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今のうちに精子を凍結保存しておくべき?―精子凍結保存の適応―

      2016/12/08

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精子を凍結保存をすることで、半永久的に凍結時の精子の状態を保てることが明らかとなっているようです。一昔前は主に非配偶者間人工授精で使われることが多かった精子の凍結保存ですが、現在はどのような場合に用いられることが多いのでしょうか。今回は、精子凍結保存の適応についてご紹介していきます。

精子の凍結保存の適応①|人工授精、体外受精、顕微授精

人工授精や体外受精、顕微授精は基本的にその当日に精液を採取しますが、それが不可能な場合、前もって採取して凍結保存をしておくことがあります。たとえば旦那さんが仕事などで当日に採精できないとわかっている場合や、万が一のことがあったときの保険として精子を保存しておきたい場合などに、精子の凍結保存をします。

また、不妊治療は男性にとっても多かれ少なかれプレッシャーになるので、人工授精や体外受精、顕微授精の当日に精子の採取ができないこともあるようです。その場合にあらかじめ凍結保存しておいた精子があると、使用することができます。さらに、当日精液を採取できたとしても、精子の運動量が少なく不妊治療の成功確率が低くなってしまうこともあります。そのようなときに、凍結保存した精子も併せて使用し、数回分の精子を用いることで運動量を上げる場合もあります。この場合は医師が当日の精子の状態を診て、凍結保存精子の使用を決定するようです。

また、凍結保存した精子を用いての体外受精を予定していた場合で、もし精子の生存率・運動率が体外受精に適応しなければ、顕微授精に変更になることもあるようです。

精子の凍結保存の適応②|悪性腫瘍の方

がんや悪性リンパ腫、白血病などの悪性腫瘍を持っている場合、化学療法や放射線治療を行うことがあります。抗がん化学療法の副作用によって睾丸が影響をうけてしまうと、精子の形成不全や無精子症になってしまう可能性があると言われています。さらにこのような場合、精子数などを回復させる治療は今のところ見つかっていないようです。

なのでこれから子どもを作ることを考えている方は、抗がん化学療法の副作用で精子が不妊治療に使えなくなる前に、良好な精子を採取し凍結保存しておくようです。