町田市民病院 産婦人科
診療内容 |
人工授精 体外受精 顕微授精 凍結保存 漢方処方 男性不妊/無精子症 不妊カウンセリング 不育症 不妊治療手術 腹腔鏡手術 不妊検査 |
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特徴 |
女医在籍 |
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ここがポイント
内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチx」
町田市民病院 産婦人科では2022年に内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチx」を導入し、2023年からロボット支援手術を行っています。
腹腔鏡の治療が従来の開腹に比べ小さく、アームの可動域の広さや鉗子を持つアームが震えることがないため複雑で正確な動きが可能です。
不妊治療に対応しており、タイミング療法や人工授精を中心とした不妊治療を実施しており、漢方やホルモン療法を併用し、体質の改善を行い卵子の質を上げることで妊娠率を高めていきます。
町田市民病院 産婦人科の紹介
町田市民病院は町田市で唯一の公的病院であり、急性期医療を担う、地域の中核病院です。
町田市民病院は、東京都二次救急医療機関・災害拠点病院・地域周産期母子医療センターの指定を受け、地域から求められている二次医療・救急医療・周産期医療などを提供しております。
不妊治療では腹腔鏡検査やタイミング療法、人工授精を中心とした診療を行っています。
内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」
腹腔鏡や胸腔鏡などの鏡視下手術をサポートする医療機器を使用しており、この支援機会をダヴィンチと呼びます。
「ロボット支援手術」と呼ばれるこの医療支援はあくまでロボットが治療をするのではなく、トレーニングを積んだ医師が遠隔で操作します。
従来の開腹手術よりも狭い穴で治療が可能ため、体の負担が少ないことが特徴です。また、このロボットのアーム部分は可動範囲が広く人間の手では届かない範囲に届くため手が届かなかった複雑な作業を行えます。また、鉗子を持つ手が震えることがないため、正確な治療が可能です。
医師は従来の2次元画像ではなく、3D画像をみながら治療が可能です。
不妊症外来
不妊検査
基礎体温
基礎体温検査とは、女性が毎朝おきて一番最初の体温を計測し基礎体温表に記録して体温の変化を調べる検査です。
女性の体温は排卵から2週間ほどプロゲステロンの影響で高温期になり、月経周辺でエストロゲンの影響で低温期になります。そのため、高温期と低温期の2相の体温変化を調べることで排卵日を特定することが可能です。
基礎体温は通常の体温計ではなく、小数点第2位まで計測できる婦人用体温計を使用します。
経腟超音波検査
超音波検査とは、超音波が壁に反射すると反射する性質を生かし体の中で超音波を流して体内の状態を調べる検査です。
反射した音波を基に体内で内壁や子宮、卵巣の状態や形状を観察します。観察した子宮や卵巣から子宮筋腫などの疾患が見つかった場合、より詳しく知らべていくために子宮鏡検査を実施する可能性があります。子宮筋腫などは必ずしも体に害があるわけではありません。
子宮内膜の厚さや卵胞の発育具合から観察し、排卵日を特定するのも超音波検査では重要な目標となります。
クラミジア検査
性感染症の一つであるクラミジアの抗原・抗体検査となります。
クラミジアは感染すると不妊症の大きな原因である卵管因子の原因となることがあります。フィルムのような癒着を卵管という受精に関わる重要な器官に引き起こすこの感染症ですが、自覚症状がないことから検査を受けるまで気づかない人が多いです。
感染が確認されたら、子宮卵管造影検査で卵管の通過性を調べる検査を行っていきます。
フーナーテスト
性交後試験とも呼ばれる試験で、排卵日周辺に性行為を行い、数時間以内の子宮頚管粘液を採取し顕微鏡で観察していきます。
子宮頚管粘液とは、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響で子宮の出口である子宮頚管から分泌される液体です。一般的にはおりものと呼ばれています。
子宮頚管粘液は、排卵日近くになると精子が子宮に届くように手助けをする役割となっています。この状態の時は頚管粘液の量は増え、排卵直前には透明度も粘り気もピークになっています。
フーナー検査ではこの精子の通過を手助けする相性を見ていきます。400倍の顕微鏡の視野で採取した子宮頚管粘液を観察し、その中に良好な精子がいくついるかを検査していきます。
男性の精子は新しく毎回作られる環境から体調などに左右される傾向があり、検査結果がぶれる可能性があります。そのため、悪い結果が出ても検査を数回行います。悪い結果が続けば女性の体内に抗精子抗体ができていないかを検査していきます。
抗精子抗体検査
抗精子抗体検査とは、女性の体内に精子を異物ととらえ免疫により精子を排除しようとしてしまう抗精子抗体ができていないかを検査していきます。
抗精子抗体検査では、血液を採取しその血清に精子を入れ様子を観察する方法とイムノビーズ法 結合抗体のを調べる方法があります。
子宮卵管造影検査
子宮卵管造影検査とは、卵管という受精するための精子が通過する2組の器官が正常に働いているかを知ら得bる検査です。
卵管はクラミジアなどの影響で炎症や詰まり、癒着を引き起こし閉塞している場合があります。この卵管因子と呼ばれる現象は不妊症では大きな原因の一つです。
卵管は超音波検査では調べることができないほど小さいため、造影剤という液体を使用します。造影剤はX線で白い区光る性質があり、卵管を通過している時にX線を当てることで卵管を通る造影剤を確認することができ、卵管の中をスムーズに通過できるかを確認できます。
造影剤検査では痛みを伴うことがあり、麻酔や流すスピードなどで痛みを和らげていくことがあります。
造影剤を通過させる影響で軽い詰まりであれば解消できるほか、一時的に卵管が広がるため妊娠率が上がるといわれています。
精液検査
精液検査とは男性不妊の検査です。男性が不妊症の原因の確立は50%と言われており、不妊症は夫婦で真剣に取り組むことが重要です。
精子を採取し、精液の量や運動率、尖頭が奇形でないかを確認していきます。
子宮鏡検査
子宮鏡検査とは、ファイバースコープという内視鏡を子宮に挿入することで直接子宮の内面を観察していきます。
超音波検査や子宮卵管造形検査を実施したときに異常がある場合に検査していきます。慢性子宮内膜炎や子宮内膜ポリープが確認された場合、受精卵の着床の障害となる可能性があるため取り除いていきます。
膣内に内視鏡を入れるため、検査後は抗生物質を服薬します。
腹腔鏡検査
腹腔鏡検査では、腹部に5-12mm程度の穴をあけ内視鏡や鉗子を入れれるようにポートを挿入します。
腹内を炭酸ガスで膨らませ、観察や作業をしやすい環境を作ります。内視鏡で観察しながら手術を行います。穴が小さいためほとんど後も残らず、体の負担が少ない手術となります。
タイミング療法
タイミング療法とは、排卵日を不妊検査で医学的に特定しその日に合わせて性行為を行う不妊治療です。
排卵日を特定する以外は特別なことがなく、体の負担が少なく自然に最も近い不妊治療です。そのため、不妊治療のステップアップでは一番最初の治療となります。
タイミング療法では自然排卵と排卵誘発剤を使用する場合があり、排卵誘発剤を使用する時は排卵障害や月経不順の場合に使用します。また、タイミング療法や人工授精の妊娠率を上げたい場合でも使用することがあります。
妊娠率は不妊症の方では5%前後であり、妊娠する方は4~6回ほどで妊娠することが多いです。それ以上になると妊娠率が下がるため人工授精などに切り替えていきます。
人工授精
人工授精とは、排卵日に合わせて事前に採取した精子を濃厚洗浄処置をして子宮の奥に移送する不妊治療です。
精子を子宮に送り込む過程ではカテーテルと呼ばれる細い管を用いて精子を移送させます。
人工授精は精子の運動率が悪かったり量が少なくても子宮までショートカットするため途中の脱落を減らすことができる有効な治療法です。人工的に膣に精子を注入するためEDなどの性行不良に対して有効です。
人工授精は10%ほどの妊娠率と言われており、タイミング療法と同じく4~6回ほどで妊娠する確率が多いようです。それ以上になると妊娠できる確率が大きく下がるため高度生殖医療を検討していきます。
診療時間
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午前/9:00~12:00 休診日/ 月曜・土曜・日曜・祝日 その他休診日/ 年末年始(12/29日~1/3) 予約/ 優先 紹介状/ 必須ではない ※水曜日以外はかかりつけ医療機関を通じた予約が可能です。 ※診療科によってスケジュールが異なる可能性がございます。 受診前には必ずクリニックHPを確認、または直接お問い合わせください。
アクセス
東京都 町田市 旭町2-15-41
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