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活性酸素が不妊症の原因!!?妊娠に有効な抗酸化治療とは

2025/03/17

2025/03/18

 私達が罹る病気の90%近くが「活性酸素」に起因していると言われています。
この活性酸素ですが、不妊治療でも加齢に伴う流産率の増加は、抗酸化力の低下と関係していることが多くの論文で証明されています。
 活性酸素とそれに対する抗酸化療法とは一体何なのかを調べていきましょう。
 

酸化とは

 人間は呼吸をすることで体内に酸素を取り込み、活動のエネルギーを作り出します。
この酸素は運動をしていない日常生活で1日あたり約430Lほどを消費しています。
この時、取り込まれた酸素はエネルギーとして利用され、免疫機能の促進やシグナルの伝達を助けます。
 しかし、2~3%の酸素は体内に残留することでフリーラジカル・活性酸素に変化していき、細胞へダメージを与えます。
 このフリーラジカル・活性酸素が体内に生じた状態を「からだの酸化」と表現します。

 

フリーラジカル・活性酸素のメカニズム

 フリーラジカルとは2つでペアとなる電子が1つしかない状態を表します。
このフリーラジカル・活性酸素が体内に残留する場合にはペアとなっている電子を引きはがしペアになろうと働きます。
また、フリーラジカル・活性酸素は反応しやすい性質があります。
フリーラジカル・活性酸素を増やす要因は体内での残留以外にも紫外線や食事の内容、ストレス、タバコ、過剰なアルコール摂取、過激な運動、低質な睡眠な度の生活習慣や排気ガスなどの環境汚染などがあります。

 

酸化ストレス

 活性酸素・フリーラジカルが過剰に生成されてしまうと、抗酸化作用による抑えが効かなくなり酸化ストレスが発生してしまいます。
酸化ストレスになると、生体の膜や組織を構成する分子がダメージを受け老化やがん、生活習慣病が発症してしまいます。

 

ヒドロキシラジカル

 また、フリーラジカル・活性酸素同士で反応し、さらに不安定な性質の“ヒドロキシラジカル”へと変化するとこれを分解・解毒できる酵素はなくなってしまいます。
ヒドロキシラジカルはDNAの損傷や脂質の過酸化、タンパク質の変化を引き起こし、生体膜や臓器の障害などの問題を引き起こします。
 

不妊症と酸化の関係

 近年、不妊症と酸化ストレスは因果関係があるという科学的根拠が証明されています。
活性酸素が体の中に発生すると細胞が障害され細胞の老化が引き起ります。
 活性酸素を除去する抗酸化作用を持つ抗酸化物質が働くことで体は正常に保たれていますが、抗酸化作用のある酵素やホルモンは年齢とともに量が少なくなってしまため活性化こそが次第に体に浸食を始めていきます。
卵子や精子が活性酸素の影響を受けることで参加ストレスのダメージをおったり、DNAの損傷、精子の運動率の低下などが引き起こされます。
 

抗酸化酵素とは

活性酸素は全てが悪いわけではない

 活性酸素は悪いことばかりではなく、大きく分けて「善玉」と「悪玉」の2種類に分かれます。体に益をもたらす種類も存在し、善玉の活性酸素は身体の殺菌や解毒作用などの効果があります。
 酸素や水素のほか、一酸化窒素(NO)やイオウなどがそれにあたり、免疫機能や、抗酸化機能を活発化させることが可能です。
 この善玉の活性酸素を利用した抗酸化療法にはいくつかの種類があります。

 

オゾン酸化療法

 血液オゾン療法(血液クレンジング療法)とは、医療先進国ドイツで開発された療法で免疫機能や抗酸化機能の向上と共にアンチエイジングの効果があります。
 医療では通常の保険対象の治療では原因不明や対応ができない症状に対して大きな効果が期待されています。
 ヨーロッパでは確立された治療で、保険対象となっており、動脈硬化疾患、関節、筋肉などの運動器疾患、そしてガンなどの治療に使用されています。
 採血した血液を医療用オゾンで酸化処置し、再び体内に戻すことで体内での酸化を通常の100倍以上で引き起こし血液を循環させることで本来持っている自己治癒能力を促進し、栄養を体に回し老廃物を改修することで体の細胞や子宮・卵巣などを活性化させアンチエイジングの効果や卵子の質を高め老化を防ぎ、妊娠率を高める効果があります。

 

血液バイオフォトセラピー

 血液バイオフォトセラピーとは、紫外線を血液に照射することで活性酵素を活発化させ、血液を体内に戻す医療です。
 オゾン療法と同じ歴史を持つ治療で、アメリカでは一般的な治療です。
 血液バイトフォトセラピーはUVIと呼ばれる、紫外線を照射した少量の血液を筋肉に注射する方法や50ccほどの血液を採血し、紫外線照射後に点滴するUBVなどの方法があります。
 ヨーロッパと違い、アメリカではオゾン療法が一般的ではないためがん治療では血液バイオフォトセラピーとH2O2で治療を行っています。
 免疫系の賦活作用や気管支喘息、感染症や敗血症、バクテリアやウイルスに対して有効など対応範囲が広く、B型肝炎やC型肝炎などに対応できます。
 全身の酸素化や末梢血流の増加に関してオゾン療法よりも優れているといわれていますが、治療効果の持続時間に関してはオゾン療法の方が優れているといわれています。

 

ダイナミックフォトセラピー

 ダイナミックフォトセラピーとは、血液オゾン療法と血液バイオフォトセラピーを合わせた治療で、ドイツでは積極的に行われている治療です。
 高い抗酸化能力のある治療で免疫機能・抗酸化機能の向上や、細胞の活性化、体内の酵素化、末梢血流の増加な度幅広い効果が期待できる治療となっています。
 オゾン療法は抗酸化物質がゆっくりと全身を巡って作用するのに対し、血液バイオフォトセラピーでは即効性があるなどの違いがあり、これらの強みを生かした治療となっています。
アンチエイジングなどの持続が重要な治療はオゾン療法を、疾患などの早期の解決を目指す治療には血液バイオフォトセラピーがお薦めであり、ダイナミックフォトセラピーではこれら2つを対応することが可能です。

 

飽和水素点滴

 高濃度の水素を生理食塩水で溶かし、点滴で注入する不妊治療です。
水素は近年では水素水などで体にいいイメージがあると思いますが、抗酸化物質の中でも体を錆びさせない還元力が強く、悪玉活性酵素であるハイドロキシラジカルを無力化でき、抗炎症効果、代謝改善などの性質があります。
 悪玉活性酵素であるハイドロキシラジカルのみを無力化するため、神経機能や免疫力を高めたりする有益な“善玉活性酸素”スーパーオキシド、過酸化水素は影響を受けない体に無害な治療となります。
 水素は他にも脂肪燃焼を高めて脂質代謝を促す作用がありダイエットやメタボに有効で、紫外線にも強い特性があり遺伝子の損傷を防ぐ効果があります。そのため、がんを含めた医療にも活用が行われています。

 

過酸化水素点滴

 過酸化水素点滴とは、活性酵素の一種である過酸化水素(H2O2)を点滴で体内に導入する療法です。
 アメリカでは、1960年代よりがん治療などに注目されており、慢性気管支喘息などの呼吸器疾患、狭心症や不整脈などの循環器疾患、糖尿病などの生活習慣に対して副作用の少なく血液オゾン療法に似た効果が期待できる治療として使用されています。
 がん細胞やウイルスを直接的に攻撃することができるので、放射線治療との併用により、高いがん治療の効果が期待されています。

 

高濃度ビタミンC点滴

 ビタミンCは、抗酸化作用、抗がん作用、抗ウイルス作用、抗アレルギー作用など様々な予防効果がある栄養素です。
 このビタミンCを高濃度で、体内に点滴を使用し注入する治療が高濃度ビタミンC点滴です。
 実は食事からではビタミンCを効率よく吸収することは難しく、一定以上のビタミンCは尿として体外に排出されます。
 そのため血中濃度の上昇はそれほど期待できませんが、1回15~75gという高濃度のビタミンCを点滴する高濃度ビタミンC点滴ではビタミンCの吸収を最大限に行えるメリットがあります。
 また、2005年にアメリカの公的機関・国立衛生研究所(NIH)の科学者が「高濃度ビタミンC点滴療法は、ガン細胞に対してだけ選択的に毒性として働く」と公表して以来、副作用がなく、抗ウイルス、ガン予防、抗ガン、アンチエイジングの効果が見込めることが分かりました。

 

酸素ナノバブル点滴

 ナノバブルとは1nm(ナノメートル)が100万個つながると、やっと1mm(ミリメートル)になるnmの小さなバブルです。
 バブルの一つ一つに酸素を充実させた水が酸素ナノバブル水となります。
 この酵素が入ったナノバブルを点滴で体内に注入することで全身に酵素なのバブルが生き渡り、血液循環の改善やエイジングケアの効果をもたらします。
 不妊症の方は冷え性などで血流が悪く栄養が行き届いていない方が多く、酵素なのバブル点滴により血流を改善し、豊富な栄養を全身に送ることで卵巣や子宮の働きを良くし、卵子の老化を防ぎ質を高めることで妊娠率を上げる手助けを行う事が可能です。
 がん細胞を低酸素状態から抗酸素状態へ変化させられる効果もあるため抗ガン剤治療や放射線治療の手助けを行っていきます。

 

オゾン注腸療法

 オゾン注腸療法とはオゾン療法の一種で、高濃度のオゾン・酸素混合ガスをネラトンという細い管を使用して直腸内に注入しオゾン療法のように液体を血管へ注入するのと同等の効果をもたらす治療です。
 静脈路(血管)が確保できない場合、また、ご老人やお子様にオゾン療法を希望される方を対象とした治療となります。
 血液オゾン療法と違い、血液に直接作用するわけではないため10~20回施術を重ねなければならない点がデメリットとなります。
 難治性のアトピー性皮膚炎に対する改善効果が期待できるなど有効範囲は広い治療です。
 

 

まとめ

 不妊症の原因として近年、大きく問題になってきた晩婚化と高齢出産。
卵子の老化による妊娠率の低下は現在の不妊治療ではまだ対応ができていせん。
活性酸素による卵子や精子の老化を防ぎ、抗酸化酵素によるアンチエイジング効果は少しずつ不妊症に対して有効だというエビデンスがでてきました。
 禁煙や生活習慣の改善などにより活性酸素を抑え、体の酸化を防ぐことが可能です。
不妊症だけでなく、がんや老化など様々な問題になる活性酸素を抑えるためにも生活習慣を一度見直してみてはいかがでしょうか。