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不妊症かも…日本の夫婦約30%が心配する不妊症とは?

      2016/03/22

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赤ちゃんがほしいのに、なかなか妊娠できない…。もしかしたら不妊症かも?と思ったことがある夫婦は、実は日本で3組中1組いるようです。どんな状態を不妊症と言うのか、どれぐらいの人が不妊症になっているのか、今回は不妊症についてまとめています。

不妊症のキホン①|不妊症の定義

不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しない状態を指します。

不妊症のキホン②|不妊症の診断基準

日本産科婦人科学会では、「その期間については1年から3年までの諸説あり、2年というのが一般的である」としていましたが、2015年6月20日、「1年」とする方針を発表しました。変更前は、不妊とされるのは「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、避妊することなく2年ほど性生活を送っているのに妊娠しない場合」だったのに対し、変更後は「男女が妊娠を希望し1年間、避妊することなく性交を続けているのに妊娠しない場合」となっています。

世界保健機構(WHO)では2009年から不妊症を「1年間の不妊期間を持つもの」と定義しています。さらに妊娠を考える夫婦の年齢がより高い米国の生殖医学会でも、2013年に「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められる」と提唱しています。

日本でも晩婚化によって高齢妊娠が増加してきています。妊娠を希望するのであれば、不妊治療は1歳でも若く開始した方が治療効果があがると言われています。夫婦が早期に適切な不妊治療を受けることが望ましいことから、期間の変更がされたようです。

不妊症のキホン③|不妊症の可能性

日本産科婦人科学会によると、妊娠を希望して1年で80%、2年で90%が妊娠するといわれています。そして現在、数十万カップルが不妊治療を受けているとされています。国立社会保障・人口問題研究所によると、不妊症の心配をしたことがある(または心配している)夫婦の割合は、31.3%で、子供のいない夫婦の場合は、52.2%に上るとのことです。

女性に排卵がなかったり、子宮内膜症を合併して起こしていたり、過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがあったりすると妊娠しにくいことが分かっています。このような場合は、上記の定義を満たさなくても不妊症の可能性を考えて、早めに検査や治療に踏み切った方が良いかもしれません。

不妊症のキホン④|加齢が妊娠率を低くする

不妊症の治療は、特に女性にはどうしても年齢的なリミットがあると言われています。35歳以上での妊娠・出産を「高齢妊娠・高齢出産」といいますが、35歳以上になると妊娠率、妊娠~出産までの確率というものが統計的にガクンと落ちてきてしまうそうです。

35歳の自然妊娠率は18%、45歳になると1%となります。体外受精の場合でも、35歳の妊娠率は35%、43歳以降では10%を切ります。35歳以上の妊娠では、流産率も急激に上がりますし、妊娠期間から出産時のトラブルなども増える傾向があります。また、30代以降はホルモンバランスが乱れやすくなったり、子宮や卵管・卵巣関連の疾患が複数重なってきたりなど、不妊治療の効果の出にくい状態になりやすいそうです。

また、卵子のモトである卵細胞は、女性は生まれた時に既に一生分を持っていて、新しく作られることはないとのことです。新しく作られることはないとのことです。そのため、卵子の個数が自分の妊娠可能年齢を表していることになります。

染色体異常や細胞分裂の停止などによる自然流産の原因にもなり得ます。生活環境も卵子の質の低下に影響を与えるようですが、統計上では、やはり加齢という要素はとても大きいようです。

不妊症のキホン⑤|不妊原因は女性だけではない

不妊症といえば、どうしても女性側に原因があるといったイメージが強く、男性不妊を見逃してしまいがちです。不妊原因の半数以上は男性側にあるという統計データがあるといいます。そのため女性が何度も検査を受け、何度も説明を受けたところで男性不妊を見逃していては良い結果にはつながらないかもしれません。男性においても、加齢が妊娠率を下げてしまうことが明らかになっているようです。特に男性の場合は、精子の運動量が少なかったり、精子の量が少なかったりした場合に、自覚症状がでにくいようです。不妊治療においては夫婦ともに、よく話し合い前向きに治療に取り組むことが大切だと言われています。

不妊症のキホン⑥|不妊治療は環境改善や生活改善も必要

不妊治療では、医療行為の介入を含めつつも、環境改善や生活改善も必要となる場合が多いようです。妊娠するために大切な女性ホルモンの分泌は、ストレスにも過敏に反応します。睡眠不足や血行不良、身体の冷えなどでもホルモンバランスは乱れがちです。また、過度な肥満や乱れた食生活、飲酒、喫煙も妊娠の妨げになっていると言われます。もちろん男性も同様で、身体が疲れていたりストレスを抱えていたりすると、男性不妊の原因になるようです。

病院での不妊治療と平行しながら、自分自身の環境改善や生活改善を少しずつおこなっていくことで、より良い結果へ結びつくと言われています。