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不妊治療 男の体験談#1|妊活に積極的ですか?

2016/09/30

2016/09/30

「妊活に積極的ですか?」という質問に対し、不妊治療中・経験者の男性101人のうち「夫婦とも積極的」が67人、「妻に比べて消極的」が22人、「妻に比べて積極的」が10人、「夫婦とも積極的ではない」が2人という調査結果があります。今回は男性のリアルな声をご紹介していきます。

男の身勝手?(45歳男性・妊活歴4年)

あれは、5回目の体外受精が失敗に終わったときでした。途中、お休みの期間があったものの、人工授精も加えれば、僕らの妊活歴はすでに4年。妻はフルタイムで働いているので、治療に割く時間を捻出するのも大変な苦労だったと思います。その妻が、ある日ぽろっと言ったのです。
「もう疲れました。治療はやめます」
相談ではなく、報告に近い物言いでした。こんなとき男は「もうちょっと頑張ってみようよ」などとは、絶対に言えません。続けたところでできる保証はないですし、身を削っているのは妻自身だからです。
しかし諦めたら、そこで終わりです。正直言って、妻はまだ40歳。あと2年ほど、ぎりぎりまで頑張ってほしいのです。しかしそれを言ったら「男の身勝手」と、取られかねない。非常に難しい問題です。
ですからそんなとき、僕ら男は「そっか。疲れちゃったよね。ありがとうね。ちょっとお休みしてみる?」と、“終了”ではなく“休業”に持っていくしかありません。
金額や年数などリミットを最初に決めておかなかったので、完全にやめどきを見失ってしまいましたね。
何かもう、ここまで来たら絶対に諦めてなるものか!って気持ちがすごく強いんですよ。やっぱりこれ、男の身勝手なんですかねぇ?

夫40歳、妻34歳で結婚。妻が35歳で子宮筋腫を患ったためクリニックに通院することに。その後、タイミング法から人工授精6回、体外受精3回でも妊娠せずに、いったん人工授精とタイミング法に戻して半年休活。現在6回目の治療中。

嫁の言うことは……絶対っ!(45歳男性・妊活歴6年)

私は子どもが好きなほうではないので、それほど欲しいとは思ってはいませんでした。ただ行為自体はしていたので、自分の子どもができたら気持ちが変わるのかなあと思っていたぐらいでした。しかし、子どもができずに年月だけが過ぎていきました。
そんなある日、嫁さんが突然「不妊治療をやりたい」と言い出したのです。ウチは完全なカカア天下なので、私に「NO」と言う権利はありません。
不妊治療をやるにはお金がかかる、というのをテレビで見たことがあったので、「とにかく金を稼ぐしかねえな」と思ったのが、率直な印象でした。
正直言って、治療は面倒くさいです。やらなくていいものなら、やりたくないです。でも嫁さんがやると言い出したら、もう仕方ないです……。
嫁さんはそのときすでに39歳。トシがトシなだけに、正直ムリだろうと。だから「一緒に頑張ろう」なんて声をかけことは一度もありません。嫁さんには悪いですが、治療をはじめてから「どうやって諦めさせるか」ということばかり考えてきました。
だってね、嫁さんは私が何を言ったって聞かないんですから。何度も失敗に終わって「1回休んだらどうだ」と言っても、聞かない。金が尽きかけて「もう厳しい」と言っても、聞かない。だから破産するまでやるだろうから、そこまでは突き進むしかないと思っていました。さすがに破産まで行ったら、やめてくれるだろうと。そういう女なんです、ウチの嫁さんは。
私の座右の銘は「嫁には絶対に逆らわない」です。

夫34歳、妻31歳で結婚。夫婦生活は結婚前も結婚後も変わらず月1回程度。結婚5年目でクリニックへ。人工授精3回の後、体外受精2回。その後約1年間の休活をはさみ、さらに体外受精6回目で妊娠。妻40歳で待望の男児を出産。

夫婦,カップル,ケンカ

融通の利かないクリニック(39歳男性・妊活歴1年)

妻は都内屈指といわれるAクリニックに通っています。しかしこのクリニック、とにかく待たされるし、しかも融通がまったく利かないのです。例えば、「名前を呼ばれるまでお待ち下さい」と言われます。そこで「どれくらいですか?」と聞いても、それには絶対に答えてはくれない。ちょうど昼時だったので「サクッとメシを食いにいきたいんですが、15分くらいだったら大丈夫ですかね?」と聞いても、「わかりません」の一点張り。おい、ウソつけよ!いつも1時間待たされるじゃねえか!
医師にしても、まるでコミュニケーションを取ろうとしない。一方的に言ってくれるだけで、僕がわからないなりに必死に質問しても鼻で笑う感じできちんと答えてくれません。
また何度か体外受精にチャレンジし、失敗に終わっても「残念でしたね」のひと言もない。いくら有名なトコか知らないけど何様のつもりなんだと。もう1年通って結果が出てねえのに、冷たい態度を取りやがって!
でも考えてみたら、ここは都内でも屈指の有名クリニックですから。多くの患者にとって医師は、ある種の教祖様なんですよ。だからもともと、コミュニケーションを図る場ではなく、こちらが教えを乞う場だったんです。僕は腹が立ち、妻に転院を提案しました。
このAほどではないですが、地元にも不妊専門のBクリニックがあります。ネットの口コミを調べると「アットホームな雰囲気」「患者に丁寧」とありました。しかし妻は、「Aは成功率を公開してるし、その数字はとても高い。でもBはそもそも成功率を公開してない。だから転院しない。確かにコミュニケーションは図れないけど、ここで我慢する」と。妻が言うのなら、仕方ありません。
しかしそれ以降、僕はクリニックに付き合うことはなくなりました。ムダにイライラしにいくようなものですから。それは妻にとっても好都合だったようです。というのも、イライラした僕がいつ爆発するかと戦々恐々してたようで。
妊活夫の務めだと、すごく無理して妻についていったんです。それを努力だとカン違いしていた。互いに無理しない。それが長く治療を続ける秘訣であることを学びました。

夫34歳、妻31歳で結婚。新婚当初は毎週末セックスしていたが、結婚2年目から徐々に減少し5年目でクリニックへ。人工授精2回、体外受精2回目で妊娠するも化学流産。現在4回目の体外受精にチャレンジ中。

著者紹介

俺たち妊活部

村橋ゴロー
1972年生まれ。東京都出身。大学時代に男性誌でライターデビュー。以降、女性誌や学年誌など幅広い分野で活躍。芸人さんのインタビューや構成などを多く手掛ける超人気ライター。現在は「赤ちゃんが欲しい」ほか、育テツ(育児手伝い)として、男性サイドの育児の悩み相談等でも執筆中。
Twitter:https://twitter.com/muragoro

コラム引用:俺たち妊活部「パパになりたい!」男101人の本音