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基礎体温の高温期についてまとめ

2023/07/01

2024/10/09

妊活には欠かせない基礎体温の計測ですが、中でも高温期は妊娠のサインにも直結しているため、長く続く高温期にウキウキ・ソワソワしたという経験を持つ方も多いかもしれません。 今回は、基礎体温の高温期についてまとめています。

基礎体温の高温期とは?

排卵が起こってから、次の生理が始まる前日までの期間を「高温期」といいます。基礎体温のグラフ上でも、1周期の中で高温を推移している時期です。 体の中では、卵子と精子が出会い、受精して着床、妊娠が成立する期間で、子宮内では受精卵を無事に迎え入れられるように、妊娠の成立と維持のために必要な準備が進められます。

高温期の基礎体温は何度くらいを指すの?

一般的に高温期の体温は、基礎体温計で測って36.7度以上くらいが目安だといわれています。ただし、元々基礎体温が高い方もいれば、低い方もいます。 まずは、3か月(3周期)ほど基礎体温をつけてみて、低温期の平均体温から0.3~0.5度上がっている時期を算出してください。そこが、自分の「高温期」と考えられる時期です。 婦人科受診の際は、基礎体温表を持参するように言われると思いますが、医師も実際の基礎体温の全体を見て、低温期と高温期の期間や温度差から、体のおおよその状態を把握しています。

高温期が妊娠をお知らせ?そのサインとは?

基礎体温をきちんとつけていれば、その変化から妊娠しているかの目安もわかります。妊娠していれば、高温期をキープしたまま生理予定日を過ぎ、2週間以上続きます。その場合、妊娠の可能性が高いと考えていいでしょう。 生理予定日を1週間過ぎても生理が来ず高温期が続いているという時は、妊娠検査薬で検査し、陽性であればすぐに産婦人科で検査を受けるとよいでしょう。

基礎体温が低い?低温期から上がらない場合は要注意?

体質の場合もありますが、体に何らかの問題が起きている場合、低温期から体温が上がらずにずっと低いままの基礎体温の方や、高温期とみられる時期があっても低温相と0.3度以上の差がない方もいます。その場合、黄体機能不全や無排卵、無月経の可能性があります。 健康な女性の場合、一般的に低温期と高温期が14日位づつあり、排卵と生理が繰り返し起こります。しかし、生理があっても排卵していない場合には、基礎体温が高温にならない場合があるそうです。 基礎体温がしっかり二相に分かれない場合、これらの疾患が疑われます。 放置すれば、完治できず不妊症の原因にもなり得ますので、自分の基礎体温をきちんと観察し、不安な点や気になることがあれば、すぐに婦人科を受診しましょう。 他にも、注意すべき高温期の状態があります。

高温期が短い

黄体機能不全の場合、「短縮型」と呼ばれる高温期が短い基礎体温になることがあるそうです。排卵が起こっても、黄体の機能が良くないために、通常であれば14日程度継続するものが早く委縮してしまうことで高温期が短くなってしまいます。 黄体機能が悪い場合、妊娠を持続しずらいため適切な治療を受ける必要があります。

高温期の基礎体温がガタガタ

不定型と呼ばれるのですが、低温期や高温期で基礎体温が安定せず、いつも基礎体温がガタガタに変化してしまうという方もいます。生理が安定していない思春期なども、基礎体温は不安定になりやすいそうですが、成人女性の基礎体温が不安定な場合には、黄体機能不全を疑うそうです。 黄体機能不全が起こっていると、着床しにくいだけでなく、妊娠を維持することも難しいため、適切な治療を受けておくべきです。高温期だけでなく、基礎体温がガタガタして不安定という方は、早めに婦人科を受診し、一通りホルモンの検査を受けておいた方が安心です。

高温期に基礎体温が下がるのはどんな時?

高温期中に基礎体温が一日だけガクッと下がってしまうことがあります。この場合、下記の原因が考えられるようです。

インプランテーションディップ

既にアメリカでは広く知られている現象で、着床する時期にみられる基礎体温の低下を「インプランテーションディップ」というそうです。

アメリカでは、基礎体温表を元に排卵後5日~12日の間、一日のみ基礎体温が下がっているケースを「インプランテーションディップ」が起きたと判断し、その内の何パーセントが妊娠に至ったかという調査が行われています。その結果によれば、全体の約11%は 「インプランテーションディップ」が起きたものの妊娠には至らず、23%は「インプランテーションディップ」が見られ妊娠に至ったということが分かったそうです。

結論からいえば、「インプランテーションディップ」が起これば妊娠している割合が高いということが分かっており、ほとんどの方が排卵後7~8日後に「インプランテーションディップ」が起きていたといいます。 もしも、高温期に基礎体温が下がってしまっても、この時期であれば「インプランテーションディップ」の可能性が考えられます。

全ての方に起きる現象ではありませんので、高温期中に基礎体温が下がった日があったとしても、不安になりすぎず適切なタイミングで妊娠検査薬などで確認した方が良いのかもしれません。 また、「インプランテーションディップ」と妊娠の関係性を否定している医師もいるようですので、あくまでも目安程度に理解しておくと良いでしょう。

高温期に基礎体温が下がる他の原因は?

黄体機能不全を起こしている場合、高温期なのに基礎体温が低くなってしまうことがあるそうです。また、黄体機能不全の場合には、高温期に一時的な基礎体温の低下が認められているといいます。 さらに、高温期の期間が10日以内であったり、低温相と高温相の温度差が0.3度以下であるケースもあります。基礎体温を定期的に測ることで、自分の基礎体温の変化や高温期に注目しておくことで、インプランテーションディップとの違いも見極められるようです。

また、黄体機能不全によってうまく着床しなかったり、妊娠を維持できない場合もありますので、高温期に限らず自分の基礎体温表が気になる推移をしている方は、早急に産婦人科を受診し、適切な治療を受けた方が安心です。 もしも、黄体機能不全と診断された場合には、次の生理周期から「より質の良い卵を排卵させる」ために、妊娠率を上げる治療が行われるそうです。