不妊との関連は?|卵巣嚢腫の治療で気をつけるべきこととは
2015/11/26
2015/11/26
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)とは卵巣に液状成分が溜まって腫れている状態のことで、経過観察か摘出手術が主な治療法になるようです。間接的ではありますが、卵巣嚢腫は妊娠の妨げになると言われています。今回は卵巣嚢腫の手術で気をつけておくと良いことをまとめています。
卵巣嚢腫の治療の注意点①開腹手術への移行の可能性がある
一般的に卵巣嚢腫が小さい時には腹腔鏡手術が適用されるそうです。しかし、嚢腫が卵巣以外の他の臓器にまで転移していたり、出血が多かったりする場合には、開腹手術へ移行することも多いようです。開腹手術とは、下半身麻酔か全身麻酔をして、下腹部を10センチほど切って行う手術のことです。開腹手術は、卵巣以外の他の臓器に問題がないかどうかなど、周囲の状況を確認しながら行えることがメリットとされています。しかし腹部に傷跡が残りやすいことや、2週間ほどの入院が必要だというデメリットもあるようです。開腹手術の可能性があるのなら、仕事をされている方はあらかじめ職場の人に入院期間を伝えておくと良いかもしれません。
卵巣嚢腫の治療の注意点②不妊との関連について
卵巣嚢腫そのものが不妊の原因である可能性は低いと言われていますが、間接的には不妊の原因になりうるともされています。例えばチョコレート嚢胞の場合、子宮内膜が卵巣にはりつき、卵巣機能が正常に働かなくなってしまうことで、不妊症になることがあるようです。また、高齢不妊の方で不妊治療をされている場合、嚢腫摘出の手術による治療中断の時間が惜しいので、手術をしないことも多いそうです。
卵巣嚢腫の治療の注意点③自覚症状が出にくい
卵巣嚢腫は自覚症状が出にくいので、発見された時点で重症化していることもあるようです。嚢腫が肥大化してしまうと開腹手術のみの対処となり、入院日数も長くなる傾向があると言われています。また茎捻転(けいねんてん)を起こしている場合、嚢腫がねじれて組織の壊死(えし)が始まってしまっているので、緊急の開腹手術となり卵管・卵巣を摘出する流れになるそうです。そのため、多少の下腹部の痛みでも我慢せずに、定期的に検査を受けることが大切だと言われています。
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