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不妊症の漢方といえばやっぱりこれ?「婦宝当帰膠」とは

      2015/12/29

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「1つの症状に1つの薬」という考えの西洋医学に対し、東洋医学で用いられる漢方は、症状と症状、症状と環境など、あらゆる組み合わせから考えて処方されるようです。今回は、不妊治療における漢方の中でもよく使われる「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」の紹介をしていきます。

婦宝当帰膠に含まれる「当帰」の働き

女性は毎月生理によって血液を失いますが、妊娠には十分な血液が必要とされています。婦宝当帰膠には、「当帰」という生薬が全体の70%ほども含まれ、東洋医学でいう「血(けつ)」を増やす作用、つまり血液を補う作用があるようです。妊娠において重要な子宮や卵巣に新鮮な血液を行き渡りやすくしてくれることが期待できるので、婦宝当帰膠は不妊治療によく使われる漢方なのかもしれません。

全9種類の生薬の働きで婦宝当帰膠は成り立つ

婦宝当帰膠には当帰のほかにも黄耆(おうぎ)、地黄(じおう)、芍薬(しゃくやく)、茯苓(ぶくりょう)、阿膠(あきゅう)、党参(とうじん)、川芎(せんきゅう)、甘草(かんぞう)という8種類の生薬が含まれているようです。これら8種類の生薬が当帰の働きをサポートすることで、血液の循環を改善したり月経を調整したりなどの作用も期待できると言われています。

そのため婦宝当帰膠は、不妊症以外のあらゆる症状に処方されるようです。たとえば血液を補う作用は貧血・冷え性・しもやけなどに、血液の循環を改善する作用は肩こり・頭痛などに、月経を調整させる作用は生理不順・生理痛など働くとされています。

中医学では「女性は血をもって本となす」という言葉もあるほど、女性にとって最も重要なのが血であると考えられています。そのため婦宝当帰膠は、女性の健康のために重宝されているのでしょう。

婦宝当帰膠が合わない症状

一方、不妊症の方でも当帰芍薬散は処方されないことがあると言われています。当帰芍薬散は体を温める働きが期待されるので、ほてりやのぼせが強い人や基礎体温が高い人は控えた方がよいかもしれません。また、胃もたれや便がゆるくなることも起こりうるので、胃腸が弱い人も避けた方がよいと言われています。