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人工授精の流れとは|当日の流れは?所要時間、痛みは?当日の過ごし方は?

      2018/06/25

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人工授精を受ける場合、精液検査や不妊検査等を男女ともに行い、排卵日付近に人工授精が行えるよう準備を整えます。今回は人工授精当日の流れ、実際にどれくらい時間がかかるのか、痛みはあるのかどうか、また、当日の過ごし方などをまとめています。これから人工受精を行う方は是非ご覧ください。

人工授精とは?自然妊娠に近い?

人工授精(AIH)は、あらかじめ採取して、洗浄・濃縮したパートナーの精子を、カテーテルという細いチューブで女性の子宮、あるいは卵管に送り込み、妊娠のアシストを行う方法です。人工授精は、排卵のタイミングをとれるため、自然妊娠を補助するための方法と言われています。また、一般的に人工授精は4回~6回程度行うと4割の人が妊娠する方法だと言われています。1周期あたりの妊娠率は5~10%と言われ、決して高いとは言えないようです。

人工授精が適用されるケースとは?

人工授精が適用となるケースは様々ですが、タイミング法でなかなか結果が得られない場合や、以下のような不妊原因がある場合、人工授精が適用となるようです。
・子宮頚管異常の場合
頸管粘膜液の量が不足し、精子が子宮内に入れないことで妊娠しにくい状態になる「頸管粘液不全」や精子に対するアレルギー反応を起こさせる抗体によって、頸管内で精子を異物だとみなし、精子を侵入できないようにする「抗精子抗体」など。
・精子欠乏症・精子無力症の場合
精子の濃度が低い(精子濃度1,500万/ml未満)、運動率が低い(運動率40%未満)といったケース。精液検査で2回以上、以下のWHOの基準を満たしていない場合。
WHO

・性交障害の場合
心因性、性交時の痛みなどの身体因性などの理由で性交ができないといったケース。マスターベーションによる射精が可能な場合。
・不妊原因不明の場合
不妊原因がわからないといったケース。

人工授精の当日の流れは?所要時間は?痛みは?

人工授精の当日の流れ①精子の採取・持ち運び

男性の場合、禁欲期間を2~3日程度もうけた後、病院指定の容器に、マスターベーションを行い、1回分、全量を採取します。採取後は、常温の状態で2時間以内に病院へ持参します。男性側ですることは精子を病院へ届ける、ということですので、パートナーに頼んで持参してもらう方もいるようです。持参する際には、人肌程度にというのが一般的に言われていますが、極寒で15度以下である、などではない場合は、常温で持参するのが良さそうです。温度が低くなると精子が死んでしまうため、病院で採取した方が妊娠率は高まるようですが、リラックスした状態で採取出来る方法を選ぶと良いでしょう。
男性

人工授精の当日の流れ③精子の洗浄・濃縮

採取された精子は、その後、洗浄・濃縮されます。洗浄・濃縮の方法にはいくつかありますが、パーコール法・遠心分離法といった方法で精子を洗浄・濃縮します。この作業は、だいたい1時間~2時間程度かかるようです。洗浄・濃縮を行うことで、雑菌や不純物を除去したり、元気な精子を注入することができるとされています。
パーコール

人工授精の当日の流れ④子宮内注入

子宮内へ、洗浄・濃縮された精子が入った授精用カテーテルを静かに頸管内に挿入し、先端が内子宮口を越えたら注入します。注入自体は、1,2分で完了するようです。
人工授精、注入時に痛みはある?
人工授精自体は、細いカテーテルを用いるため痛みを感じることはほとんどないと言われています。まれに、子宮頸管が器具などで傷ついて出血などがある場合があるようです。また、排卵誘発剤を用いている場合は、腹痛を伴うケースがあるようです。

人工授精の当日の流れ⑤安静にする

子宮内注入後に、 腹膜刺激症状,ショック状態などの副作用の有無を確認し,しばらくそのまま安静 にし、異常がなければ帰宅することができます。トータルで1~3時間を見ておけば十分ですので、仕事をされている方の場合は、半休などを取得すれば仕事を丸1日休むことはないかもしれません。

人工授精の後の過ごし方は?

人工授精後の当日の過ごし方①|気をつけることは?

人口受精後、当日の生活などに制限があるのかどうかが気になる方も多いと思います。人工授精は基本的には、器具を使って精液を注入すること以外の医療行為はなく、その後の流れは自然妊娠と同様だそうです。そのため、特に制限があるわけではありません。注意することは、激しい運動・飲酒喫煙・暴飲暴食・過度な心配や不安と言われています。妊娠できるかどうかが気になるかもしれませんが、普段通りの生活を送ることが良い結果につながるようです。また、ストレスは血流を悪くし、ホルモンバランスを乱してしまうため溜め込まない方が良さそうです。ストレスを抱えて、受精しにくくなってしまったり、着床しにくくなってしまう可能性もありますので、なるべく落ち着いた生活ができるように心がけるとよいでしょう。人工授精後の生活について気になることがあるかもしれません。『人工授精後の過ごし方について|運動や夫婦生活、飲酒、入浴は?』では人工授精後の運動や夫婦生活など、人工授精後に控えるか迷うものを取り上げてご紹介しています。

人工授精後の当日の過ごし方②|性行為は?

人工授精当日の性行為は推奨している医師もいれば、控えた方が良いと言う医師もいるようです。推奨する理由としてはまず、排卵日を狙って人工授精の日にちを設定しているので、妊娠の確率が高い日でもあるからです。また人工授精後には不安や、なんとなく寂しい気持ちがある方も多いようです。パートナーとのスキンシップは、心の安定にとても良い効果があるとも言われています。
一方で性行為を控えた方が良いと言う医師は、感染症などのリスクを懸念していることが多いようです。感染症を防ぐためには、当日の性行為はシャワーを浴びてからなど、普段以上に衛生面には気を配る必要があるそうです。また、人工授精後の4-5日目以降については、妊娠していた場合は着床時期になるため、性行為は控え、あまり子宮に刺激を与えない方が良いそうです。治療の方法や体質などは個人差がありますので、人工授精後のデリケートな時期については性行為に限らず、不安であれば医師に相談した上で行うのが良いでしょう。
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