卵巣嚢腫、妊娠する確率に影響する?卵巣嚢腫の種類、治療法は?
2015/11/25
2022/07/26
卵巣は子宮の左右両側に一つずつあり、その卵巣と子宮をつなぐ役割をしているのが卵管です。この卵巣にはれが生じた状態を卵巣腫瘍と言います。卵巣腫瘍は卵巣機能や卵管機能、子宮機能などに影響を及ぼし妊娠に関わる病気だと言われています。今回は卵巣嚢腫の基礎知識についてご紹介したいと思います。
卵巣嚢腫の症状|妊娠確率に影響する卵巣嚢腫とは?
卵巣嚢腫には大きく2種類の症状があるようです。硬いこぶのような腫瘍を「充実性腫瘍」といい、悪性腫瘍が多いと言われています。一方で柔らかい腫瘍を「卵巣嚢腫」といい、初期段階では自覚症状がほとんどないそうです。なので不妊検査で発見される場合もあり、自覚症状がなくても定期的な検査が推奨されています。卵巣嚢腫は直接的というより間接的に、不妊の原因になることがあるようです。
卵巣嚢腫の種類|妊娠確率に影響する卵巣嚢腫とは?
卵巣腫瘍のうち約9割は良性の卵巣嚢腫であるようです。卵巣嚢腫は主に以下の4つの種類に分けられます。 1.漿液性(しょうえきせい)嚢腫:卵巣から分泌される液体(漿液)がたまったもの。 2.粘液性嚢腫:閉経後にゼラチン状のものがたまったもの。 3.皮様性嚢腫:人間の体を構成する組織が(毛髪・皮脂・皮膚などが)胚細胞にたまったもの。 4.チョコレート嚢腫:月経の血液がたまるという子宮内膜症の症状が卵巣内にできること。 卵巣嚢腫は良性とされていますが、充実性腫瘍や判断がつきにくい場合には組織を調べてみなければ判別が出来ないので、手術での摘出を勧められることが多いようです。手術をするか、不妊治療を続行するかなど病状によって適切な対処が変わるので医師との相談の上、治療を進めていくのが良いかもしれません。
卵巣嚢腫の治療法|妊娠確率に影響する卵巣嚢腫とは?
卵巣嚢腫は原因がはっきりとは解明されておらず、中には自然消滅する場合もあるようです。妊娠中の検診や不妊治療で見つかる場合も多いのですが、治療の妨げにならない場合、様子見でしばらく放置しておくこともあるといいます。ただし、卵巣嚢腫が大きくなってきたり、痛みを伴うような場合には手術が行われ、卵巣が摘出されることもあるそうです。卵巣は片方あれば妊娠は可能なので、摘出手術を受けても不妊治療に大きな支障はないとされています。また、卵巣の根元が回転してねじれ、激痛が生じる「茎捻転(けいねんてん)」を起こしてしまった場合には、嚢腫が7cm以上だと茎捻転を起こす可能性が高くなると言われているので、早めの手術を検討するのが良いかもしれません。
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