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増える高齢出産。実は戦前は今より多かった?

      2015/10/07

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かつては30歳以下での妊娠・出産が多かったのですが、近年は女性の社会進出や医療の進歩により、晩婚化が進み高齢出産が増えています。では実際、どれぐらい高齢出産が増えているのでしょうか。日本の今と昔を比べてみました。

高齢出産の歴史|30年間で約4歳分の晩婚化・初出産の高齢化

厚生労働省の調べによると、1985年の女性の平均初婚年齢は25.5歳、第1子出生時の年齢は26.7歳、第2子出生時でも29.1歳と、第2子でも20代のうちに出産していることが平均でした。しかし2012年には初婚年齢が29.2歳、第1子出生時の年齢が30.3歳、第2子出生時の年齢が32.1歳と、ここ30年間で晩婚化、初産の高齢化が進んでいます。

また直近10年でも出生年齢の高齢化はほぼ右肩上がりになっており、2002年までは29歳以下の出生数が過半数だったのに対し、2003年以降は30歳以上の出生数が過半数になっています。その中でも、かつては圧倒的だった25~29歳の出生数が現在は25%ほどに減少していて、今は30~34歳の出生数が最も多く、全体の35%ほどを占めています。

高齢出産の歴史|戦前・戦中も多かった高齢出産

一方、実は戦前においては、現在ほどではないものの高齢出産はごく当たり前の話だったようです。しかも出生数そのものが多いので、高齢出産による出生数は現在をはるかに上回る数となっています。例えば、1925年においては35歳以上の女性による出産の数は約42万8000人でしたが、この数は2014年の約27万6000人の1.5倍ほどにあたります。

戦前・戦中までの日本においては衛生面や社会インフラ、医療技術の点などで現在と比べてはるかに死亡リスクが高く、その結果平均寿命が短かったため、出産が国策的に奨励されていたことが要因と言われています。また、人口の維持増大のためには健康である限り高齢でも出産をするという社会的性質も後押ししていたようです。

高齢出産の歴史|医学の進歩により安全な高齢出産が増加

近年、高齢出産に対する医療技術面でのサポート体制が急速に進歩し、昔のように母子が危険にさらされるというケースはほとんどないとまで言われています。また、高齢初産婦に起こりがちな合併症や妊娠高血圧症候群を早急に検知し、管理する方法も確立されているようです。

しかし、高齢出産は若いときよりも相対的に母子ともにリスクが増えるということは否めません。リスクを頭に置きながらも、お医者さんに相談しながら妊娠生活を送り、安心できる出産をむかえるのがよいでしょう。