促進されるようです。
②筋力アップ
十分な筋力をつけることで、生殖機能を回復させることに役立つといいます。また、筋肉の持久力が低下すれば、疲れの原因にもなるようです。筋トレを毎日続けることは難しいことかもしれませんが、自宅マンションや、戸建の階段でも1段飛ばしでゆっくり上がるだけで、筋肉に充分負荷がかけられるので簡単に実践することができるかもしれません。
男性不妊のための筋トレ運動③|筋トレ運動の効果
○運動が男性ホルモンを増やす
男性ホルモンを増加させるためには、筋トレなど運動を行うのが良いと言われています。男性ホルモンは、男性特有のたくましい体つきや生殖機能を正常に保つ効果があるようです。男性ホルモンの中でも、不妊の克服のカギとなるのがテストステロンという、精子量の増加や精力増進に必要なホルモンだといいます。男性不妊の克服には体の中のテストステロンを活発に分泌させるのが大切で、筋トレなどの運動を取り入れるのが効果的だと言われています。また、テストステロンは強い筋肉や、丈夫な骨を作り上げてくれるホルモンでもあるので、筋肉強化のために運動するほど、テストステロンが分泌されることになるそうです。
○下半身の筋肉を優先して鍛えるのが良い
体を鍛える時には、下半身を優先して鍛えるのが良いそうです。テストステロンは睾丸で生成されるといいます。下半身を優先的に鍛えれば、睾丸に必要な栄養素が行き渡りやすくなり、テストステロンの分泌が盛んになるようです。
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