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体外受精とは?|女性、男性の適用ケースについて

      2016/08/09

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今回は体外受精の適用基準、概要についてまとめています。また、『体外受精まとめ|スケジュールや費用、成功率、リスクとは?』では体外受精全般のことについてまとめているので確認してみてください。

体外受精とは①|女性の体外受精適用について

日本産科婦人科学会では、体外受精や顕微授精といった生殖補助医療(ART)の適応を「本法以外の治療によっては妊娠の可能性がないか極めて低いと判断される夫婦を対象にする」と定めています。しかしそれ以上に具体的な基準は決められていないので、クリニック・病院によって適応基準の内容が異なるようです。『体外受精のスケジュールと流れ|仕事をしながらの通院は?』では体外受精の流れについて紹介しているので参考にしてみてください。

女性側の原因で体外受精をすすめる場合、卵管や子宮に原因があることが多いようです。たとえば卵管閉鎖や留水腫など卵管の異常が認められる場合や卵管の疎通性が確認されても卵管の周囲癒着があり、子宮内膜症になっている場合などです。それらに当てはまると、卵管が卵子を取り込んだり、卵子を子宮まで運んだりすることが難しくなるようです。すると卵子と精子が子宮内で出会いにくいため、体内で妊娠しづらくなると言われています。諸症状について手術をすることによって回復が見込める場合であっても、ケースバイケースで体外受精適応になる場合もあるようです。

卵子の状態が原因として体外受精をすすめられることもあります。卵子が不良だとなかなか受精できなかったり、受精できても受精卵の分割が途中で止まったりすることがあるようです。卵子の質を下げてしまうと考えられている原因は、加齢(35歳以上)、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、卵巣周囲の炎症、hMG-hCGの乱用・長期使用、卵巣の手術既往などがあげられます。

体外授精による妊娠率が上がってきていることや、加齢が妊娠率を下げてしまうという統計データが出ていることなどがあり、特に35歳以上の女性の場合には早い段階で体外受精を適応するケースも増えているようです。年齢別の体外受精成功率については『体外受精の成功率を上げるには?|20代、30代、回数について』でまとめています。

体外受精とは②|男性の体外受精適用について

男性側が原因で体外受精を進めていく場合、精子の濃度が低い、精子の運動率が悪い、奇形が多いなどの症状を持っていて、人工授精などによる自然の受精が難しい場合が多いようです。女性側が正常に排卵して卵子が卵管の中に取り込まれていても、そこに十分な数の活発な精子が入っていけないため、体内での妊娠が難しいと言われています。施設によって適応基準の数値は異なりますが、総運動精子数が100万~1000万個で不妊期間が2年以上ならば体外受精の適応とするところが多いようです。

総運動精子数が100万個未満の場合や、無精子症のうちTESE・MD-TESEという手術によって精巣や精巣上体から精子を探すといった場合には初回から高度な顕微授精での適応となるようです。

体外受精とは③|男女共通の体外受精適用について

上記以外では、精子に結合して精子を動かなくしてしまう抗体が体内で発生してしまう「免疫性不妊(抗精子抗体)」というケースもあります。この抗体ができてしまうと卵子と精子が受精することが難しくなるため、体外受精が必要となるようです。この抗体は、性別関係なく持っている可能性があると言われています。抗精子抗体検査(血液検査)・フーナーテストで値を測ります。抗体価によっては人工授精での妊娠が見込めるそうです。

一定期間の一般不妊治療(タイミング法を半年~1年、人工授精を6回程度)を行ったにもかかわらず、妊娠できなかった「原因不明不妊」も体外受精の適応となることがあります。それ以上続けても妊娠する例は少ないというのがその理由となっているようです。

また、卵子が卵管采へ取りこまれず、卵管へうまく入れていない場合のピックアップ障害については、なかなかその症状自体を発見するのが難しく、原因不明不妊に含まれています。取りこまれることも、取りこまれないことも偶発的であり、ピックアップ障害については、根治的な治療法はなく確実な妊娠は体外受精であるとも言われています。そのため、女性側・男性側ともに機能的な不妊原因が見当たらず、比較的年齢が若い場合にはピックアップ障害を疑い早めに体外受精の適応という可能性もあるようです。『20代、30代後半、40代からの体外受精|実体験ブログまとめ』では体外受精を実際に経験した方のブログをまとめています。参考になることがあるかもしれないので、確認してみてください。

体外受精を行っている病院・クリニック