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精子の凍結保存。基礎知識から気になる費用、実際の流れまで

不妊治療の一環として、男性の精子を凍結保存することがあります。これは精子をマイナス196度で凍結し、保存することを指します。凍結保存をすると半永久的に凍結時の精子の状態を保つことが可能と言われていて、医学的に安全性も立証されているようです。今回は、精子の凍結保存について詳しくご紹介します。

精子の凍結保存の歴史

ヒトの精子凍結保存の歴史は、1953年にBunge and Shermannが凍結保存精子で人工授精を行ったのが最初の報告であるようです。日本では、1958年に凍結保存精子によって非配偶者間人工授精で出産に至ったことが報告されています。それ以来、精子凍結保存は主に非配偶者間人工授精に対して用いられてきたという歴史があります。

 

近年は不妊治療の発展・普及により、配偶者間人工授精や体外受精、顕微授精を行う目的で、妊娠可能な精子を凍結保存することが増えていると言われています。さらに、悪性腫瘍者のために精子を凍結保存することもあるようです。抗がん剤治療によって精子の形成障害が起こりうるので、それに対して備えておくというのが目的です。

精子の凍結保存にかかる費用

凍結保存は健康保険が適応されないので、所定の費用がかかります。施設によって異なりますが、大体3~10万円程度のようです。また、保存期間は12ヶ月程度となり1年ごとに凍結更新の手続きをするので、その都度費用が発生するそうです。

精子の凍結保存の流れ

まず、病院・クリニックで精子の凍結保存を行う日程の予約を取ります。そして凍結保存当日に精液を採取します。採取の方法については、自宅で採取した精液を持参するか、当日病院で採取する方法かのどちらかを選べる施設が多いようです。

当日は、採取した精液を顕微鏡で見ながら良好な精子の数を確認し、最終的に液体窒素で凍結します。

 

凍結保存した精子は半永久的に保存が可能ですが、日本産婦人科学会のガイドラインにより、精子の凍結保存期間は「ご本人の生存期間まで」と定められています。たとえ家族の意思があったとしても、本人の死亡後に精子の凍結保存が継続されることはないようです。

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