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妊活と不妊治療をサポート!口コミから探せる

私が産めないはずがない。誰も教えてくれなかった不妊の問題(後編)

2019/01/30

2019/01/30

自身の不妊治療体験をきっかけにNPO法人「umi~卵子の老化を考える会~」を立ち上げた森瞳さん。この活動に森さんを突き動かした不妊治療とは、いったいどのようなものだったのでしょうか。森さん自身の治療体験を語っていただきました。(前編はこちらへ

生理が来ていた。だから閉経寸前と言われてもピンとこない

――32歳で妊活もしないまま、医師からの「閉経寸前です」という言葉とともに突然始まった不妊治療でしたが、それまで生理は定期的に来ていたのでしょうか 森さん:生理は普通にきていました。だから、分からなかったんです。生理不順だったりは人並みにあったんですけど。もともと、エステという職業柄、お客様が生理中はトリートメントができないということがあったので、生理に関する知識はあるほうだと思っていました。

生理は順調だし、仕事柄、知識も人並みにあると思っていた…

お客様の中にも生理不順の方も多かったんですね。不正出血をして、急に来れなくなったり、生理がずっと止まらないとか、生理がずっとこない、といった様子を見ていたので、私も人並みにそういう事はあるな、という認識でした。 疲れが溜まっていたら、生理が止まることはあるものの、何か特別なことがなければ生理は順調に来ていたし、人並みに生理痛はあっても、薬を飲むほどではありませんでした。

閉経寸前の数値と言われて。後悔の日々

それが、AMH0.1に直結しない。え、閉経寸前の数値って何?っていう感覚で。 それって今まで何かしてきたからいけないの?と、私の過去を洗い出して、後悔の日々でしたね。 お酒飲みすぎたかな、忙しくしすぎたかな、と、色々な事を思って実年齢と、卵巣年齢は別だという衝撃を受けたのが32歳。 この事を皆に教えなければいけないし、知っているのと知らないのとでは人生を組み立てるのも変わってくると思ったんです。 ――AMHの数値をつきつけられた時の心境はいかがだったのでしょうか 森さん:ずっと泣いてましたね。すぐ治療をやって下さいと言われても「よしわかった、すぐに体外受精を」とはいきませんでした。じゃあ、治療といってもどんなことをするんだろう、注射を打つんだ、とか、注射を打つとなると仕事を休まなければいけないの?体への副作用は?など、心配になりました。 でも、色々調べているうちに、東尾理子さんのお茶会に辿り着いて、他の方から色々な情報を教えてもらって、改めて別の病院に行ったのは最初の病院に足を運んでから3、4ヶ月位だったかな。その後、途中流産も経験した後、5回転院をして、体外受精で授かりました。 森瞳さんと東尾理子さん 森瞳さんと東尾理子さん

採卵できない日々。移植のスタート地点にも立てない苦しみ

――採卵してもとれないときもあったのでしょうか? 森さん:同じ病院で8回くらい採卵したこともあります。でも、ほとんど取れませんでしたね。結局卵が少ないから。精神的にも追い詰められていました。そもそも移植できないと妊娠しないじゃないですか。 その妊娠するための移植のスタート地点にも立てないというのが苦しい。移植しても移植しても駄目だという人にはまた別の苦しみもあるのだけど、そもそもスタート地点に立てない。それが苦しかったですね。 1人目を授かった後も、卵がいつなくなるか分からないという恐怖感がありました。産後、生理が2ヶ月に1回しかこなくなってしまったので、鍼灸を始めたところ、生理が30日周期くらいになりました。 1人目は35歳で妊娠し、36歳で産みましたが、移植するときに内膜で悩んだことはなくて、13ミリはあったんです。2人目のときはどんなに頑張っても内膜が10ミリいかなくて。鍼灸で厚くなったのかもしれません。 ――森さんにとって不妊治療とはどんなものだったのでしょうか 森さん:(それまでの人生の中で)お金をかけて、時間をかけて、自分が努力して報われなかったことはないんです。ほとんどの場合は、病気を除いてはだいたいは報われると思うんですけど、不妊治療はお金と時間をかけて、努力をしても報われない、どうしたらいいんだろうという境地に至るんですよね。 もうトラウマですよね。不妊治療というものはしないほうがいいんだよ、絶対、って思っています。しなくてもできる人たちが今、治療をしているー私だってもっと早く治療すれば不妊治療はしなくても良かったかもしれないですからね。 不妊治療をしなくてもいい社会を目指したいですね。 womwarm 森さんが治療中に使用していた布ナプキンをヒントに開発された使い捨て布ナプキンwomwarm (ウームワーム)

森瞳さんのご紹介

森さん

プロフィール

26歳でエステサロンを経営し、29歳で結婚。32歳の時に不妊治療クリニックの検査で閉経寸前を宣告され、不妊治療を開始。妊娠についての正しい知識を誰も教えてくれなかった事に違和感を感じNPO法人umiを立ち上げる。「卵子の老化」をテーマに、女性だけでなく、男性にも広くこの実態を知ってもらい、結婚しやすい、妊娠、出産しやすい世の中に変えることをコンセプトに活動を続けている。また、使い捨て布ナプキン womwarm (ウームワーム)の開発・通信販売も行っている。

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