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卵管鏡下卵管形成術のメリット5つ|3割が自然妊娠可能に?!

2016/01/12

2016/01/12

卵管鏡下卵管形成術とは、子宮卵管検査で片側または両側の卵管が閉塞している、もしくは高度の狭窄部分が確認された時に適用される手術法のことです。今回は、卵管鏡下卵管形成術のメリットについてまとめています。

卵管因子の不妊症治療について

卵管造影検査を行って、卵管の閉塞や狭窄が不妊症の原因だとわかった場合、その後の治療方針はその方の症状によって変わってくるようです。


卵管造影検査の結果、卵管鏡下卵管形成術を勧められることもあれば、卵管造影検査で卵管の開通はしている場合、タイミング療法で様子をみることもあるといいます。


不妊の原因が卵管の障害によるものと診断されると、基本的には下記の3つから治療法が選択されることになるそうです。


①体外受精(IVF、ICSI)


②卵管鏡下卵管形成術(FT)


③腹腔鏡手術


中でも、卵管鏡下卵管形成術は、自然妊娠を目指す方にとって有効な治療法だと言われています。

卵管鏡下卵管形成術のメリット

①自然妊娠の可能性が高まる


両側卵管閉塞で体外受精でしか妊娠できないと診断された場合でも、卵管鏡下卵管形成術で卵管の詰まりや狭窄を治療することができるそうです。両側卵管閉塞が解消されると、自然妊娠の可能性が高まると言われています。


②手術の健康保険適用が可能


手術費用は病院の設備やスタッフの人数、所得などによって変わってきますが、卵管鏡による両側卵管の手術を受ける場合、費用は約35万円ほどになるそうです。


この場合、高額医療助成の対象となり約8万円を超えた分は後日、加入保険から返還されるため、実際の自己負担額は約8万円になります。(※高額所得者の場合、約15万円負担)。


③卵管の状態を鮮明に確認できる


卵管の状態を詳しく観察できるため、自然妊娠が可能な状態かどうかの判断がしやすいようです。


④入院が不要


体に負担の少ない日帰り手術になるので、手術翌日からの仕事復帰も可能だと言われています。


⑤体外受精への移行のタイミングを見極めやすい


卵管鏡下卵管形成術を行なうと、卵管の通過性が回復するだけでなく、卵管内腔の状態がよくわかるので、体外受精への移行時期の見極めがしやすいようです。

卵管鏡下卵管形成術を受けられる施設について

上記のように様々なメリットがある卵管鏡下卵管形成術ですが、比較的新しい治療法で、まだ実施が可能な施設も技術を持った医師も限られてしまうのが現状だそうです。


卵管因子による不妊症の方の割合は、不妊症患者全体の3割強だと言われています。卵管鏡下卵管形成術を行なって自然妊娠をされた方は、その中の約3割という統計結果も出ていることから、術後の自然妊娠が期待されていますが、現時点でこの手術が可能な施設は約50ほどしかありません。


今後、卵管鏡下卵管形成術を導入する病院が増え、医師の技術も向上することが考えられますが、費用も高額なので夫婦間や医師との相談の上、治療方針を決定していくのが良いかもしれません。