田中レディスクリニック渋谷

田中レディスクリニック渋谷では医師をはじめスタッフが女性で運営しており、不妊治療という相談がなかなかしづらい治療を安心して話せる環境を用意しています。

院長は年生殖補助医療の診療に携わり、2万件を超える自然周期をはじめとした卵巣低刺激周期の症例に関わった経験豊富な方で臨床遺伝専門医を取得し、遺伝医療のスペシャリストとしても生殖医療に携わっています。

西洋医学だけでなく、漢方や鍼灸などの東洋医学も取り入れ妊娠しやすい身体づくりを積極的に奨励しています。

不妊症とは

不妊症は近年では世界の6人に1人が不妊症と言われています。不妊症の定義は男女が否認をせずに夫婦生活を営み1年以上妊娠しない場合としていますが、「一定期間」の定義は年齢などによって異なり年齢が高くなるにつれ妊娠がしづらい状況になるのは間違いないため早期の治療と検査をお勧めしています。

不妊症の原因

排卵障害

ホルモンの分泌により排卵障害が起きている状態です。環境の変化やストレス、過度なダイエットなど原因の可能性が多種にわたることが特徴と言えます。

加齢により卵胞が老化することや卵巣の働きが悪くなってくることが原因とも考えられています。

卵管の問題

クラミジアなどの感染症や子宮内膜症などが原因で精子が通過する卵管という器官が閉塞してしまい精子が通過できなくなることがあります。

卵管が閉塞してしまうと精子が通過することができないため、自然な妊娠が不可能になってしまいます。

子宮の問題

子宮の内側に子宮筋腫や子宮内膜ポリープの疾患ができてしまう事があります。

子宮筋腫などは必ずしも不妊症の原因になるわけではないですが、位置や大きさから不妊症の原因になることがあります。

免疫因子

女性の身体に精子が異物と捉えられ排除しようと抗体が動いてしまう抗精子抗体や精子不動化抗体ができてしまう事により不妊の原因となる症状です。

抗精子抗体やヒューナーテストで検査していきます。

不妊検査

超音波検査

体内に超音波を発生させるブローブと呼ばれる機械をいれ、体内で超音波を発生させることで体の中で超音波が壁に当たり反射させます。反射した音波を基に映像を作成、リアルタイムで観察していきます。

子宮や卵巣の状態を観察し、子宮筋腫などの疾患ができていないかを検査していきます。子宮筋腫があった場合でも必ずしも不妊の原因とは限らないため、子宮鏡検査で位置や大きさを詳しく調べていきます。

子宮内膜や卵胞の厚みを調べ、排卵日があとどれくらいをか医学的に特定していきます。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査

AMHは発育過程の卵胞から分泌される女性ホルモンで、卵巣予備機能の指標となります。

AMHは女性ホルモンの中でも月経周期に関係なく分泌されるため、いつでも検査が可能です。また、AMHは体の中にある卵子を相関関係にあるといわれています。

女性の卵子は生まれる時に卵子の元となる原子卵胞がすでに出来上がっており、年齢とともに減少していきます。この減少には個人差があるためAMH検査で卵子があとどれくらい残っているかを調べていきます。

AMHの濃度が低いと卵子の残りが少ないため妊活プランを急ぐ必要があります。また、あまりに多すぎると多嚢胞性卵巣症候群の危険があります。

クラミジア検査

クラミジア検査とは、性感染症の一つであるクラミジア。トラコマティスと呼ばれる感染菌の抗原・抗体を調べる検査です。

クラミジアは感染しても自覚症状が乏しいことから気づかないうちに感染するため、感染が広がり今、日本で最も広がっている感染症と言われています。

クラミジア検査で陽性が確認されると子宮卵管造影検査で卵管が閉塞していないかを調べていきます。

超音波下子宮卵管撮影検査（フェムビュー）

田中レディスクリニック渋谷では超音波を使用した卵管検査を実施しており、レントゲンを使用しないため、造影剤検査よりも体の負担が少ない特徴があります。

特殊な機械を使い、生理食塩水中に細かい空気の泡を発生させそのまま子宮内に注入し、空気が卵管を通る様子を超音波で観察します。痛みが少なく短時間で行えるなどのメリットが大きい方法です。

卵管の中に異常が見つかった場合には子宮鏡検査でより詳しく調べていきます。

甲状腺検査

血液検査や超音波検査により2種類の甲状腺ホルモン（TSH、FT4）を検査していきます。甲状腺機能の異常は、不妊症や流早産の原因となり、もし妊娠ができても赤ちゃんに影響が出るといわれています。

甲状腺ホルモンの分泌量や甲状腺の大きさ、腫れなどを観察していきます。

ヒューナーテスト

性交後試験ともいわれる検査で、男性の精子と女性の子宮頚管粘液の愛称を調べる検査です。

女性の子宮頚管粘液が精子を至急へと通過させる補助を行うために性質を変化させる排卵日周辺に性行為を行い、数時間以内、もしくは翌朝に採取した子宮頚管粘液を検査します。

400倍の視野の顕微鏡で観察しながら、視野の中に良質な精子がどれくらいいるかを調べていきます。男性の精子はその日の体調により検査結果が変化するため、悪い結果が出ても何度か検査を行います。

悪い結果が続けば、女性の体内に抗精子抗体ができていないかを検討します。

不妊治療

タイミング療法

月経周期で最も妊娠しやすいタイミングである排卵日を卵胞の大きさとホルモン値で特定し、排卵日前後に性行為を行う事で妊娠する確率を上げる不妊治療です。

排卵する数日前、正確には 排卵3日前〜1日後が最も妊娠するといわれていますが、卵子は排卵後おおよそ24時間程度しか受精可能な状態を保てないのに対して、精子は、膣内に射精された後も 3日間 ほど受精能力を保つため排卵日前に精子が体内にあることが望ましいためです。

タイミング療法は自然妊娠と排卵日の特定以外は変わらないため、卵管に異常がある場合や精液に大きな異常がある場合には有効な治療法ではありません。

半年ほど治療を行い、妊娠に結び付かなければ人工授精に切り替えていきます。

人工授精

排卵意を不妊検査で特定し、事前にマスターベーションで採取し濃厚洗浄処置をした精子をカテーテルと呼ばれる細い管の中を通して膣から子宮まで移送する不妊治療です。

人工という名前ですが、精子の移動を1部補助するだけで自然妊娠に近く、男性不妊の精子の量が少なかったり運動性が悪い方、性行不良の方にに有効な不妊治療です。

妊娠率は1回10%前後と言われており、数回行う事で妊娠する方が多いことが特徴です。半年以上になると妊娠する確率が大きく下がるため、体外受精を検討していきます。

体外受精

体外受精とは通常が女性の体内で行う受精の過程を女性の体外で人工的に行う事で妊娠する確率を高める不妊治療です。

まず排卵誘発剤を使用し、複数の卵子を発育させ良質な卵子を選別します。選別した卵子が入っている卵巣に穴をあけ休診し取り出します。取り出した卵子を培養液に浸し上から大量の精子を振りかけ受精させます。

受精した受精卵を胚培養士が培養するためタイムラプスに入れ、培養し胚にしていきます。女性の体内に肺移植を行い妊娠を待ちます。

女性の体外で受精を行うため、卵管の異常などの問題に対して有効な不妊治療で、精子も採取した精子を上から大量にふりかけるため運動性の悪いなどの男性不妊に有効な不妊治療です。

顕微授精

顕微授精とは良質な運動精子をひとつ選別し、顕微鏡で観察しながらガラスの鍼の先端に入れ、卵子に直接注入する不妊治療です。

理論上、卵子と精子が1つずつあれば妊娠が可能なため、男性の無精子症でも精巣に1つでも卵子があれば妊娠が可能です。

顕微授精は受精の確率が高い治療ですが卵子に負担がかかり、場合により卵子が編成するリスクがあります。田中レディスクリニック渋谷では最先端の顕微授精であるPiezo（ピエゾ）-ICSIを行っており、ガラス鍼は先端がとがっているものではなく、平らであり、装置が発生させる微小な振動をかけることで卵子の表面の膜を破ることで卵子に与えるストレスを大幅に減少させます。

田中レディスクリニック渋谷では紡錘体可視化装置を導入しており、卵子の中に存在する紡錘体を高解像度で観察し成熟度を正確に評価することで精子を注入する最適なタイミングが分かるようになります。また、IMSI（イムジー）と呼ばれる特殊な顕微鏡を使用することで約1000倍の高倍率で精子を観察し精子頭部に存在する小さな空胞が識別可能になり、空胞のない精子を選別することで妊娠率の上昇、流産率の低下、胚の発育度の上昇の結果を出しています。