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卵管鏡下卵管形成術を受ける際の注意点5つ

2016/01/13

2016/01/13

卵管鏡下卵管形成術とは、子宮卵管検査で片側または両側の卵管が閉塞している、もしくは高度の狭窄部分が確認された時に適用される手術法のことです。今回は、卵管鏡下卵管形成術を受ける際の注意点についてまとめています。

卵管鏡下卵管形成術とは

卵管鏡下卵管形成術(falloposcopic tuboplasy:FT)は、カテーテルと呼ばれる細い管を子宮に挿入し、内蔵されているバルーンを卵管に通すことで卵管の通過性を回復させる手術です。体への負担が少なく、手術時間が30分~40分で済むそうなので、外来での治療が可能だといいます。


個人差はありますが、開通後1年以内の妊娠率は30%前後と言われいて、今後さらなる普及が期待されている手術法です。

卵管鏡下卵管形成術前について

①卵管が癒着している箇所によっては手術の適用ができない場合がある


卵管采(卵管の先端部分)や卵管周囲の癒着している病変に対しては、卵管鏡下卵管形成術の適用ができないようです。この場合、腹腔鏡手術の処置が必要だといいます。


②手術後、再閉塞してしまう可能性がある


手術を受けた方の症状にもよりますが、手術後1ヵ月から3ヵ月以内に、約10%の割合で再閉塞するという統計データがあるようです。


③再閉塞した時、再開通できない可能性がある


卵管閉塞部の癒着が非常に強い場合は、再開通出来ない可能性があります。

卵管鏡下卵管形成術後について

④麻酔に伴う副作用が出る可能性がある


手術の際に麻酔を使用するため、手術後、アレルギー症状がでることや気分が悪くなることがあるそうです。


⑤合併症を起こすことがある


卵管鏡下卵管形成術では、まれに卵管穿孔(卵管に穴が開くこと)を起こすことがあるようです。ただ、もし卵管穿孔が起きたとしても、経過観察のみで自然に治ることが多いといいます。


また、手術後に腹痛や少量の出血、感染症を引き起こす可能性があるそうなので、医師に確認しておくのが良いかもしれません。