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不育症検査の内容|費用や検査を受ける時期は?

   

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一般的に、2~3回以上流産が続くことを「不育症」と言います。少しでも不育症の可能性が出てきた場合には、原因の特定や治療のためにも、「不育症検査」を受けた方が良いと言われていますが、どういった検査内容なのか、いつ頃受けるのかなど詳しくはご存知ない方も多いかもしれません。
そこで今回は、不育症の検査内容や費用、受けるべき時期などについてまとめています。

不育症検査とは

不育症には、色々な原因が考えられますが、検査で不育症の可能性や原因を詳しく調べることができるようです。 不育症検査は主に血液検査と子宮形態検査があり、「一般検査」「特殊検査」「随時検査」に分かれます。 どの検査項目をどこで実施するかというタイミングは、病院によって異なる場合があります。

一般検査

初診時に行われることの多い一般不育症検査は、不育症の原因を探るための基本的な検査です。
1)血液一般検査(貧血や白血病、感染症の診断にも用いられる検査)
2)甲状腺機能検査(T3、 T4、TSH)
3)卵巣機能検査(E2、P、 PRL)
4)リウマチ検査(ASLO、 RAテスト、LEテスト)抗核坑体
5)ウィルス抗体価測定(サイトメガロ、風疹、単純ヘルペスⅠ、Ⅱ、帯状ヘルペス、トキソプラズマ、マイコプラズマ、クラミジア)
6)細菌学的な検査(子宮膣部細菌培養)
これらの検査については、不育症との関連性も科学的に証明されています。

特殊検査

初診時に受けた一般検査の内容を元に、原因を特定していくための検査です。 受ける方によって必要な項目と必要ない項目があるので、すべてを必ず受けるという訳ではないそうです。 保険適用外となる検査もあり、検査項目によっては高額になります。

<夫婦共に受ける不育症検査>
7)抗HLA抗体
8)夫婦の染色体検査

<女性用の検査>
9)NK細胞活性
10)坑リン脂質抗体検査(カルジオライピンIgG抗体)
11)抗PE抗体 IgG抗体
12)抗PE抗体 IgM抗体
13)XII因子
14)プロテインC
15)プロテインS
16)ループスアンチコアグラント
17)空腹時血糖検査
特殊検査は、不育症との関連性が科学的に証明されている訳ではなく、関連性が示唆されている項目です。

随時検査

必要に応じてタイミングに応じて随時行われる検査で、女性の場合、月経周期で変化するホルモンや子宮の状態を検査します。 男性の場合、体調により変化する精子の状態や治療経過を調べるために行われる検査です。 どの検査も基本的には保険適用となります。
18)子宮内膜検査
19)月経血結核菌培養検査
20)子宮卵管造影検査
21)精子検査
22)糖負荷テスト
23)ホルモン負荷テスト
24)子宮鏡
これらの検査は不妊症外来でも行われていますが、不育症の可能性がある場合には専門性が重要なので、不育症専門外来で受けた方が良いかもしれません。 また、流産する原因で最も確率の高いものは、赤ちゃんの染色体異常によるものだと言われています。 他に、母体側の原因として「抗リン脂質抗体」「血液凝固系異常」「子宮形態異常」「甲状腺機能異常」「夫婦染色体異常」などが考えられています。 ホルモン値の異常による場合、次回の妊娠前または、妊娠後に投薬する事で無事に出産できる場合も多くあるのも事実です。 不育症検査をしても明確な原因が見つからない場合もありますが、異常がないことで心から安心し、次回の妊娠に繋がる事もあります。 まずは、不育症の可能性があれば、検査を受けてみるという選択をするのも賢明と言えそうです。

不育症検査の費用

専門的な検査である不育症検査は、たくさんの費用がかかるイメージを持たれる方も多いようですが、多くの検査項目は保険適用となります。ただし、安全性や有効性が充分に確認されていない、研究の段階である検査には保険適用外となるので注意しておくといいでしょう。一般的には、保険適用の不育症検査から行って、その後、検査結果を元に必要に応じた保険適用外の検査を行う事が大半のようです。不育症検査を受ける病院によって保険適用の項目が異なるので、検査を勧められた項目が保険適用なのか事前に医師に確認をしておくと安心でしょう。
また、医療機関ごとに検査の費用も大きく変わり、不育症検査に掛かる費用は約2万円~8万円程度と言われており、平均すると5万円程度必要になります。ただし、不育症検査の項目は不妊治療検査で受ける項目と重複する場合があるので、同じ病院で受けるのであれば、再検査の必要がないものは省かれ検査項目が少なく済む場合もあります。

不育症検査を受ける時期は?

不育症検査を受けるタイミングは、医師によって異なります。たとえば、1度でも流産や死産してしまったら検査を勧める医師もいれば、2~3度の流産を繰り返した場合に不育症の可能性を考え、検査を勧める医師もいるそうです。
また、自分から不育症検査を希望する場合、流産を経験した後、受ける場合にはホルモン値が落ちついてからでないと検査は受けられません。
流産の後、1回目の生理以降でしか受けられないので、3~4週間経過してから不育症検査を受けると良いでしょう。ただし、病院によって2週間後から可能としている所もあるので、1周期でも無駄にしたくないという方は、早期に医師に相談してみると良いかもしれません。