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2人目の不妊治療はいつから始めるのがベスト?

2024/01/17

2024/02/13

 1人目の妊娠を経て、いざ2人目妊活を始めたは良いけれども、なかなか授からず、もしかしたら2人目不妊かもと感じてはいるけれども、仕事や育児に追われて不妊治療を進められないという方もいらっしゃると思います。
 2人目の不妊治療を始めるタイミングや注意すべきポイントをお伝えしていきます。

不妊症看護認定看護師 西岡有可

赤ちゃんはコウノトリが運んでくるわけではなく、妊娠は簡単なことではありません。 タイムリミットのあることだから、最善を尽くしたい。「今どうしたらいい?」「これからどうしたらいい?」を共に考え、お伝えします。

1人目との妊娠間隔はどれくらいあけるのが適切か

 2人目の妊娠を希望している人は、1人目の出産とどのくらいの期間をあければよいのでしょうか。また、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。


 1人目を出産後、排卵が起きれば妊娠自体は可能です。しかし安全な出産のためには子宮やホルモン状態が回復している必要があります。WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、前回の出産から最低でも18ヶ月、理想は24ヶ月あけることを推奨しています。特に出産後1年未満の妊娠は、どの年齢の妊婦でもリスクが高いとされています。
産院の多くが1年以上は妊娠期間を空けるよう説明をしています。


 また帝王切開で1人目を出産した場合は、傷口が完全に治癒している必要があるため、最低でも1年は空けるようにしてください。


 授乳中で産後に生理が再開していない人でも、排卵していることがあります。生理が再開することなく、2人目を妊娠したという人もいますので、いつ子どもができても良いというタイミングまでは、避妊は行う方が望ましいです。
 

2人目妊活のベストなタイミングとは

 安全性以外にも考えることはあります。


第一子と第二子が何歳離れていたら育児しやすいか


 年子であれば連続して育休を取得することも可能という場合もあるかと思います。その後早期に復職も可能ですね。また4〜5歳差であれば上の子が言葉でのコミュニーケーションも取れて少し手が離れるようになっているので妊娠中や産後もある程度落ち着いて過ごせるというように考える方も多いのではないでしょうか。それ以上離れている場合だと、第一子の育児の負担が軽くなってくるため、第一子とともに第二子の育児をすることもできるかもしれません。
 その辺りは、個人の考え方によりますが年齢差を考慮して妊活をしても必ずしもそうなるわけではないという事は頭の中に入れておく必要があります。

 

両親の年齢


 1人目を何歳で出産したかにもよりますが、両親の年齢が上がるにつれて自然妊娠がしづらくなってきます。30代前半であれば、妊活をしていて1年で妊娠できる確率は6割程度、それが30代後半になると5割程度になり40代であればさらに確率が減っていきます。男女とも妊孕力にはタイムリミットがあり、2人目、3人目を考えている場合には両親の年齢も考慮して妊活を進めることが重要になってきます。
 また、年齢が上がると身体的に子育てが大変になってくることも現実的に考えられます。

 

環境的・経済的な問題


2人目の妊娠出産となると、1人目より環境面でも経済面でも負担が大きくなります。


環境;保育園、一時預かり、ベビーシッター、地域のファミリーサポート、両親など利用できる周囲のサポートを事前に調べたり話し合っておくと安心して子育てができるでしょう。

経済;1人目との年齢差の話にも繋がりますが、入園や入学など行事が重なるとお金が一気に出ていくことになりますので、その辺りも考えられるといいかもしれません。

2人目不妊とは

 すでに1人目の子どもを授かったことがある人が避妊せず定期的な性行為(膣内射精)をしていても1年以上妊娠しない場合は、2人目不妊の可能性があります。

 また以下のような人は1年待たずに半年ほどで早めに一度受診することをおすすめします。
・1人目は自然妊娠だったが妊娠まで1年以上かかった
・1人目が不妊治療だった
・婦人科系の疾患がある
・現在、35歳以上である

 

2人目不妊の原因は?

 2人目不妊の原因は様々ですが、一般的には以下の理由が考えられます。

年齢
 1人目を妊娠、そして出産した年齢からは、当たり前ですが歳をとっています。卵子の質は低下、数は年々減少していくので、歳を重ねるに従い妊娠しにくくなるといえます。特に女性は35歳を過ぎると卵子の状態がぐっと低下し、不妊のリスクが高まります。

 

身体的変化
 先ほどの年齢の問題に加えて、加齢による排卵障害、子宮内膜症、子宮筋腫、卵管の癒着など身体の変化が2人目不妊の原因となることがあります。

 

ホルモンバランスの変化
 1人目の産後のホルモンバランスの変化が、2人目の妊娠に影響を及ぼすことがあります。慣れない育児や寝不足などで疲れがたまり、自律神経が乱れることでホルモン状態にも悪影響を起こします。特に授乳中は身体が排卵をしないように働きかけるため、妊娠しにくくなります。

 

男性側の問題
 2人目不妊の原因は女性側だけでなく、男性側にもある可能性があります。男性も女性と同じく加齢により精子の質や量の低下、動きの鈍化などが起きます。精子はストレスの影響を受けやすいため、仕事や日々のストレスにより男性の精子も1人目の時と同じ状況とは言えません。

 

セックスレス
 1人目の子供がいるとなかなか夫婦2人きりになるのが難しいので、「この辺りが排卵時期だからタイミングを取りたいな」と思ってもセックスの機会を計画的にとることができません。育児に仕事に家事にと、日々忙しくしている夫婦・パートナーも多いため心身共に疲れますよね。セックスの回数が減ればおのずと妊娠する確率も下がります。40代前後の夫婦では、加齢による性欲減退ということも考えられます。
 

2人目不妊かなと思ったら

授乳中の人は授乳を卒業する                                      授乳中のホルモン状態は排卵を抑制するので、周期的な排卵がないことが一般的です。また授乳による乳首への刺激は、子宮を収縮する効果があります。そのため授乳中は不妊治療に不向きと言えるでしょう。授乳を卒業して、生理が再開してから本格的に妊活を始めましょう。

 

生理周期を確認する                                

 生理が再開した人は、まずは周期的に生理がくるのかどうかを確認しましょう。正常な生理周期は25〜38日です。これより頻回であったり遅れる場合は、一度婦人科を受診をした方がよいでしょう。また、基礎体温を測定し低温期と高温期がはっきりと分かれているか確認することで、排卵しているかを確認できます。

 

通院できる環境やサポート体制を整えておく                     

 2人目不妊の場合、通院のハードルの高さも知っておいて欲しいことの一つです。
不妊治療を行なっている病院の中には子連れNGのところもあります。また、子連れOKだったとしても、待ち時間の長い病院に何度も子どもを連れて通うのは、難しいところです。また、既に職場復帰されている場合の通院も実際仕事の調整や社内での連絡の仕方に悩んでいる方が多いです。
安心して通院ができる環境を整えておくことも大事です。


婦人科を受診する                                

 不妊治療を行っている病院を受診しましょう。
不妊治療のステップは大きく分けて以下の3つです。
・タイミング法
・人工授精
・生殖補助医療(体外受精・顕微授精など)

 タイミング法は、排卵のタイミングを予測して性行為の時期をアドバイスする方法です。排卵日の予測は、基礎体温表やエコーによる卵巣のチェック、おりものの変化、尿中の黄体形成ホルモンの変化などで行います。

 人工授精は、排卵のタイミングに合わせて精子を子宮の中に注入し、自然妊娠を促す方法です。

 生殖補助医療は、体外受精や顕微授精のことをいい、卵子と精子を体外に取り出し受精卵を作り、子宮内に戻すという、より高度な治療を行います。

 タイミング法や人工授精であれば一般的な産婦人科を受診する人もいますが、より高度な不妊治療である体外受精や顕微授精にステップアップする場合は、より専門的な高度生殖医療(体外受精・顕微受精・凍結融解胚移植)を専門とするクリニックを受診しましょう。

おわりに

 いかがでしたか。
同じ妊活・妊娠出産でも1人目と2人目は状況が異なる、ということを念頭に置いてライフプランとして妊活をいつから始めるかのタイミングをお二人で話し合っていけると良いですね。