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保険適用はされる?|卵巣嚢腫の費用と入院期間

2015/11/27

2020/12/21

卵巣にはれが生じた状態を卵巣腫瘍(らんそうのうしゅ)といいます。治療の際に具体的な原因が分かっていない場合、嚢腫を薬などで消滅させることは難しく、嚢腫を摘出することが多いようです。今回は摘出手術での費用や入院期間などをご紹介したいと思います。

どんな治療を行うの?

卵巣嚢腫は通常は自然消失することはないため、適切な時期に手術などの治療が必要となりますが、良性で症状のない場合は定期的な経過観察で様子を見ることもあるようです。 手術には開腹手術と内視鏡手術の2通りの方法があります。卵巣子宮内膜症性嚢胞は薬剤によるホルモン療法で縮小を図ることや、手術後の再発予防でホルモン療法を行う場合もあるようです。手術を行う場合には、治療で卵巣を摘出するのか温存するのか等について主治医とよく相談する必要があるといいます。

手術費用はどのくらい?保険は?

卵巣嚢腫の治療は、健康保険の適用になることが多いといいます。費用は、健康保険適用で腹腔鏡手術15~25万円、開腹手術20~30万円の範囲になるようです。また、入院保険などで女性特約などをつけている場合には保険の上乗せ対象になるかもしれないので、確認してみることをおすすめします。卵巣嚢腫は高額医療控除の対象となりますので、それぞれの所得に応じた上限額となると言われています。

入院期間はどのくらい?

卵巣嚢腫の治療は、嚢腫が小さければ様子を見ながらの定期検診となるようです。嚢腫が大きい場合や、手術をすることで不妊治療に効果がありそうな場合なら、摘出手術を受けることが多いと言われています。その際の手術法は腹腔鏡手術または開腹手術となるようです。入院期間は一般的に腹腔鏡手術が3泊4日、開腹手術が10日前後になると言われています。ただし、腹腔鏡手術は難易度の高い術式で医師が少ないために、希望してから実際の手術まで数カ月かかるともいいます。最近では、腹腔鏡手術の待ち時間や不妊治療の中断時期が長くなってしまうことを考慮して、開腹手術を選択する方も増えているようです。

不妊治療はいつ再開できる?

卵巣嚢腫の治療中は、不妊治療を中断しなければならないことが大きな問題だと言われています。手術後の不妊治療は、月経の再開後に医師と相談しながら始めていくという流れになるようです。もし手術をおこなわずに定期検診で様子を見ていくだけであれば、不妊治療は続行されることが多いそうです。卵巣嚢腫の根本的な原因が分かっていない状態で摘出をした場合、再発の可能性が高くなるようですので、摘出後の定期検診が必要だと言われています。また、卵巣嚢腫は急に大きくなる可能性もあるようですので、痛みを感じる場合には早めに診察を受けるのが良いかもしれません。